江東電気軌道(KDK)

ワ12000のレタリング(上)


トロリーとは関係ありませんが、GD鉄道Ore Carのついでに、長年の懸案を片付けることにしました。


モデルワム製のHO-12(3.5 mmスケール12 mmゲージ)、国鉄ワ12000です。かなり前に中古で入手したのですが、レタリングがされていません。ということで、Ore Carの自作デカールを作るついでに、余白を使ってこれのデカールも作っておきましたので、貼り付けていくことにします。


デカールの該当箇所を切り出しましたが、薄水色の台紙に白文字での印字ですと、コントラストが低くて何が何やらさっぱりです。Ore Carの場合は大面積を纏めて一体として貼り付けたので何とかなりましたが、今回は側面の手摺や各種票サシを避けて、小さなデカールを貼っていきますので、見難いと作業に支障が出ます。


ということで、Microscale Industriesのwebページに書かれている通り、裏から黒の油性フェルトペン(black ink marker)で塗り潰して、レタリングを浮き出させてみました。これまでにも既成デカールで数回やってみましたが、書かれていた通り、デカールのフィルムが損傷することもなく、インクもうつることもなく、うまくいきました。ということで、さて自作デカールではどうでしょうか……

ROUNDHOUSE 26′ Ore Car 完成


1月~3月、流行り病による引き籠り生活の所為で気力が衰え、御蔭様で罹患は免れましたが冬眠状態になってしまいました。しかし、3月20~21日の、「池袋鉄道模型芸術祭」を見学し、「これでは……」ということで再始動です。


貼り付けた自作デカールを、Mr.マークソフターやらMICRO SOLやらのデカール軟化剤でフィルムを溶かし、定着させました。写真ですと未だフィルムが目立ちますが、肉眼では相当目立たなくなっていますが、未だフィルムは認識出来る状況です。正直なところ、MICRO SOLより強力なデカール軟化剤、例えばWalthersのSolvasetの様な、デカールフィルム溶解剤とも言える製品があればと思います(日米間の小口輸送が航空便のみなので、液体の輸送が難しくなっているのが現状です)。ちょっと調べてみたら、タミヤから「マークフィット (スーパーハード)」という製品が出た様ですので、いずれ試用してみようかなと思っています。


TESTORS社のPOLLY Scale SATIN FINISHでオーバーコートして、塗装して組み立て済みの下回りと合体させました。オーバーコートをすれば、デカールフィルムは殆ど目立たない状況にまでなりました。


ということで、これでOre Carを1輌増備して、GD鉄道のレプリカ編成の完成です。色々あるのは承知で、真面目にGD鉄道の再現をされている方々からは怒られる代物かと思いますが、「某軌道のイベント用展示列車」のモデル、という位置付けですので、お許し頂ければ幸いです。更にOre Carが入手出来れば、また別番号にして編成長を稼ぐこともあるかもしれませんが、まぁ、この辺で纏まったかなぁ…… という印象です。

P.E. 36′ Box Car 仕上げ


ROUNDHOUSE製のPacific Electric 36′ Box Carを仕上げました。


ブレーキホィールはKadeeの#440、18″のものを、0.6 mmφの洋白線と、外径1.5 mmφ、内径0.6 mmφの自作カラーを介して取付けました。外径1.5 mmφの真鍮線中心に孔を開ける方法は、TMS361号の、井上 豊氏の記事に従いました。但し、ドリル刃の中心への誘導には、円錐状の先端工具を使用してみました。


前回、高さ調整用に0.8 mm厚真鍮板から自作したワッシャは、実際に組み立てた結果厚過ぎましたので、0.4 mm厚で作り直しました。カプラー高を純正ハイトゲージでチェックした結果、非ブレーキホィール側が低すぎました。じっくり見てみると、そちら側のカプラーがやや下向きに傾斜していました。そこで、カプラー下側に、外径3.1 mm、外径5.4 mm、厚さ0.25 mmのポリスライダー スラストワッシャーを入れて下支えしたところ、ほぼ規定のカプラー高に収めることが出来ました。床板と車体の向きは、色々みてみますと、ブレーキシリンダーからロッドが出ている方向にブレーキホィールが位置する様ですので、それに従いました。


