江東電気軌道(KDK)

【関東合運】参加してきました

10月10~12日の日程で、関東合運に参加してきました。


準備日(10/10)午後、設置完了時の状況です。今年は路面電車に加えて、9 mmゲージの運転板とSprat & Winkleカプラーのデモ線路を展開しました。いつも通り午前中に線路の展開し終え、午後にDCC機材の設置配線を終了させた後、持参車輛を運転して楽しみました。写真ではMSRの952号車、日本型軽便鉱石列車、英国型貨物小列車が写っています。


永年走行の機会に恵まれなかったH氏所有のHannover TW 6000型6191号車です。パッケージにStadtbahnwagenとありますので、名鉄とか広電みたいに、郊外から都心へ直接乗り入れているような電車、というイメージでしょうか…

永年走行させていなかった為、DCCアドレスが不詳となっていましたが、車輪清掃のうえアドレスを読み出し、走行させることが出来ました。


こちらも同様の欧州型電車で、DCC化されているのかすら不明な車輛でした。中間車体を外してみた結果、ケーブルがソケットに結線されていて、そのソケットに嵌められた基板上にPICが実装されているのを確認しました。ということは、この基板はDCCデコーダーに相違あるまい、ということで同様に車輪清掃のうえアドレスを読み出し、走行可能なまでに復旧させることが出来ました。オーナーの弁では、車輪をNMRA規格のものに交換したいそうですが、果たしてどうなりますことやら…

Sprat & Winkleカプラーのデモも少なからずの方々にご覧いただけ、多少の参考にはなっただろうと考えています。

英国型貨車

先に製作したLNERのY6型ですが、Sprat & Winkleカプラー仕様にしてしまったため、弊社に在籍しているKadeeカプラー仕様の貨車は牽引できません。また、モーターも小さく、牽引力も余り期待できませんので、軽量の「牽かれ物」を工面することにしました。


BR(英国国鉄)の1/102と称するSteel Mineral Wagon(鋼製鉱石車)です。かつてShapewaysのMarketplaceで、Siop y Wageni氏が販売していた3Dプリントモデルを仕上げました。どうもBRではDiagram Book(形式図集)のページ番号で形式を識別しているようで、統合時に引き継いだものがここに分類されている様です。次の1/108と同じく、これらはEnd Door Wagonに分類されており、写真に写っている側の妻面が開きます。どうも線路ごと傾けて積載物を滑り下ろすようです。その他床板にもドアがあり、日本型や米国型とはかなり異なっていて興味を惹かれます。


こちらは1/108と称するSteel Mineral Wagon(鋼製鉱石車)です。統合後に更新された車体らしいです。Diagramをみると、Minimum Curve 1 Chainとあり、1 Chainは66 feetですから、3.5 mmスケールでは231 mmとなります。中々の急曲線です。

ということで、Y6に牽引させてみた様子がこちらです。いずれの車輪も凡そ2.7 mmの幅を持っているため、フログ部での落ち込みは回避されている様です。また、Y6は軸バネを入れ、集電ブラシを車輪裏側を摺るように改良した結果、かなり良く走る様になりました。

【運転会】開催しました

9月27日に「中央区立晴海区民館」において、運転会を開催しました。いつも通り、10月に開催されます関東合運への予行を兼ねての運転会です。


今回の配置は前年と同じ、リバースループ × 3の構成です。手動切替ではほぼ運転不能という凶悪な配線ですが、リバース区間の自動切替が可能なDCCの強みで、自由自在に運転することができました。


今回は、2014年以来使用してきたUNITRACKの半径370 mm曲線で構成されるループを、UNITRACK互換の半径250 mm曲線で代替してスペースを節約してみました。写真の様に組みますと、曲線半径の2倍(500 mm)と複線間隔(50 mm)の直線が必要となりますが、500 mm直線はS149+S123+S114 × 2で組み、50 mm直線にはここに掲げる方法で切り詰めたL50を使用しました。ここで使用したR250-45曲線で従来のラケット型リバースループを構成すると、S111が必要となりますが、これもS114から作っておくべきか、ちょっと考えています。


モーターを更新し、方向幕等のお化粧も完了したOさんの都電7500です。元気よく走ってくれました。

この様な運転会では、従来から大型の曲線ホイホイ等は必要分しか持参しない様にしていたのですが、今回はUNITRACKとその互換線路も必要分を抽出して持参しました。その結果、持参車輛数を増やすことが出来ましたので、この体制で10月の関東合運に臨もうと考えています。勿論、軽微な忘れ物はありましたので、その辺は早急に補充しておかねばなりません。

