工作
2026年9月30日 3:29 PM | 投稿者名: treasure
先に製作したLNERのY6型ですが、Sprat & Winkleカプラー仕様にしてしまったため、弊社に在籍しているKadeeカプラー仕様の貨車は牽引できません。また、モーターも小さく、牽引力も余り期待できませんので、軽量の「牽かれ物」を工面することにしました。

BR(英国国鉄)の1/102と称するSteel Mineral Wagon(鋼製鉱石車)です。かつてShapewaysのMarketplaceで、Siop y Wageni氏が販売していた3Dプリントモデルを仕上げました。どうもBRではDiagram Book(形式図集)のページ番号で形式を識別しているようで、統合時に引き継いだものがここに分類されている様です。次の1/108と同じく、これらはEnd Door Wagonに分類されており、写真に写っている側の妻面が開きます。どうも線路ごと傾けて積載物を滑り下ろすようです。その他床板にもドアがあり、日本型や米国型とはかなり異なっていて興味を惹かれます。

こちらは1/108と称するSteel Mineral Wagon(鋼製鉱石車)です。統合後に更新された車体らしいです。Diagramをみると、Minimum Curve 1 Chainとあり、1 Chainは66 feetですから、3.5 mmスケールでは231 mmとなります。中々の急曲線です。
ということで、Y6に牽引させてみた様子がこちらです。いずれの車輪も凡そ2.7 mmの幅を持っているため、フログ部での落ち込みは回避されている様です。また、Y6は軸バネを入れ、集電ブラシを車輪裏側を摺るように改良した結果、かなり良く走る様になりました。
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2026年8月6日 7:06 PM | 投稿者名: treasure
前述の通り、運転会に安心して持参できる様にするため、DCCデコーダーを搭載しました。コアレスモーター搭載車を間違ってDCCで制御されている線路上に載せるとモーターが焼損しますが、「間違える可能性があるものは、誰かが必ず間違え」ますから、予め間違えない様にしておこう、という訳です。

使用するLENZ製SILVER directデコーダー(品番10330:左)と、配線に使用するソケット(右)です。デコーダーは前述の写真の裏側で、こちらを上に向けて床板上側に両面テープで固定します。その上からソケットを挿して中継端子を兼ねさせました。これはDouble Truck Birneyと同じ方法です。プリント基板は先の例同様、ブレッドボード配線パターンタイプのユニバーサル基板を利用して基板の中央付近に傷を入れ、傷と反対側のランドを配線に利用しました。ピンソケットは最近二列のものを見掛けなくなってきましたので、頻繁に抜き差しするものではありませんから耐久性は余り要求されないだろう… という判断から、一列のもの2つ並べてみました。

あとはアナログ運転用の配線を取り外しつつ、DCC用の配線に繋ぎ換えていくだけです。但し、動力台車~デコーダー間の配線は、モーターが動力台車上に搭載されている関係で2本から4本へと倍増しますので、台車の動きを阻害しない様に、一回り細いAWG32としてみました。

配線終了後、きちんとアドレスが読み出せるか確認します。またアドレスを読み出す際、モーターが反応するかどうかも目視確認しておきます。モーターが反応し、アドレスが読み出せれば、動力系統の配線は正しいということになりますので、試運転に移ります。結果は発車時・停車時とも反応が鈍く、走行時はちょっとぎくしゃくしていました。ということで、デコーダーのCV値を調整しました。発車時・停車時の反応は、CV3(Starting delay)を6から0に、CV4(Breaking delay)を5から0にしたところ、きびきびと走る様になりました。実車は間接制御であったため、起動時の反応が緩慢であったらしいので、CV3は1~3程度の値を設定するのも面白いかもしれません。本当ならば、スピードステップ1か2で確実にスタートする様、CV3(Minimum starting voltage)を調整すべきなのですが、試運転に使用している「DSairLite」ではスピードステップが表示されませんし、これを調整しなくても現状支障はありませんので、この設定は機会を改めて実施することにしました。
ぎくしゃくした走行は、CV50を調整することで改善しました。写真にある通り、モータータイプは0から5の6種があり、試行してみた結果、4と5が良かったので5としてみました。関連してEMFは不使用、PWM周波数は高周波に設定しておきました。こうした結果、小さな音で滑らかに走行できる様になりました。

これで運転会に持っていける態勢が整いましたので、車輪外面をタミヤのXF20(ニュートラルグレイ)で塗装し、最後の仕上げとしました。玉電200形の台車は内側台枠で車輪が目立ちますので、この塗装は効果的かと考えます。アドレスは例によって車番通り、「203」としました。
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2026年7月23日 5:52 PM | 投稿者名: treasure
車体屈曲時の引っ掛かりは車体連結金具と1軸中間台車の接続ピンが擦れていることが原因でした。ということで、連結金具後端(連結面側)をちょっとヤスって引っ掛かりを解消しました。

車体を被せました。京王2917号と同じく、車体側のネジは0.5 mm厚の真鍮板に切られていて、耐久性が懸念されます。そこでここには、M1.4のプラビスを使用することにしました。また、頭部直径が2.0 mmと小さいので、内径1.5 mm、外径3.0 mmの真鍮ワッシャを挟んでねじ面圧を分散させました。
前後ボギー台車を結ぶコードは、当初車内を通さねばならないと考えていましたが、ご覧の通り車体と床板の間の隙間を通せば、接続したままで車体を被せることが出来ました。
試運転にかかります。線路はSTRV’s Studio製半径250 mm曲線を使ったS字曲線で、中間には直線部はありません。また連接部には、キットに付いてきたディスプレイ用の全周幌が生きていましたので、それを挟みました。動力台車は最後尾としたので、S字部では1軸台車を回転させようという力が発生します。この様に、かなり運転に不利な状況を設定して試運転を行いましたが、ご覧のように滑らかに走行してくれました。車体連結金具は期待通り機能してくれている様です。

