江東電気軌道(KDK)
2023年8月30日 6:39 PM | 投稿者名: treasure
仕上げにかかります。

ROUNDHOUSE 26′ Ore Carと同じ手法でデカールを作り、貼付しました。ここでは未だ、デカールは軽く載っているだけです。

デカール軟化剤を使ってデカール膜を溶かし、目立たなくするのと同時に定着させます。デカール軟化剤としては、MICROSCALE社のMICRO SETとMICRO SOL、タミヤ社のマークフィット(スーパーハード)を併用しました。色々使ってみた結果、タミヤ社のマークフィット(スーパーハード)が一番強力な様で、これだけあればほぼ何とかなりそうな印象でした。これで手で触れても大丈夫になりましたので、煙突内にタミヤ製エナメル塗料 ジャーマングレイ(XF-63)、屋根上のベルに同ゴールドリーフ(X-12)、バッファー表面にGSIクレオス製 スーパーアイアン2(SM203)を色差ししました。

TESTORS社のPOLLY Scale SATIN FINISHで軽くオーバーコートした後、窓ガラスを外側から嵌め込みました。元々、内側から窓ガラスを貼る設計ですが、本車の窓枠は外嵌めなので、それでは特徴が再現できません。そこで、嵌め込みにチャレンジしてみました。ガラスはIMONから発売されている0.3 mm厚透明ポリカードネート板から作り、KATOが輸入しているGlue ‘n’ Glazeで固定しました。この接着剤、乾燥後でもタミヤのエナメル塗料用溶剤で拭き取れますので、使いやすい接着剤かと感じました。窓ガラスの断面が白く目立つのが拙いですが、ここは水で薄めたGlue ‘n’ Glazeを丹念に染み込ませれば多少は改善するのでは… と思っています。
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2023年8月25日 8:14 PM | 投稿者名: treasure
所属別クラブで、第22回国際鉄道模型コンベンションに参加し、レストアした乗工社ポーターを走らせたりしていましたが、それも無事終了しましたので、こちらに戻ってきました。

やはり排障器位ないと様にならないので、簡単に作って追加することにします。取付板と脚を0.3 mm厚真鍮板から一体に切り出し、0.3 mm厚1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔で並べた横板をハンダ付けします。1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔に並べるには、まず外側でスペーサーとなる同厚の0.6 mm幅帯板を挟んでハンダ付けし、横板を脚にハンダ付けした後、余分な箇所を切りとばす、という方法をとりました。上が製作途中、左下が完成形、右下がオリジナル部品です。一番上の横棒が短かったり、交点にリベットが表現されていることは、目立たない箇所であるため、無視しました。

出来上がった排障器と、コンプレッサーと抵抗器を側面に接着した床下機器取付板を塗装します。簡単に取り外せる小物ですので、テストケースとして、パーツクリーナーで脱脂後、GSIクレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックで塗ってみました。これで剥がれてきたら… ちょっと真面目に再塗装します。

台車枠も同じフィニッシングサーフェイサー1500ブラックで下塗りし、P.E.#100と同じくタミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)を塗りました。小物で凸凹もありますので、筆塗りで済ませました。グリーンは軽く表面に載せただけですが、奥まったところは黒のまま残り、いい感じに仕上がりました。
これで下回りの部品はP.E.100共々揃いましたので、ひとまず組み立ててみることにしましょう。
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2023年7月31日 6:22 AM | 投稿者名: treasure
ヘッドライトの基板を作ります。

1.6 mm厚PCBを写真の様に切り出しました。切り欠きに3020サイズの、電球色チップLEDをはめ込もうという目論見です。全体的な寸法は、組立時の便宜を図ろうと、妻板下端のラグに合わせて接着すると、チップLEDの中心がヘッドライトの中心高に合致する様にしてみました。

筋目を裏から刻んだPCBに、固定と配線を兼ねた真鍮帯板でハンダ付けしました。LEDの右側に写っている素子は、5.6 mAのチップCRDです。いずれも筋目を跨いでハンダ付けして回路を構成しています。デコーダへのリード線はまだハンダ付けしていません。

