工作

ユニトラック車止めの修理(3)


前々回工作会前回と修理を続けてきましたが、とりあえず形になりました。


ウッドパテで成形した土盛り部分を土色に塗装し、植生再現のためにスポンジ粒を撒きました。土色は12mmホイホイと同様、ローアンバー、プライマリーブルー、チタニウムホワイトで作りました。スポンジ粒は、KATOのナノプランツからブレンドカラー(緑)を選びました。右が塗装しただけの状態、左がナノプランツを撒いた状態です。スポンジ粒の固定には、水で薄めたTitebondを使用しました。


ナノプランツをうまく撒けなかったところを補修した後、土と木部の境目等に「日本の草はら(ブレンド)」をあしらいました。撒布はマニュアル通り、「繁茂・深雪ボトル」と「草はら糊」を使い、草を立たせました。


最後に、実物では連結器とぶつかる高さに設けられている角材を接着して完成です。スケール寸法では、2本の角材の接触部分がレール面上10.1625 mmとなりますので、10×20 mm角材にマスキングテープを貼って高さ10.15 mmとし、それを治具として上側角材の高さを出しました。その後、それに倣って下側の角材を接着し、全工程終了です。あとは気分に応じて、植生部に手を加えるかもしれませんが、とりあえず完成ということにしておきます。

かくして破損車止めが2つ、現役復帰することになりました。

ユニトラック車止めの修理(2)


ユニトラック車止めの修理、続きです。


12月に開催した工作会で、側板に杭を接着しましたが、その側板を心材に接着します。その後、上縁の角材を接着していくのですが、最前方の角材(枕木方向)は杭と組み合わさっているため、切り欠かねばいけません。木目の影響もあり、うまく行くか懸念していたのですが、幸い使用したバスウッドは柔らかい素材なので、デザインナイフで簡単に切り欠くことが出来ました。

側板の心材への接着作業の最中、杭の接着面からTitebondが派手にはみ出している箇所を発見しましたが、染色に使ったSTカラーのシンナー割り(1:1)での拭き掃除で、除去することが出来ました。あと1ヶ所、杭の直角が出ていない箇所がありましたが、こちらも周辺を細切したキムワイプで覆い、前述したSTカラーのシンナー割りを含ませて暫く放置してみると、簡単に剥離・再接着することが出来ました。


最前方の角材を接着した後、側方(レール方向)の角材を接着しています。接着過程で、2インチ角の直角ブロックを重錘に使用していますが、こんな小さなものでも、接着面にしっかりと加圧することが、強度を保つ上で大切な様です。

この角材も、どこかにぶつけた様で凹んでしまっていたのですが、卓上にあった炭酸水を垂らして染み込ませてみたところ、元通りに復元してくれました。水分で軟化して復元したのか、または溶解炭酸ガスが分離する際の圧力が効いたのかは定かではありませんが、前述の剥離・再接着の件も併せ、バスウッドとTitebond、STカラーの組み合わせによるストラクチャー製作は失敗に対するリカバリーが比較的容易な様です。


斜めの上縁角材を接着した後、心材上面をウッドパテで埋めます。実物ではここは土盛りですから、きちんと平面を出したり、エッジを立てたりする必要はありません。というか、或る程度ラフなほうが実感が出ると思います。しかし、パテの盛り付けにおいて出てしまったヘラの跡は、サンドペーパー(#100)を使ってざっと均す必要がありました。パテを盛り付けた状態が中央、均した状態が左です。

ユニトラック車止めの修理(1)


12mmホイホイと並行しての小工作として、ユニトラックの車止めを修理しています。

弊会では運転会時の仮設ヤード等にユニトラックを使用していますが、車止め線路(S109B)の「やぐら」の一部に肉が薄い部分があり、破損品が複数出ましたので、これらを修理したいと考えました。この車止め線路はKATOのwebサイトにある通り、「第2種車止め」を模したものですが、そのまま復旧しても壊れ易いままなですので、土を盛った、「第1種車止め」にしてみることにします。

折角ですので、真面目にスケールで作るとどんなものになるだろうかと、実物図面を探してみました。すると、国立国会図書館のデジタルコレクションで、「線路従事員必携附属図」というのが公開されており、その12コマ目に車止めが5種描かれています。このうち、「第1種乙」というのがユニトラックの道床上にうまく載りそうなので、これを基に模型化することにしました。


