江東電気軌道(KDK)

【運転会】開催しました


2月25日に「中央区立晴海区民館」において、運転会を開催しました。


今回の線路配置です。250R複線ホイホイのエンドレスに、ユニトラックで仮設した小ヤードという、2月運転会恒例の構成です。今回は雨天のため参加車輛が限られると想像されましたので、ユニトラックでの仮設部分は、車輛を線路に載せるための引込線と試運転線のみとしました。例年通り、本線とヤードは別給電です(ユニトラック用のDCCポイントマシンは意外と電力を喰います)。D101はブースターとして設定し、ヤードへの給電と、スロットルとしての役割を果たして貰ってます。


これまで、ユニトラックでの仮設に使用する9 mm厚ベニヤ板のスペーサーは生地のままでしたが、今回目立たなくなり様に灰色で塗装してみました。使用した塗料はアトムオールマイティネオというブランドのスチールグレーです。生地のままと比較すると、まぁまぁ目立たなくなったかな? という印象です。


動作確認の虫干しということで、都電6000を走らせてみました。10年以上前にDCCデコーダの動作不良があったのでちょっと不安でしたが、無事に運転できました。


さてその6000、運転会終了後に格納しようとしたところ、付随台車が外れました。何事と思ってみますと、台車センターピンが折損しております。M2のプラねじなので、少々強度不足だった様です。何故プラねじを使ったのか、全然記憶にないのですが、絶縁する必要もない部分ですので、修理の際、鉄ねじに改めたいと思います。


こちらはいつもの面子、Market Street Railwayの952号車SEPTA Kawasaki LRVの9111号車です。何時も走らせている故か、スムーズに走行してくれました。


H氏所有のLos Angeles MTA(Metropolitan Transportation Authority)3148号車です。偶に短距離しか走行しませんので、走り始めはややギクシャクしていましたが、しばらく走行すると滑らかさを取り戻しました。ちょっと下回りを見てみると、ちょっと油分が足りていない様です。


Y氏が持ち込んだ、京阪大津線の600型です。何でもネットオークションにおいて格安で入手したとか… 今回は様子見ということでレール上に仮置きしてみましたが、パワートラックや台車ボルスターの不備が祟り、ちょっとおかしな格好になってしまっています。

次回行事としましては、5月に工作会を計画しています。ご参加をお待ち申し上げております。

2024/2/25運転会のご案内


グループ軌道線会員各位

★グループ軌道線運転会のご案内

【日時】2024年2月25日(日)9:00 ~ 17:00
※来退場時間は自由です。ご都合に合わせてご参加ください。

【場所】中央区立晴海区民館(東京都中央区晴海一丁目8番6号 晴海トリトンスクエア内) 2号室(洋室)
・都営大江戸線勝どき駅下車A2a出口 徒歩10分
・都バス「晴海トリトンスクエア」バス停下車 徒歩3分
「都05東京駅丸の内南口-晴海埠頭」
「都03四谷駅-晴海埠頭」
・都バス「晴海区民館前」バス停下車 徒歩1分
「東15甲・乙東京駅八重洲口-深川車庫」
「東12東京駅八重洲口-晴海埠頭」
「錦13甲・乙錦糸町駅-晴海埠頭」
・有料(400円/時・最大1,600円)ですが、駐車場があります。
地図はこちらです。

晴海トリトンスクエア内での公民館の場所はこちらです。

【工作会について】
・参加費:会場使用料金(午前1,600円・午後2,100円)の、各時間帯参加者での均等割り
・例年通り、曲線半径250 mm のエンドレスを準備します。
・参加者におかれましては、Digitrax のDCC スロットルと分岐コネクターをご持参頂けると助かります。

★奮ってのご参加を、宜しくお願い申し上げます。

【12mmホイホイ】接続部の設置ほか


12月17日の忘年工作会において、弊社は12mmホイホイの工作をやっていました。


忘年工作会ではユニトラ接続部の改軌を進めました。中央不用部を除去した接続部を5つ程持っていき、ゲージを調整しつつ接着面を摺り合わせた後、TAMIYA製タミヤセメント(流し込みタイプ)で接着しました。接着はこの様にマスキングテープの上に工作物を貼り、そこそこ平面の出たアルミブロック上で上から押さえた後、接合部に微量の接着剤を縫い針の根本を加工して作った工具(Kadeeのカタログで、Lube or Cement Applicatorsとして紹介されています)で染み込ませて接着しました。あとは改軌したユニトラ接続部に合わせて、ベースボードの篏合部の切れ込み幅を調整しました。


