ホイホイ・MTCC規格モジュール

引き継ぎ亘り線の配線設定


kingyoさんから引き継いだ亘り線の詳細を調べてみました。


表面写真です。ボードは350×150 mm、複線間隔は50 mmと、標準ホイホイの規格に沿った構成です。以前お伺いしたところでは、500 mmRの反向曲線で複線を結んで亘り線としている、とのことでした。2つの曲線の間に直線が挟まれているかどうかについては、「覚えていない」ということでした。


長手方向を軸に反転させて、裏をみたところです。フログの極性切換と、対行配線時におけるリバース区間の極性切替のためのDual Frog Juicerが内蔵されています。その上のラグ板は、並行/対行配線を切り替えるための仕掛けです。左上で遊んでいる線バネは、表面写真で左下に位置するスプリングポイントを直線側に開通させ、終点での留置線として使える様にするためのものです。で、対行配線の場合には、右上から伸びる線路がリバース区間となります。


これが、配線を辿って判明した、並行/対行配線の切替設定です。裏面に「覚書」があるのですが、(電気的には確かにそうなんですが…)実際にはない配線が描かれていたり、「暗黙知」な部分もあったりして理解するのに時間がかかりました。

結局、右下に書かれたメモ「Dog Bone:ワイヤ色 Parallel:シュリンク色」というのは、対行の場合はシュリンクの色を、並行の場合はワイヤの色を、ラグ板への配線色に合わせなさい」という意味でした。この、「ラグ板への配線と合わせる」というのが、判ってみれば簡単なことなのですが、「暗黙知」でした。この、「暗黙知」云々ということは、自省でもあります。私も、ループ線交差部や複線分岐で、同様の仕掛けを仕込んでいますが、ラグ板への配線が非表示です。なるべく早くメモを作って、貼っておかないといけません。

これでまた、この亘り線を運転会で活躍させる目途がつきました。手持ちの450 mm長亘り線は、内部構造からくる制限により、対行配線への対応改造ができませんので、助かります。

【運転会】開催しました


2月23日に、「ほっとプラザはるみ」にて、運転会を開催しました。


今回の線路配置です。250R複線ホイホイのエンドレスに、ユニトラックで仮設した小ヤードという、2月運転会恒例の構成ですが、ちょっと事情がありまして、運転する時間が限られていることが予想されたので、ヤードを昨年と比べて簡略化してあります。但し例年通り、本線とヤードは別給電です。D101はブースターとして設定し、ヤードへの給電と、スロットルとしての役割を果たして貰ってます。ポイント操作を、ハンディスロットルでやりますと、慌ただしくなり過ぎますので、ポイント制御用として重宝しています。


この度、ご家族のご厚意で、kingyoさんのホイホイを引き継がせて頂きまして、今回の運転会では、今後の運転会での使用のために、整理と採寸を実施しました。で、幾つか、エンドレスを作れる様に組み合わせてみました。これは、175mmRの複線エンドレスで、亘線もエンドレス外への分岐もありませんが、その辺は今後、発展させていければいいかと思っています。


こちらは、175mmRの単線エンドレスです。こちらも、エンドレス外への分岐がありませんが以下同文です。ガーダー橋が作られていますが、ホイホイでもやり様によっては、鉄橋を作れる、という実例です。

「ほっとプラザはるみ」は4月1日から、大規模改修工事のための長期休館に入りますので、これが改修前の最後の行事となりました。長年、ありがとうございました。

【進捗状況】複線直交ホイホイのギャップ処理


松の内も明けてしまいましたが…… あけましておめでとうございます。

昨年末に、12月15日の忘年工作会で切った、複線直交ホイホイのギャップの事後処理を実施しました。


ギャップを糸鋸で挽ききっただけでは、糸鋸を通すための孔や、ギャップ自体に空虚が残っています。実用上問題ないとは思うのですが、やはり埋めておいたほうが将来のトラブル防止になるかと思います。ということで、これらを写真にもある、コニシボンドのボンドEセットで埋めてみました。


前処理として、パーツクリーナーで脱脂洗浄し、接着剤が流れ出ない様、裏をメンディングテープで養生しました。メンディングテープは薄く、粘着力が強いので、こういった小面積のマスキング/養生には適していると考え、愛用しています。勿論、大面積のマスキングはマスキングテープです。適材適所、ですね。


エポキシ系接着剤を1 mmφの孔に注入するのには、このような器具を使いました。縫い針の根本を加工して、二又にしたものです。どこかで、精密機械の軸受への注油は、このような器具でやるのだということが書かれていたのを朧げに記憶していたので真似てみました。少なくとも、爪楊枝の先端で注入するよりも楽に出来ました。