さて、これで一応完成したのですが、DCC運転が常用されている運転会にこれを持参するには問題が残っています。というのは、コアレスモーター搭載車をそのままDCCで制御されている線路上に載せると、モーターが焼損する、という問題があるからです。これを回避するには、運転会に持参する前にDCC化してしまえば宜しい訳です。ということで手持ちのデコーダーを漁ってみますと、LENZのSilverデコーダーが2種類、発掘されました。PWM制御の周波数が選択でき、約23 kHzに設定できることから、これを使うことにします。2種類のうち、左側は幅13 mm、右側は幅17 mmです。床板の幅は13 mmで、車体の下側開口部幅も同様ですので、左側のSILVER directと称するデコーダー(品番10330)を使用することにしました。
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2026年7月9日 12:25 PM | 投稿者名: treasure
付随台車にも集電ブラシを取り付け、集電性能向上を図ります。

キットに付属していた集電ブラシを完成品の付随台車フレームに取り付けました。キットの動力台車フレームと、今回ブラシを取り付ける完成品の付随台車フレームは同型でしたので、問題なく取り付けることができました。今後の保守を考えて車輪径を測ってみると直径6 mmでした。実物が直径510 mmですから、ほぼスケール寸法ですが、万が一のとき代替となる既製品を探すことは難しそうです。

これで細々としたパーツは揃いましたので、全体の取り纏めにかかります。先ず考えねばならないことは、前期型(キット)と後期型(完成品)では中間台車の復元装置の違いから、床板に開けられたネジ孔の位置が異なっていることです。具体的には、前期型(キット)の復元装置取付孔は後期型(完成品)と比べて16 mm運転台側にあります。どちらを使うか考えた結果、1)いまさら車体連結金具を作り直すのは面倒臭い、2)キットの床板を使用するには塗装が必要だが、どうせ車体連結金具は塗装する必要があるのだから、一緒にやってしまえば手間もそう増えない、3)取付孔と連結側車端との距離は長いほうが、つまりキットの床板のほうが固定強度、精度的には有利、ということで、前期型(キット)の床板を使用することにしました。写真は上から塗装を済ませた車体連結金具と前期型(キット)床板、それと使用しない後期型(完成品)床板です。車体連結金具の向き合っている側の色が灰色がかっているのは、摺動部に摩擦軽減のためネオリューブ(後継品)を塗布したためです。

ということで下回りを組み立てて配線し、半径250 mmの曲線上に載せてみた状況です。配線は途中にピンヘッダー/ソケットを挿入し、2車体分離時の便宜を計りました。給電側となる台車側をソケット、受電側となるモーター側をピンにするのが常道ですが、今回はモーター側もそれ自身で集電していますので、そうしたところで短絡事故は防げません。ということで、左右でヘッダーとソケットの向きを入れ替え、誤接続を防止するだけに留めました。
これで試運転してみた結果、中間車軸は凡そ車体間角度の二等分線に従うよう制御されていることが確認されました。あとはちょっと引っ掛かる場合がありますので、その辺を仕上げれば完成です。
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2026年7月2日 12:34 PM | 投稿者名: treasure
玉電64号と151号を二輌編成で運転しようとする場合、製品ではダミーの連結器をきちんと動作するものに交換する必要があります。そうなると、「連結二人のり」で模型化されている玉電80型二連の連結器をそれに揃えるのも、編成の自由度を上げる観点からみて有意義と考えます。ということで先ず、玉電80型二連の連結器を交換してみました。

向かって左側がIMONカプラーに交換した奇数車、右側がオリジナルのダミーカプラーのままの偶数車です。使用したIMONカプラーはHO-101というKD#711相当のものです。キットの指定はKD#714ですが、開放腕の長さを無視すれば#711と同じですので、何の問題もなく交換することが出来ました。大きさはほぼ同等で、連結可能カプラーに交換したことによるデメリットは感じられません。

「連結二人のり」ですから当然、連結状態で運転される訳ですので、連結状態での連結面の状態を確認しておきます。多少の伸縮が利くカプラーですから、この写真に様に半径250 mmの曲線上でも問題なく走行できそうです。こうやってみますと、ちょっと連結器が大きい様に感じます。実際のところ、IMONカプラーは1/87を目指してはいるが、HOのKadeeカプラーとの連結を考え、幅は1/78程、高さは1/60程になっているそうです(関係者の証言)。小さく納めたいのであれば、KD#705という選択肢もありますが、路面電車ではカプラー開放腕が敷石に引っ掛かりそうで怖いです。自動開放は先ず行わないので、開放腕を切ってしまうというのもありなのですが、コストその他の観点からも、とりあえずこのまま行くことにしようと思います。

オリジナルでは、連結面にはドローバーが使用されています。その場合での半径250 mm曲線上の状況がこちらです。交換後に比べて連結間隔が広く、この面からもIMONカプラーへの交換は意義あることかと考えます。
先に述べた玉電64号と151号も、連結器の交換は無事、完了させることが出来ました。これで玉電4輌、自由に編成を組み替えて運転することが可能となりました。
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