車両

ROUNDHOUSE 26′ Ore Car 完成


1月~3月、流行り病による引き籠り生活の所為で気力が衰え、御蔭様で罹患は免れましたが冬眠状態になってしまいました。しかし、3月20~21日の、「池袋鉄道模型芸術祭」を見学し、「これでは……」ということで再始動です。


貼り付けた自作デカールを、Mr.マークソフターやらMICRO SOLやらのデカール軟化剤でフィルムを溶かし、定着させました。写真ですと未だフィルムが目立ちますが、肉眼では相当目立たなくなっていますが、未だフィルムは認識出来る状況です。正直なところ、MICRO SOLより強力なデカール軟化剤、例えばWalthersのSolvasetの様な、デカールフィルム溶解剤とも言える製品があればと思います(日米間の小口輸送が航空便のみなので、液体の輸送が難しくなっているのが現状です)。ちょっと調べてみたら、タミヤから「マークフィット (スーパーハード)」という製品が出た様ですので、いずれ試用してみようかなと思っています。


TESTORS社のPOLLY Scale SATIN FINISHでオーバーコートして、塗装して組み立て済みの下回りと合体させました。オーバーコートをすれば、デカールフィルムは殆ど目立たない状況にまでなりました。


ということで、これでOre Carを1輌増備して、GD鉄道のレプリカ編成の完成です。色々あるのは承知で、真面目にGD鉄道の再現をされている方々からは怒られる代物かと思いますが、「某軌道のイベント用展示列車」のモデル、という位置付けですので、お許し頂ければ幸いです。更にOre Carが入手出来れば、また別番号にして編成長を稼ぐこともあるかもしれませんが、まぁ、この辺で纏まったかなぁ…… という印象です。

P.E. 36′ Box Car 仕上げ


ROUNDHOUSE製のPacific Electric 36′ Box Carを仕上げました。


ブレーキホィールはKadeeの#440、18″のものを、0.6 mmφの洋白線と、外径1.5 mmφ、内径0.6 mmφの自作カラーを介して取付けました。外径1.5 mmφの真鍮線中心に孔を開ける方法は、TMS361号の、井上 豊氏の記事に従いました。但し、ドリル刃の中心への誘導には、円錐状の先端工具を使用してみました。


前回、高さ調整用に0.8 mm厚真鍮板から自作したワッシャは、実際に組み立てた結果厚過ぎましたので、0.4 mm厚で作り直しました。カプラー高を純正ハイトゲージでチェックした結果、非ブレーキホィール側が低すぎました。じっくり見てみると、そちら側のカプラーがやや下向きに傾斜していました。そこで、カプラー下側に、外径3.1 mm、外径5.4 mm、厚さ0.25 mmのポリスライダー スラストワッシャーを入れて下支えしたところ、ほぼ規定のカプラー高に収めることが出来ました。床板と車体の向きは、色々みてみますと、ブレーキシリンダーからロッドが出ている方向にブレーキホィールが位置する様ですので、それに従いました。


ということで、完成した姿がこちらです。客車のことを考えると、同ロードネームの機関車が欲しいところですが、それは次の課題ですね。

ROUNDHOUSE 26′ Ore Car 塗装とレタリング


ROUNDHOUSE製の26′ Ore Carの続きです。


下回りを塗装して組み立てました。塗装はP.E. 36′ Box Carと略同様、ミッチャクロンでの下塗り後、タミヤ製エナメル塗料 フラットブラック(XF-1)での上塗りです。床板と台車を組み上げ、カプラー(kadee #58:ポケットは不要なので、実際に使ったのはバルクパックの#12ですが…)。カプラー高は純正ハイトゲージでチェックし、問題ないことを確認しました。


上回りはプラ生地で塗装されていませんので、透け防止とデカールの密着性向上のために、タミヤ製エナメル塗料 ブラック(X-1)にホワイト(X-2)を一滴滴加したもので塗装しました。ホワイトを加えた理由は透け防止のためですが、プラの色そのものが黒色でしたので、効果は確認出来ませんでした(まぁ、気休めです)。艶あり塗料ですので、塗装後は側板の凸凹が目立つこと目立つこと… まぁ、大昔の製品ですからこんなものかなぁ… と思うと同時に、オア・カーだから石炭車と同じく、側板に凸凹があった方が却って実感的かなぁ… と思った次第です。

で、こちら側の妻面には、ブレーキハンドル取付座のモールドがありますが、ブレーキハンドルはキットに含まれていません。というと語弊があるのですが、同梱の汎用部品にはブレーキハンドルが2つ含まれていますが、こちらの取付部も凸で、接着できない状況です(双方凹なら何とかなるのですが…)。組立説明書にも、ブレーキハンドルは記載されていません。ということで、この辺は、適当なパーツ(例えばKadeeとかBowserのそれ)を見繕って後日、接着して補おうと考えています。