左が製品のままの車止め線路で、中央が破損した「やぐら」です。この「やぐら」から、枕木部分を切り出して道床に嵌めたものが右です。


ホイホイを作った時大量に出た4 mm厚シナベニアの廃材を切り出し、3枚重ねとして心材を作りました。2層目下側にはM2真鍮ナットを埋め込み、道床下からネジで固定できるようにしました。尚、真鍮ナットはニッケルメッキされたものが、「電気なべビス」との名称でホームセンター等に流通している様です。


周りの板や角材は、輸入品のHOスケール木材を使用します。元々の図面が大正2年の出版ですので、材料の指示や寸法はフィートとインチです。ですから、米国製のHOスケール木材を使えば余り苦労しないで角材を選ぶことが出来ます(ただし、6×9インチというのはなく、6×10インチで代用です)。ここに写っている他には、10インチ角材として、3 mm角材を使用します。

【12mmホイホイ】ベースボード完成


先にレールをスパイクした12mm直線ホイホイを、8/19~21に開催された2022JAMコンベンションで、飾り台として展示に利用しました。


ライトグレーのバラストを撒いたほうも、緑化を済ませました。こちらの方は線路際に「日本の草はら 萌黄色」を、その他には「同 ブレンド」を撒きました。実際に車輛を置いてみると、

1.ライトグレーのバラストは接続部の道床とは馴染むが、やはり明る過ぎるきらいかある。
2.線路際の萌黄色は似合っていなかった。​生え際の枯草の表現には、スモールプランツ(旧コースターフ)のイエローグリーンのほうが適していそう。
3.地面は約2 mm厚としたが、約1 mm厚に留めて、バラストを盛った表現にしたほうが良さそう。
4.草を盛大に撒いたが、もうちょっと少なめにして、地面が透けてみえた方が良さそう。

という反省点が見つかりました。特に4.については、最初に施工した部分は、接着剤の塗布がうまくいかず、まだらになってしまったのですが、いざ他が出来上がってみると、あの位まだらな方が実感的でした。


ということで、残るベースボード6枚(直線2枚、90°曲線4枚)を組み立てました。並べてみますと、まぁそこそこ行けそうです。この後、防湿にウレタンニスを表裏両面に塗布して、狂いを防止しました。


並行して、収容を考えました。いつも使っているコンテナを準備し、収まり具合を確認しているところです。この厚さですと、7層重ねることができます。90°曲線は1層に2枚、225 mm直線は1層に4枚収まりますので、これまでに作ってきたボード全てを収めると3層を占めることになります。基本エンドレスはここまでですので、あと4層分、延伸プランを考えられることになりました。

【12mmホイホイ】バラスト撒布


先に検討した結果を受け、緑化を済ませた試作ホイホイに〈ナノ〉バラストのブラウンを撒布してみました。


バラストのは、水で5倍程に薄めたTitebondにドライウェルを添加した溶液を滴下して乾燥させ、固定しました。「まぁこんなもんかなぁ…」という仕上りです。固定した直後は、ちょっと色が濃過ぎる印象でしたが、水分が蒸発するにつれて落ち着いた様です。


続いてもう一つの試作ホイホイに、大昔の「とれいん」誌に書かれていた様に、地面を作って着色し、レールをスパイクする前にバラスト(ライトグレー)を撒布してみました。やってみますと、こちらの方がバラストを整える手間は省ける様です。またこちらでは、Titebond溶液を滴下する前に、ドライウェルを添加した水を霧吹きで散布してみました。端部から順番に染み込ませていけばそんなにも型崩れは起きませんでしたが、先に水で湿らせておく方が、多少なりとも手間を省ける様です。


バラスト撒布後、レールをMicro Engineering製の微小(Micro)スパイクでスパイクしました。巷で言われている通り、先にドリルで穴を開けておかないとスパイクが入ってくれない様子ですので、弊社では0.4 mmφのドリルで下穴を開けました。レールの保持力が心配でしたが、数(枕木4本毎)に助けられ、実用上充分な強度は確保できた様です。