ということで、完成した姿がこちらです。客車のことを考えると、同ロードネームの機関車が欲しいところですが、それは次の課題ですね。

ROUNDHOUSE 26′ Ore Car 塗装とレタリング


ROUNDHOUSE製の26′ Ore Carの続きです。


下回りを塗装して組み立てました。塗装はP.E. 36′ Box Carと略同様、ミッチャクロンでの下塗り後、タミヤ製エナメル塗料 フラットブラック(XF-1)での上塗りです。床板と台車を組み上げ、カプラー(kadee #58:ポケットは不要なので、実際に使ったのはバルクパックの#12ですが…)。カプラー高は純正ハイトゲージでチェックし、問題ないことを確認しました。


上回りはプラ生地で塗装されていませんので、透け防止とデカールの密着性向上のために、タミヤ製エナメル塗料 ブラック(X-1)にホワイト(X-2)を一滴滴加したもので塗装しました。ホワイトを加えた理由は透け防止のためですが、プラの色そのものが黒色でしたので、効果は確認出来ませんでした(まぁ、気休めです)。艶あり塗料ですので、塗装後は側板の凸凹が目立つこと目立つこと… まぁ、大昔の製品ですからこんなものかなぁ… と思うと同時に、オア・カーだから石炭車と同じく、側板に凸凹があった方が却って実感的かなぁ… と思った次第です。

で、こちら側の妻面には、ブレーキハンドル取付座のモールドがありますが、ブレーキハンドルはキットに含まれていません。というと語弊があるのですが、同梱の汎用部品にはブレーキハンドルが2つ含まれていますが、こちらの取付部も凸で、接着できない状況です(双方凹なら何とかなるのですが…)。組立説明書にも、ブレーキハンドルは記載されていません。ということで、この辺は、適当なパーツ(例えばKadeeとかBowserのそれ)を見繕って後日、接着して補おうと考えています。


自作デカールを貼りました。原稿はフリーのドローイングソフト Inkscapeを使って既製品のサイドビューから作成し、某模型店備え付けのレーザープリンタでWalthersのデカールペーパーに印字しました。フィルムが目立ちますが、これはデカールの糊を完全に落として貼ったため、軽く表面に載っただけの状態だからです。この後、デカール軟化剤でフィルムを溶かし、定着させます。

前の写真とは反対方向を写していますが、こちら側にはブレーキハンドル取付座のモールドがありません。参考になれば幸いです。

ROUNDHOUSE 26′ Ore Car 組立


ROUNDHOUSE製の26′ Ore Carの組立です。


床板のバリ取りをしました。良くみてみると、ダイカスト鋳物に欠陥があり、カプラーポケット上面に孔が開き、ポケット後方上面のリブが一部欠損しています。写真には写っていませんが、反対側のリブにも欠損がみられました。これらは脱脂後、Holtsのメタルパテを盛り、硬化後に削って修復しました。


3回程盛ったり削ったりを繰り返した結果、目立たない程度まで修復することができましたので、エアタンク等のディテールパーツをScotchのプレミアムゴールド スーパー多用途2で接着しました。多少はみ出しが見られますが、この辺はトラス構造物の内側になってしまい、目が届かなくなる箇所ですので、これでOKとしました。カプラーポケットは、内側に塗料が吹き込んで首振りを妨げない様に、テープを貼ってマスキングしました。この後、パーツクリーナーで脱脂して塗装に備えました。


履かせる予定の、Kadee社製造HGC製Bettendorf台車の塗装準備です。3mmの長ネジ先端にナット2個で台車を固定し、車輪踏面とボルスタ摺動部をマスキングしました。こちらもこの後、このままパーツクリーナーで脱脂して塗装に備えました。