自作デカールを貼りました。原稿はフリーのドローイングソフト Inkscapeを使って既製品のサイドビューから作成し、某模型店備え付けのレーザープリンタでWalthersのデカールペーパーに印字しました。フィルムが目立ちますが、これはデカールの糊を完全に落として貼ったため、軽く表面に載っただけの状態だからです。この後、デカール軟化剤でフィルムを溶かし、定着させます。

前の写真とは反対方向を写していますが、こちら側にはブレーキハンドル取付座のモールドがありません。参考になれば幸いです。

ROUNDHOUSE 26′ Ore Car 組立


ROUNDHOUSE製の26′ Ore Carの組立です。


床板のバリ取りをしました。良くみてみると、ダイカスト鋳物に欠陥があり、カプラーポケット上面に孔が開き、ポケット後方上面のリブが一部欠損しています。写真には写っていませんが、反対側のリブにも欠損がみられました。これらは脱脂後、Holtsのメタルパテを盛り、硬化後に削って修復しました。


3回程盛ったり削ったりを繰り返した結果、目立たない程度まで修復することができましたので、エアタンク等のディテールパーツをScotchのプレミアムゴールド スーパー多用途2で接着しました。多少はみ出しが見られますが、この辺はトラス構造物の内側になってしまい、目が届かなくなる箇所ですので、これでOKとしました。カプラーポケットは、内側に塗料が吹き込んで首振りを妨げない様に、テープを貼ってマスキングしました。この後、パーツクリーナーで脱脂して塗装に備えました。


履かせる予定の、Kadee社製造HGC製Bettendorf台車の塗装準備です。3mmの長ネジ先端にナット2個で台車を固定し、車輪踏面とボルスタ摺動部をマスキングしました。こちらもこの後、このままパーツクリーナーで脱脂して塗装に備えました。

P.E. 36′ Box Car 組立


ROUNDHOUSE製のPacific Electric 36′ Box Carを組んでいます。


下回りを組み立てて塗装しました。クイーンポスト等の接着にはScotchのプレミアムゴールド スーパー多用途2という、変性シリコーン系接着剤を使用しました。ダイカスト製床板に、ナイロン系と思しき部品を接着する状況であったため、ポリエチレン等にも接着効果を発揮するこの製品を選んでみました。ボルスター中央からネジが突出していますが、これは塗装の際、床板上面がべったり接地しない様にネジ込んだ長ビスの先が突出したものです。まぁ、台車を下からネジ止めする前に、この状態で台車の上に載せ、実車を模して遊んでみましたが…

台車を含め、塗装はミッチャクロンで下塗りした後、タミヤ製エナメル塗料 ジャーマングレイ(XF-63)で上塗りしました。この後、ボルスター表面やカプラーポケット内部等の摺動面には、P.B.L.製のNeolubeを塗り込みました。この塗料、機関車のロッド等の鉄地肌の表現に利用されることが多いのですが、ここでは本来の用途である、潤滑剤として利用しました。

画面右下に写っている2枚のワッシャは、高さ調整用に0.8 mm厚真鍮板から自作したものです。直径はボルスター径と揃えた1/4”(=6.35 mm)、内径は#43(=.089″)と、インチ規格になっています。買い揃えておいたインチ系のドリルが役立ちました。ネジの規格については色々な見解があろうかと思いますが、既にユニファイ系のネジを前提にした下孔が開いていますので、この車輌では、全てにUNC 2-56ネジを使用しています。


上回りは、屋上のルーフウォークは既に接着されていたので、上下のドアガイドを定位置に嵌め、取付ボスに裏からリモネン系接着剤を流し込めば組立完了です(孔の径は丸ヤスリで調節する必要がありました)。ルーフウォークは一部、接着されていない取付ボスがありましたので、そこにも接着剤を流し込んでおきました。

ドアやドアガイドをランナーから切り出した際に出来るゲート跡や、バリを除去した跡、車体そのものへの吹き洩らし等へのタッチアップは幸い、ドアガイド等がランナーに付いたまま塗装されていたので、そこに付着していた塗料をプラ用ラッカー系塗料のシンナー(Mr.カラーうすめ液)で溶かし、エポキシ系接着剤を注入するために作った器具で必要箇所に置いていくという手法で実施しました。同じ条件を経過してきた塗料ですので、色合わせの心配もなく、うまく行きました。

下回りの塗装で残ったジャーマングレイは更に薄めて、木の継目への墨入れとウェザリングに利用しました。それなりにプラの質感は消えた様です。


ブレーキホィールはちょっと大き過ぎ、高さも足らない感じがしますので、ここだけは修正することにします。といっても、接着しなければ差し替え可能な部品ですので、Box Carの仕上げとOre Carの組立と並行して手配することにします。