塗装に掛ります。台車はプルマングリーンとのことですので、先人の検討結果に倣い、タミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)(XF-81)を筆塗りしました。ランナー(?)の切断面は、タミヤのフラットブラック(XF-1)でタッチアップしておきました。”Black” Natural Versatile Plasticといっても、黒いのは表面だけで、中心部は白色でした。黒色は成型後の着色、ということでしょう。
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2023年7月21日 8:12 PM | 投稿者名: treasure
上回りの塗装に移ります。

断面10×20 mmの角材に、こんな感じに仮止めして室内から塗り始めました。購入元の解説に従い、プライマーなしでアクリル塗料を筆塗りしました。解説では水性塗料が奨められていますが、今後のレタリングとオーバーコートのことも考え、油性塗料で塗装しました。
Connoisseur Models製Oゲージキットの、Etched and Cast Parts Identification Sheets中の記載によると、室内はbuff/light tanということですので、タミヤのバフ(LP-75)を塗りました。

車体です。屋根はgrey、車体はLNER coaching stock brown teak、スカート等はblack、端梁はredということですので、それぞれGMのねずみ色1号(09)、グンゼのウッドブラウン(43)、クレオスのタイヤブラック(137)、タミヤのフラットレッド(XF-7)で塗ってみました。車体色は全然見当も付かないのですが、ネット上の作例写真を眺めて、「まぁこんなとこかなぁ…」という感じで決めました。「グンゼ」とクレオスの旧名が書かれているのは、古い在庫品を使用したためです。固まる寸前でしたが、クレオスの「真溶媒液」を加えると、使用可能な状態にすることが出来ました。

室内のボイラー等はblackということですのが、影に沈むのを補償するために、やや明るいタミヤのジャーマングレイ(XF-63)を塗ってみました。
Versatile Plasticを塗装してみての感想ですが、多孔質で塗料を吸うこと夥しいものがありました。これをスプレーでやるとなると、手間は相当かかるでしょう。表面も粗面ですので、筆塗りで充分かと思いました。
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2023年7月5日 3:02 PM | 投稿者名: treasure
塗色を検討します。基準は(どこまで信頼できるかちょっと不安ですが(理由は後述))、The Car Works製のPacific Electric “BLIMP”、#308です。

紙の小片に塗料を塗布してカラーチップを作り、それを見本車体に当てて適否を判断しました。前提として、1)絶対的基準が入手できないので、類似色で我慢すること、2)自家調色は再現性という観点から問題があるので、出来れば既存調色から選定すること、の2点を基本方針としました。
屋根上に載せた色見本は、左から「クレオスc45 セールカラー」、「クレオスc44 タン(ライトブラウン)」です。「クレオスc45 セールカラー」がまぁまぁ合致している様子ですので、これでいこうかと思います。
実車は、大東亜戦争(太平洋戦争は2つあるので…)以前はシルバー、開戦後慌てて軍艦色(USNからの支給、とのことです)で塗装、その後紆余曲折あって最終的に、ここで選んだ「タン」になったらしいです。

車体色です。左から「クレオスc81 あずき色(赤2号)」、「GM29 バーミリオンA」(要するに京急色)、「クレオスc68 モンザレッド」です。モンザレッドは明る過ぎますが、「あずき色」と「バーミリオンA」はいい線いっています。ここは、「京急はPEをモデルにした」という伝説を信じて、「バーミリオンA」とすることにしましょう。

ドアと幕板、ストライプに使用されているオレンジです。The Car Works製の“BLIMP”基準では、上側の「クレオスc59 オレンジ(燈)」と、下側の「GM17 オレンジA」(要するに近鉄特急のオレンジ)の中間辺りの印象でしたが、実際のところこの色は、ストライプの色と同じ筈ですので、使用するデカールと揃えるのが合理的です。ということで、Microscale Industries社の#87-564
と比較してみました。結論として、「クレオスc59 オレンジ(燈)」が、ちょっと華やか過ぎる印象もありますが、そこそこ合致する様です。
最後は室内色です。まぁ常識的に、天井は「白」でしょう。室内壁面は当時の動画を参照しますと(Pacific Electric-Los Angeles Streetcars Combo DVD)、薄緑色の様ですので、「GM41 ブルーC」で塗装することにします。見本とした「The Car Works製“BLIMP”」では、室内全て屋根色で塗りつぶしされていますが、「流石にこれはないかな…」という判断です(だから基準としてはどうかねぇ… ということです)。
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