18日以後、ユニジョイナー収容部の中央に補強の道床片をセメダイン製ABS用接着剤で接着した後、長さを調整してユニトラ接続部が完全に収まる様にしました。これで下拵えは完了です。


地面等を同時進行的に再工作するために、テスト用に作ったボードのうち、墨汁で染めた枕木とライトグレーのバラストを使ったほうの地面・バラストを撤去しました。上からエタノールを滴下し、地面は5 mm幅のコーキングヘラをベースボードとの間に差し込んで剥がし、バラストは調色スティックのヘラ側を使って掻き出して除去しました。バラストを完全に除去するまで時間はかかりましたが、案外簡単に撤去することが出来ました。その後、他の枕木と色調を多少なりとも揃える為、STカラーを染み込ませておきました。

これで来年には、地面と線路の製作に取り掛かれます。

【忘年工作会】開催しました


12月17日に「中央区立晴海区民館」において、忘年工作会を開催しました。


Yさんのプロジェクトです。トラムウェイの都電8000のDCC化です。車内に入って見えませんが、KATOのEM13(DCCフレンドリーデコーダ)を利用してのDCC化です。最近のDCCデコーダは高機能化が進み、高価になってきていますので、動力だけならば安価なEM13を利用するのがいいかもしれません。


Sさんのプロジェクトです。エンドウ製のポートラム(富山ライトレール)に並べるべく、最近運転を開始した福井鉄道F2000形(FUKURAM Liner)を作ろうと、中間車の寸法出しをしているところです。ポートラム等と比べると、角張った車体ですので、比較的作り易そうな車輛です。


Kさんのプロジェクトです。「部屋を整理していたら出てきた」という、MODEMOの江ノ電108号車の組立です。このキット、かなり昔のものの筈なのですが、メーカーのWebサイトを覗いてみますと、未だ在庫はあることになっていました。またキットには、組立塗装済の車体と、プラキット状態の車体が同梱されていますので、果たしてどう纏めるのか、期待が膨らみます。

工作会終了後、例年通り晴海トリトンスクエア内の居酒屋で忘年会を開催し、お開きとなりました。

英国型路面蒸機 (6終)


仕上げを進めます。


色々と調整していたところ、アルパワー本体と本体底板を止めるネジを締め過ぎて抜いてしまいました。合運で話をしたところ、「板厚0.5 mmの真鍮板にM1.4のネジで抜けたことはないなぁ…」という意見の方がおられましたが、エッチング抜きの下孔ですから、径が少々大きかったのかもしれません。ということで、遊休部品として転がっていた同型本体に振り替えることにしました。ネジが抜けるのはもう勘弁して頂きたいので、ランナーで裏打ちして板厚1.0 mmを確保しました。機械設計の常識としては、「雌ネジにはピッチの3倍以上の板厚が必要」とのことですが、M1.4ネジのピッチは0.3 mm。何とかクリアできました。

何故本体が余っていたかといいますと、製作途中で本体底板を落とし、紛失してしまったため、無動力のアルパワーを購入して底板のみを使用したためです。モーターの有無のみの違いで、エッチング板は同一のものが使用されていて助かりました。


機関車ですから、他車を牽引できる様に「連結器」を工面しなければなりません。恰好を大きく崩すのも嫌ですし、小編成を牽引できれば充分ですので、バッファー下部に0.3 mmφ洋白線を渡し、Sprat & Winkleカプラー AC3/3を引っ掛けることにしました。大昔使用されていたベーカーカプラーに似ていますが、下からフックが掛るのが特徴です。簡単な様で、ケーディに出来ることは一応出来るという優れものです。小さくて目立たないので、実物がピン&リンク式である場合には適しているかと思います。


0.3 mmφ洋白線はこの様に、車体下面を平板上に仮止めし、そこにスペーサを重ねて寸法と平行を出し、両端をバッファーに引っ掛かる様に成形した線材をスペーサ上に押さえながら、エポキシ系接着剤で固定しました。ということで、貨車が牽引出来るところまで仕上がりました。