注入時には、プリント基板やレール(以下、「ワーク」)を、ヘアドライヤーで温めておいて、エポキシ系接着剤の粘度を下げてやりますと、毛細管現象で、細い隙間(ギャップ)や小さい孔(糸鋸を通した孔)に上手く入ってくれます。

【2019合運始末】複線分岐の補修(2)


(1)の続きです。


カーブ内側に接着された「フランジ支え」です。上面にフランジが通過した跡が残っていますので、車輪落ち込みを防ぐ役割を果たしていたことは間違いないのですが… 車輪踏面を支えるだけで合流できることが明らかであると同時に、外側基本レールの「盛り上がり」修正を妨害している可能性があるのでは是非もありません。申し訳ありませんが引退して(=撤去させて)頂くことにしました。但し、それなりの弾性を持った「フランジ支え」は、フランジ高の差異を吸収しますので、いざという時には有用な手法かと考えられます。場合によっては有用な解決方法だろうということを特記しておきます。


「フランジ支え」とユニトラック・ジョイント部を撤去した状態です(熱で損傷する部品を外しましたので、これで遠慮なく加熱し、ハンダを緩めることが出来ます)。外側基本レール根本は完全に浮いていて、下面にエポキシ系接着剤が回り込んで硬化し、外側基本レールの「盛り上がり」修正を妨害している様子はありません。うん、何とかなりそう! ということで、弊社最大の100 w半田コテを投入し、外側基本レール「盛り上がり」部の押下と、2.0×0.4tの洋白帯板のハンダ付けによる、フランジウェイ幅の縮小延長を、長さ方向については「山勘」で実施しました。



工作後の状況です。ハンダが汚いですが、水洗するには最早、多大の手間を要する状況ですので、無洗浄で済む、電子回路用のフラックスを用いてハンダ付したのと、ベースの真鍮板を余り熱すると、歪みを無理矢理抑え込んで沈めた外側基本レールが暴れ出し兼ねないので、この辺で妥協しました。フランジウェイは、NMRA Standards Gage を使って、できるだけ狭くしてみました。「山勘」で決めた長さはちと長過ぎたので、上面をヤスってRを付け、問題ない範囲に落とし込みました。ここにRを付けると、基本レールへの「乗り移り」がスムーズになるという「副産物」もありました。
とりあえず、第19回関東合運で露見した問題点は解消されたということで、更なる「Combat Proof」に挑みたいと考えています。

【2019合運始末】複線分岐の補修(1)


2019関東合運から10日余りが経過しました。今回の合運では、kingyoさんから譲って頂いた左複線分岐を、新しいベースボードに移植して使用しましたが、予行の段階から色々と問題が発生しました。9/23の予行でトラブルは出尽くしたと思いきや、本番で分岐側外回りへの給電不良というトラブルに見舞われてしまいました。うーん、MSRの952号車(New Orleansのボギー市電)で試運転したのが不味かったんでしょう…(ボギー車なので、少々の無電区間は問題なく通過しちゃうんですなぁ…)。


で、現場で急遽、手持ちのジャンク電線を2本繋いで、応急的にジャンパーを飛ばした状況です。幸い、何とかなったのは幸運でしたが、こういった事象発生の対策として、多少の配線材料は運転会会場に持参すべき、というのが教訓です。


応急的に渡したジャンパー線を、正規の配線に置換しました。これで配線的には問題なくなれば宜しいのですが… 複線分岐についてはもうひとつ、問題が明らかになりました。


もうひとつの問題点がここです。分岐側からの合流部の外側レールが持ち上がり、平面が出ていません。そのため、通過時に車輌がかなり揺れます。ここは、移植に先立つ修正時にも気になりまして、ハンダを緩めて押し下げるべく努力しましたが、修正しきれませんでした(使用実績もあるので、まぁ問題ないだろう… と、甘く考えていたということもあります)。恐らく、カーブ内側に接着された「フランジ支え」が邪魔になって、レールがベースとなる真鍮板迄落ちなかったものと思われます。「フランジ支えも付いているから、まぁいいか…」と考え、オリジナルのままとしましたが、実際に使ってみると、車輌が通過する際甚だしく動揺し、問題があることが明らかになりました。きちんと工作すれば、フランジ走行にしなくても、クロッシングやメートで落ち込むことなく輪軸を通過させることが出来ますから、フランジ支え等を撤去して、思う存分加熱してハンダを緩め、修正したいと思います。