2015 年 02 月

【運転会始末】KATOの欧州型単車の調整


2月8日の運転会で、ATLASの4番ポイントを使用した片亘り線を久しぶりに使用したところ、KATOの欧州型単車がかなり引っかかることが気になりました。輪軸のバックトゥバックが狭めなのは、既に交換時に判っていましたので、この引っかかりを解消すべく検討・修正を試みました。

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まず念のため、ATLAS4番ポイントのフログ部分におけるスパンとチェックゲージを、NMRAゲージでチェックしてみます。写真の通りゲージはすんなりと収まり、線路側には問題ないことが解ります。

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続いて、輪軸をNMRAゲージでチェックします。写真の通り、バックトゥバックが狭いことが解ります。では、どのくらい狭いのか? どのくらい拡げればいいのか? を検討してみます。

輪軸を採寸しますと、バックトゥバックが14.2 mm、フランジ厚が0.75 mmでした。バックトゥバックの許容範囲は14.37~14.6 mmで目標値が14.55 mm (NMRA S-4.2)ですので、0.13~0.40 mm拡げればいい計算です。ということは丁度、手元に在庫している厚さ0.13 mmのポリスライダワッシャを2枚、両側の車軸と車輪の間に挟んで、バックトゥバックを14.46 mmに拡げれてやればよさそうです。

ここでもうひとつ考えなければならない寸法がチェックゲージです。規格では「the primary controlling dimension」とされ、重視されている寸法です。具体的には、バックトゥバックにフランジ厚を加えた寸法で、目標値は15.32 mm、許容範囲は15.14~15.37 mmと規定されています。

当初のチェックゲージは14.95 mmですから、狭いほうに逸脱しています。ワッシャを挟んで拡げると15.21 mm、目標値に比べてやや狭いですが許容範囲内です。また、軸距離が比較的長く、かつ、小半径を通過しなければならないことも考えますと、許容範囲下限ぎりぎりを狙うのが理想ですが、まぁ、広めになるよりはまし、ということでOKとしました。

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ということで、早速ワッシャをはめて修正した輪軸が上の写真です。NMRAゲージでチェックする限り、バックトゥバックとチェックゲージはクリアします。再組み立て後の試運転でも、引っかかりがなくなったことが確認されました。

実はMOROPのNEM310をみると、チェックゲージは15.1~15.3 mm、バックトゥバックは14.4~14.6 mmと規定されています。バックトゥバックが狭いのは、欧州規格だからかと思っていたのですが、そうではありませんでした。何でこんな寸法になっているんでしょうかねぇ…

いずれにしろ、これで無事に運転できることが明らかになりましたので、近いうちに、同じ輪軸を使っている「広電238」も修正しようと思っています。

【運転会】開催しました


2月8日に、中央区立晴海区民館にて、運転会を開催しました。
12月の忘年会を、工作会併催としましたので、グループとしては、関東合運以来、4ヶ月振りの運転会となりました。

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今回の線路配置です。お気楽モードの運転会でしたので、250R複線ホイホイのエンドレスに、ユニトラックで仮設した小ヤードという簡単な構成にしました。ポイント転換等、全てDCC制御ですので、何処かにフィーダーを繋げる以外の配線は不要です。これは、短時間での設置撤収を大きく助けてくれています。

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参加車輛です。全てDCC制御ですので、ギャップなしのヤードに、実物通りに詰め込むことが可能です。で、注意を怠ると、「ごっつんこ」してしまうのも実物通りです。

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今回、ユニトラックの490Rポイントに後付けして使う、DCCポイントマシンが、車輛が走行している最中に転換しない、という問題が発生しました。転換時に0.5 Aと結構な電流を消費するため、今回使用した比較的小さな電源では賄い切れなかった様です。(でも、車輛の走行スピードは変化しませんでした。不思議といえば不思議です。)電源容量をもっと大きくするか、ヤードを別ブロックにして、ブースターをひとつ割り当てるかの対策が必要でしょう。

いつもの線路にいつもの車輛を使っても、運転会をする都度、何等かの問題が発生します。だから楽しいんですけど…