江東電気軌道(KDK)
2022年2月11日 7:54 PM | 投稿者名: treasure
ハンドレイでホイホイを作るとなると、これまでは考えなくて済んでいた枕木の大きさや、配置も考える必要があります。そこで、実例を探ってみました。
1.枕木単体

何はともあれ、枕木の大きさが判らないと何ともなりません。そこで、万葉線の車庫で撮った写真から長さを割り出しました。最奥の枕木ではレールは犬釘で直接、その手前3本ではF形タイプレート(?)を介して締結されています。実は最奥の枕木とその手前の間で、異なる太さのレール(奥側が細い)が溶接で接続されています。ということで、奥が30 kgレール、手前が37 kgレールと考え、レール底面の間隔から枕木の長さを比例配分で計算してみますと、約2.1 mとなりました。
木まくらぎの規格を調べてみますと、分岐器や鉄橋上以外で使われている枕木は長さ2100 mm、幅200 mm、厚さ140 mmとのことです。また、以前入手した1435 mm軌間の路面電車の工事図面でも、同寸の枕木が指定されていました。軌間は違いますが、上を走る電車の重量はほぼ同じでしょうから、1067 mm軌間の路面電車でも同寸法なのでしょう。広く使われているので廉価、ということもあるかもしれません。
2.直線での枕木配置

これは先程述べた工事図面に配置が載っていました。上図のように、長さ12 mのレールに対して18本の枕木が敷かれ、両端以外の16本は700 mm間隔、両端の2本は380 mm間隔となっています。レールの継ぎ目は、直下に枕木がない「かけ継目」です。
3.曲線での枕木配置

これについては敷設工事図面が探し出せなかったので、半径35 m曲線の撤去工事図面にあった枕木配置から推定しました。原図面はPDFでしたが、ベクトルデータでしたので、Inkscapeでスナップを利かせ乍らトレースし、それをJw-cadに読み込ませ、枕木の長さ(2100 mm)から縮尺を合わせてレールの位置と接続箇所を描きました。測ってみますと、外側レールの長さは12 mと推定され、そこでの枕木間隔は概ね直線のそれと同じでした。
先に書いた様に上を走る電車の重量はほぼ同じでしょうから、1435 mm軌間でも1067 mm軌間の路面電車でも、枕木配置は同一で問題ない筈です。また今回計画している180R曲線は、実物換算で約15.6 m半径ですので、実例の35 m半径とは大差がありますが、同じ考え方で枕木を配置すれば模型としては充分でしょう。
ということで、何とか実物の寸法と配置は推定できましたので、次はこれをどのようにして模型寸法に落とし込むかを考えねばなりません。
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2022年1月31日 7:46 PM | 投稿者名: treasure
以前書いた、1/87,12 mmの運転ボード(12 mmホイホイ)を作ろうという計画ですが、12月の忘年工作会で手を付け始めた後の進捗状況です。

180 mmRの罫書きをするには、それに合ったテンプレートが必要なのですが、以前「都電ホイホイ」を作った際のテンプレートを発掘することが出来ましたので、それで線路中心線を罫書きました。「都電ホイホイ」の際は、枕木外縁を基準に軌框をスパイクしましたので、195 mmRでも同心円状に罫書きを入れましたが、今回はフレキを使わない計画ですので、中心線のみを入れました。申し遅れましたが、べニア板の不足分は購入し、エンドレス1周分の罫書きを完了させております。

錆を落としたり、切断したりと弄って来たトラックゲージですが、下に写っているTilligのTT用組線路に合わせてハンダ付けして、12 mm用のトラックゲージに仕立てました。錆を落としてからちょっと時間が経過した結果、また発錆が認められましたので、ハンダ付けの前にもう一回、「サンポール」で錆び落としをした後、100Wのコテでハンダ付けしました。さて、ちょっとの時間経過で再発錆したということは、防錆のメッキが機能していないということですので、「サンポール」と使用済単三マンガン乾電池から取り出した亜鉛板を使って、簡易的な亜鉛メッキを施しました。写真で色が白っぽくなっているのはその所為です。