同時に開催しました2026年度総会も無事に終了致しました。

玉電203号のDCC化と仕上げ

前述の通り、運転会に安心して持参できる様にするため、DCCデコーダーを搭載しました。コアレスモーター搭載車を間違ってDCCで制御されている線路上に載せるとモーターが焼損しますが、「間違える可能性があるものは、誰かが必ず間違え」ますから、予め間違えない様にしておこう、という訳です。


使用するLENZ製SILVER directデコーダー(品番10330:左)と、配線に使用するソケット(右)です。デコーダーは前述の写真の裏側で、こちらを上に向けて床板上側に両面テープで固定します。その上からソケットを挿して中継端子を兼ねさせました。これはDouble Truck Birneyと同じ方法です。プリント基板は先の例同様、ブレッドボード配線パターンタイプのユニバーサル基板を利用して基板の中央付近に傷を入れ、傷と反対側のランドを配線に利用しました。ピンソケットは最近二列のものを見掛けなくなってきましたので、頻繁に抜き差しするものではありませんから耐久性は余り要求されないだろう… という判断から、一列のもの2つ並べてみました。


あとはアナログ運転用の配線を取り外しつつ、DCC用の配線に繋ぎ換えていくだけです。但し、動力台車~デコーダー間の配線は、モーターが動力台車上に搭載されている関係で2本から4本へと倍増しますので、台車の動きを阻害しない様に、一回り細いAWG32としてみました。


配線終了後、きちんとアドレスが読み出せるか確認します。またアドレスを読み出す際、モーターが反応するかどうかも目視確認しておきます。モーターが反応し、アドレスが読み出せれば、動力系統の配線は正しいということになりますので、試運転に移ります。結果は発車時・停車時とも反応が鈍く、走行時はちょっとぎくしゃくしていました。ということで、デコーダーのCV値を調整しました。発車時・停車時の反応は、CV3(Starting delay)を6から0に、CV4(Breaking delay)を5から0にしたところ、きびきびと走る様になりました。実車は間接制御であったため、起動時の反応が緩慢であったらしいので、CV3は1~3程度の値を設定するのも面白いかもしれません。本当ならば、スピードステップ1か2で確実にスタートする様、CV3(Minimum starting voltage)を調整すべきなのですが、試運転に使用している「DSairLite」ではスピードステップが表示されませんし、これを調整しなくても現状支障はありませんので、この設定は機会を改めて実施することにしました。

ぎくしゃくした走行は、CV50を調整することで改善しました。写真にある通り、モータータイプは0から5の6種があり、試行してみた結果、4と5が良かったので5としてみました。関連してEMFは不使用、PWM周波数は高周波に設定しておきました。こうした結果、小さな音で滑らかに走行できる様になりました。


これで運転会に持っていける態勢が整いましたので、車輪外面をタミヤのXF20(ニュートラルグレイ)で塗装し、最後の仕上げとしました。玉電200形の台車は内側台枠で車輪が目立ちますので、この塗装は効果的かと考えます。アドレスは例によって車番通り、「203」としました。

BStB Ce2/2のDCC化(その2終)

NMRAの8ピンソケットを取り付けてみた結果、余りのソケットの大きさに「没」となってしまったBStB Ce2/2ですが、そこでも述べた様に、薄型のKATO製EM13を用いてDCC化してみました。


EM13にはリード線がなく、DCCフレンドリー対応車輛の、プリント基板とバネの間に挿入することによってレール~モーター間の配線に割り込ませる様設計されています。非対応車輛に対しては、リード線をEM13に直接ハンダ付けして配線する方法がありますが、今回は、テスト用アダプターで用いた方法でリード線を引き出すことにします。

テスト用アダプターと同じく、先端に真鍮帯材をハンダ付けしたリード線を4本作り、それをEM13の腕に熱収縮チューブを使って固定します。チューブは2.0 mm径のもので丁度良い様です。その後、デコーダー全周をカプトンテープで巻いてショート防止としました。カプトンテープの利用は、「ロクハン」のDCCデコーダー取り付け方法の動画に倣いました。集電ブラシとモーター端子間の絶縁も、当初試行した熱収縮チューブではなく、カプトンテープを使うことにしました。


台車・床板に嵌めた状況です。スペースがぎりぎりで「知恵の輪」状態でしたが何とか嵌めることが出来ました。その後、デコーダーが車内で動くのも何ですので、カプトンテープで押さえておきました。


車体を被せて完成です。デコーダーは何とか窓下に収まり、車内は透ける状態でDCC化することが出来ました。

本来ならば、デッキ脇には網目状の転落防止柵が、ダッシュボード上には何らかの運転機器が付く筈ですが、配置が不詳なのではっきりするまで取付は見合わせます。また、こうやってみますと、デッキに人形を立たせたほうが良さそうですね。ちょっと適当なものを見繕ってみることにしましょう。

アドレスは車番通り、「4」としました。