江東電気軌道(KDK)

【進捗状況】SEPTA Kawasaki LRVの電装(2)


SEPTA Kawasaki LRVの電装を進めています。


モーターとデコーダを車輌に積み込み、配線を済ませました。デコーダから伸びている紫色のリード線は、F2です。配線中継用のPCB基板の後側半分には、ドア側から、COMM(青)、F0R(黄)、F0F(白)、F1(緑)が割り振られていますので(前側半分は動力関係)、4×2からあぶれてしまったF2は、独立したICソケットで車体側の配線と接続することとしました。まぁこの辺のファンクション割当は、完成後落ち着いて、自動停止を含めてリマッピング(再設定)する必要があろうかと考えています。


配線が終了したら、間違いがないかどうか、デコーダのプログラミング(?)を試行してみます。まぁ実際は、内部のCV値をきちんと読み出せるかどうかのテストをしただけなのですが…… これでうまく読み出せたら、ここまでの配線に間違いはほぼないことを確認出来ますので、弊社ではルーティンとして実施しています。モーター配線の極性は適当でしたが(逆だったらCV29を逆行に設定するか、モーターへの配線を入れ替えでばOKという、安易な考えです)、50%の期待値乍ら合致致しました。「赤い箱」を使いましたので、ついでに試運転も行いまして、問題ないことを確認しました。


で、話は替わって、こちらがSubway Light(運転席上部のライトで、地上走行時は消灯しています)用の点灯ユニットです。前に、「1.6 mm厚PCBの断面にLEDを付けたらいけるんじゃね…」というアイデアがあったのですが、導光材の車内側が斜めになっていることを失念しておりまして、当初案はあえなく轟沈致しました。ということでこの様に、チップLEDを斜め上に向けることで何とかしようと考えております。LEDの右側に写っている素子は、5.6 mAのチップCRDです。

【運転会】開催しました


9月19日に「中央区立晴海区民館」において、運転会を開催しました。昨年9月27日に開催して以来、約1年振りのクラブ行事となりました。


今回の線路配置です。今年もまた、COVID-19感染症の影響で、10月の関東合運が中止となりましたので、輸送力の制限から(駐車場で荷卸しが出来ない)、使用予定の配置から、直線部分を幾分か縮小した配置となりました。例年の配置より、曲線半径が500Rと大きくなっています。これは、来る関東合運で、1)中澤さんの遺された線路を使用することで故人を偲び、2)曲線半径を大きくすることで他クラブの方々の車輌も走行可能としたい、という意図からです。


久し振りの運転です。当初、並行配線と対行配線の混在でショートしましたが、現場で配線を辿って切り換えることで無事、運転することが出来ました。ポイントマシンが一箇所、うまく動作しませんでしたが、マシンを制御しているDS52デコーダがうまく動作していない、というところまで原因を切り分けることが出来ました。このボードは通常、留置線として使用されますので、手動転換でもまぁ、何とかなる部分ですので、ぼちぼち直していくことにします。


こんな車輌も持ち込まれました。製造当時のモーター、伝導装置のままのDC車輌です。これを使って、DCC制御システム(D101)の替わりにDCパワーパックを接続して運転できることを確認しました。来る2022関東合運では、DC運転の時間がとれればいいなと思っています。

同時に開催しました2021年度総会も無事に終了致しました。

或る計画


個人的なことで恐縮なのですが、弊社採用のスケール・ゲージには、1/87, 16.5 mmの他に、1/87,12 mmがあります。HOn31/2ですね。

で、これに属する車輌は多くないのですが、これらにも運転の場を作ってあげたいと長年夢想しておりまして、以下の様なプランを考えております。


とりあえず、R180で、エンドレスから枝線が分岐するパターンです。これをいきなり作るのも不確定要素が多いので、分岐なしで同一スペースに収まる様に変形してみました。


単純に180R単線曲線ユニット4つ、220 mm単線直線ユニット2つと、極限まで単純化してみました。これならば最小限の材料で試作できるかと思っています。


ジョイントを検討すべく、TilligのTT用組線路と、KATOのHO用組線路を繋げてみました。道床下面~レール上面で、1.8 mmの差がありますが、同じユニジョイナーを使う線路ですので、これまでのホイホイと同じ様に加工すれば、同様に利用することが可能とみました。

まぁ、こちらの方は、車輌も含めて余り既製品を利用できませんので、ゆるゆると進めていきたいと思っています。

トラック・ゲージの改軌


コンテナの片隅から、かなり錆びたトラック・ゲージが出てきました。


レールをPCB枕木へハンダ付けする際に用いた後、洗浄が不完全で錆びさせてしまい、使用中止としたものです。今回、これを改造して、別ゲージ用のトラック・ゲージを作ってみることにしました。


錆び落としには、某方面で良く使われているトイレ用洗剤、「サンポール」を使いました。3時間程漬け込んでおきますと、綺麗に錆が除去されますが、その後水洗いしても、また直ぐ錆が出てきます。そこで、どこかで言われている様に、水洗い直後に、百均で売られていた「重曹水」を吹き付けて、残っている塩酸を中和させてみますと、その後の発錆を押さえることが出来ました。


錆を落としたトラック・ゲージです。三本ある脚のうち、一番手前のものの深さを修正して、切り継いで改軌しようという考えなのですが、果たしてどうなりますでしょうか……

ワ12000のレタリング(下)


ワ12000のレタリング、続きです。


必要箇所を切り出します。どこかに、「デカールをデザインナイフで切り出すと、縁がまくれ上がって宜しくない。鋏で切り出すのが宜しい。」と書かれていたのですが、何分ブツが小さいので、鋏ではちと、無理があります。仕方がないので、縁がまくれ上がらない様注意して、デザインナイフで押し切りです。刃は45°のものを試用してみました。


貼り付け前に、加工やら運転やらで付着しているであろう手の脂を、台所用洗剤で洗い流しました。


貼り付けて、Micro Set で定着させました。レタリングを浮き出させるため、裏から黒の油性フェルトペンで塗り潰しましたが、そのインクはデカールに移らず、影響はありませんでした。また、これまでは転写したデカールを一旦乾燥させてからデカール軟化剤を塗っていましたが、今回は試しに、未だ濡れた状態でデカール軟化剤を垂らしてみました。結果として、濡れた状態で軟化剤を垂らしたほうが、楽にフィルムを消せそうです。

あと、Walthers のデカールフィルムは水が染み込みにくい感じがしますが、裏からレタリングを浮き出させるために黒の油性フェルトペンで塗り潰すと、増々水が染み込みにくくなる様です。これは水性フェルトペンで塗り潰せば影響ありませんが、デカールフィルムが膨潤して浮き上がるのと、水に漬けた際にインクが溶け出して、水が着色するのが問題です。ということで、長時間水に漬けることになるのですが(大きなドア中央部のレタリングは、10時間位漬けました)。そうすると、フィルム裏の糊は完全に溶け去ると考えられますので、ここではフィルム裏の糊には全く期待せず、デカールフィルム自体を溶かして定着させています。フィルム裏の糊に期待して貼る場合には用心した方がいいかもしれません。