忘年工作会で切り出したトラックゲージの仕上げですが、片方のフランジウェイ幅を削り過ぎました。もう片方は大丈夫なので、何とか使えないことはないのですが、方向性が生じてしまうのと、スパンの良否判定が出来ないのは面白くありません。これについては作り直し、ですね。ノギスに頼り過ぎて、測定誤差を見逃してしまったのが敗因です。
ということで、一般的な軌間でないと、基準となるゲージから作らねばならず、甚だ手間がかかるということを実感している今日このごろであります。
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2022年1月21日 6:24 PM | 投稿者名: treasure
グループ軌道線会員各位
★グループ軌道線運転会のご案内
【日時】2022年2月27日(日)9:00 ~ 17:00
※来退場時間は自由です。ご都合に合わせてご参加ください。
【場所】中央区立晴海区民館(東京都中央区晴海一丁目8番6号 晴海トリトンスクエア内) 3号室(洋室)
(http://www.tafuka.co.jp/tokyo_chuo/tsukishima_harumi.html)
・都営大江戸線勝どき駅下車A2a出口 徒歩10分
・都バス「晴海トリトンスクエア」バス停下車 徒歩3分
「都05東京駅丸の内南口-晴海埠頭」
「都03四谷駅-晴海埠頭」
・都バス「晴海区民館前」バス停下車 徒歩1分
「東15甲・乙東京駅八重洲口-深川車庫」
「東12東京駅八重洲口-晴海埠頭」
「錦13甲・乙錦糸町駅-晴海埠頭」
・有料(400円/時・最大1,600円)ですが、駐車場があります。
地図はこちらです。
【費用】
・会場使用料金(午前1,600円・午後2,100円)の、各時間帯参加者での均等割り
【その他】
・新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、風邪症状など体調不良が見られる場合は、参加を自粛して頂きたくお願い申し上げます。また、参加時には、マスクの着用をお願いします。
・例年通り、曲線半径250 mm のエンドレス+仮設車庫線を準備します。
・参加者におかれましては、Digitrax のDCC スロットルと分岐コネクターをご持参頂けると助かります。
★奮ってのご参加を、宜しくお願い申し上げます。
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2022年1月14日 7:43 PM | 投稿者名: treasure
あけましておめでとうございます。SEPTA Kawasaki LRVの続きです。

上回りと下回りを組み合わせてテストします。前面のヘッドライトとサブウェイライトはデコーダからの電流で無事、点灯することが確認されました。あと、サブウェイライトの光が漏れていますので、アセテートテープを貼って遮光しておくことにします。

テールライトも、交互点滅回路を経由したデコーダからの電流で点灯することを確認しました。室内灯も点灯することを確認しています。全LEDの点灯が確認されましたので、車体へLED基板を取り付ける際、ダメージはなかった様です。

あと残るディテールは、ダミーの連結器を残すのみですが、これを付けると収納時に引っ掛かったり、箱内で前後に詰めるクッションで押されて外れそうです。床板の塗装を剥がして金属地肌を出し、変性シリコーン系接着剤でがっちり固定する必要がありそうです。
さて、この段階でNCEのPower Cabで試運転している最中に惰行設定が利き過ぎている様に感じ、コントローラーのMOMENTUMボタンを押してみると、どうもデコーダの設定を書き換えにいった様で、テールライトの設定がおかしくなってしまいました。うーん、これは1回、デコーダをリセットする必要がありそうです……
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2021年12月31日 5:42 PM | 投稿者名: treasure
12/25、26に大宮ソニックシティで開催された、「さいたま鉄道模型フェスタ2021」を覗いてきました。昨年はCOVID-19感染症の影響で開催されませんでしたので、2年振りです。当初、25日11:30に行ったのですが、入場制限(150名ずつのパッチ式入れ替え制)のため14:00の入場となる由でしたので、諦めて翌26日8:45に行ったところ、10:00の開場直後に入場することが出来ました。

品切れになっていた「アルモデル」さんの自由形凸電の改良再生産品を購入しました。ポールを載せて、一昨年に入手した、Pacific Electricの34′ Passenger Carと34′ Baggage Carの牽引機に仕立てようという算段です。動力は、そうですねぇ…… 新しくなったパワトラを試用してみるか、それとも手持ちで使うあてもない、初代WB-26を廃物利用するか…… というところでしょうか。

あと、ストラクチャーペーパーキットの新進メーカーたる「梅桜堂」さんが出店していましたので、欲しかったこの2点を購入しました。12 mmホイホイに使えれば嬉しいものです。
懇意にしている出展者さんによりますと、今回は急に開催が決まったようでして、新製品の準備が出来ず、また出展が間に合わなかった常連さんもおられると伺いました。COVID-19感染症が小康をみせている時に開催でき、旧交を温められたのは幸運でした。

で、2021年最終日の本日、運動がてら新宿まで歩いて、12 mmホイホイに足らない225×300 mmの4 mm厚シナべニアを購入したついでに画材店に寄り、26日に購入した「トタン小屋1/87」を組むのに必要な絵具(アクリルガッシュ)を買ってきました。丁度セールで、20%引きでしたので、スクール12色セットをひとつ、錆止め塗料の鉛丹色近似色としてRED OXIDEをひとつ、購入しました。
これで2021年も終わりますが、COVID-19感染症に振り回された一年でした。しかし、徐々に旧来の状況に戻れつつある様な印象があります。ともあれ、一年間、お疲れ様でした。
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