江東電気軌道(KDK)

【忘年工作会】開催しました


12月19日に「中央区立京橋区民館」において、忘年工作会を開催しました。昨年はCOVID-19感染症の影響で中止としましたので、2年振りの工作会です。


HOホイホイは、個人所有分としては一応揃いましたので、線路関係のプロジェクトとして、以前述べた12mm(HOn31/2でも、H0mでも、HO-12でも構いませんが……)ホイホイの製作に着手することにしました。

以前kingyoさんが、HOホイホイをハンドレイで作られていまして、それに対抗する訳ではありませんけど、12 mmはハンドレイでやってみることにしました。ということで、これも前に錆落としをした16.5 mm軌間用のトラックゲージを2分割して幅を詰め、12 mm軌間用のトラックゲージに仕立てることにしました。3点式のゲージですので、1点側の切れ込みを板厚分(1 mm)だけ深く加工し、重ねてハンダで継ごう、という算段です。軌間はTILLIGの組線路のそれに、現物合わせで揃える計画です。


更に、ベースボード用べニア板への罫書も行いました。で、何を勘違いしたのか、225×300 mmの4 mmtべニアを2枚しか買っていませんでした。良く使っていた東急ハンズ池袋店が閉店間際で在庫がなくなり、300×450 mmが入手できなかったので、225×300 mmに代替したのですが、枚数が2倍必要になるということを失念していた様です。池袋店はもう閉まってしまいましたので、そのうち東急ハンズ渋谷店にでも遠征して入手することにします。

原案では、直線長は220 mmの計画でしたが、僅か5 mmを詰めるのも端面の仕上げ等を考えると面白くありませんので、直線長は225 mmに変更することにしました。この系統は恐らく、私独りが作るだけでしょうから、組み合わせに楽になる長さ、ということは考えないことにして、伸び伸びと作っていくことにしたいと思います。

この他にも、上の変更に合わせて製作図を修正したり、分岐器の自作に必要なトラックゲージを0.5 mmtのステンレス板から切り出したりして、12mmホイホイ製作の準備を進めました。こっちは糸鋸の切れ込みが歪んでしまい、人前に出せる代物ではありませんので、写真は勘弁して下さい。


今回の工作会は、最小人数での催行となりましたが、工作会終了後、京橋近傍の東京駅八重洲地下街の寿司屋で忘年会を開催し、お開きとなりました。

【進捗状況】SEPTA Kawasaki LRVの電装(4)


SEPTA Kawasaki LRVの電装も、ようやっと先が見えてきました。


先の書き込みと前後しますが、LED基板の間と、基板とICソケットの間を、0.1 mmφのポリウレタン銅線マグネットワイヤ―で配線しました。AWG38相当で、資料によると、最大電流値は0.13 Aだそうです(ちなみに前回書いたAWG36のそれは0.21 A)。BowserのPCC等も、LEDへの配線は同程度のマグネットワイヤ―で為されています。DCCでは電圧が高いので、JNRの交流電化同様、電流はそれ相応に小さく、その辺も吟味してコードの太さを決めるべきなのでしょう。


デコーダと交互点滅回路基板を固定しました。当初は、交互点滅回路基板の上にデコーダを載せる計画でしたが、色々成行きで、上下を入れ替えました。デコーダは、ドア側に寄せて、「TCATT」と称する熱伝導両面テープで、ヒートシンクとなるシャーシー上に貼付しました。少しでも放熱に寄与出来れば、ということです。交互点滅回路基板の裏側には、配線用のハンダ付パッド等が露出していますので、絶縁のため0.065 mm厚のポリエステルテープで覆った上で、4枚重ねにした0.8 mm厚の自動車外装用両面テープを、シャーシーとデコーダの隙間に貼って固定しました。どちらのテープも、基材(支持体)がなく、粘着剤のみで構成されており、きちんと寸法が決まらず、切り出しには苦労しました。

ちなみに、交互点滅回路基板上のICはNE555です。これはかつて、ポイント駆動用サーボモータ制御回路に使用したLMC555とほぼ同じICです。巷では、「オンオフ同時間の点滅は出来ない」ように噂されている様ですが、そういうことはない様です。


LED基板とICソケットで構成された車体側回路を、車体裏側に貼付しました。室内灯とサブウェイライトの基板は、普段遣いのニチバン・ナイスタックで、ヘッドライトとテールライト基板は、貼付面にチップLEDが突出しているため、その段差を埋める目的で、0.8 mm厚の自動車外装用両面テープで貼り付けました。天井の配線はぶらぶらしない様に、ポリエステルテープで天井に貼り付けました。

これでほぼ電装も目途が立ちました。あとは細かいお化粧直しや注油と、上下の合体を残すだけです。

【進捗状況】SEPTA Kawasaki LRVの電装(3)


SEPTA Kawasaki LRVの、電飾関係の配線を進めます。


配線中継用のPCBから車体LEDへの配線の途中には、ICソケットを挿入し、分解時の上下分離と、トラブル時の原因切り分けに備えます。写真は前部のICソケットで、中央が青(COMM+)、向かって左側が白(F0F-)、右側が緑(F1-)になっています。配線中継用PCBとICソケットの間は、AWG36相当の超極細PVC被覆付きワイヤーで配線しました。ソケットの中央を+、両端を-としたのは、プラグを指し間違えても、逆極性でのLED破壊がないように考えた結果です。fool proofということです。


こちらは後部のICソケットで、上に1個、下に3連のICソケットが見えます。上のものは紫(F2-)で、デコーダーから出ているリード線に直接ハンダ付されています。下のものは交互点滅回路基板(Ngineering製N8015)を経由したテールライト用配線(F0R-)で、中央が+、両端が-となっていて、これもfool proofを心掛けています。配線中継用のPCBから交互点滅回路基板までの配線は、交互点滅回路の消費電流が見通せなかったので、デコーダーに作り付けられていたワイヤーの廃品を流用しました。交互点滅回路基板とソケットの間は、前部と同様、超極細PVC被覆付きワイヤーで結線してあります。


シャーシー上の配線が終了したので、ボディ側のLEDユニットを車体に取り付ける前に接続して試してみました。シャーシーはBachmann製の定置運転台の上に載せ、ブレーキを掛けた時のF0Rの挙動を含めて検証しました。ファンクションの出力電流でLED交互点滅回路をドライブ出来るのかが最後まで懸念点として残っていましたが(当該ボードのスペックにて、消費電流が見出せなかった為です)、全LEDの点灯が確認出来ました。写真では片方のテールライトの光量が小さく映っていますが、これは撮影タイミングによるものでして、実際には両方のLEDとも、同じ光量で交互点灯しています。

2021/12/19忘年工作会のご案内


グループ軌道線会員各位

★グループ軌道線忘年工作会のご案内
【日時】2021年12月19日(日)

【場所】中央区立京橋区民館(東京都中央区京橋2丁目6番7号)2号室(洋室)
・東京メトロ銀座線京橋駅下車6番出口 徒歩2分
・都営地下鉄浅草線宝町駅A5・A6番出口 徒歩2分
・中央区コミュニティバス(江戸バス)[北循環]八重洲通り西(5番)10分程
・有料(200円/30分・最大2,400円)ですが、宝町駅近傍に、東京都道路整備保全公社の新京橋駐車場があります。日土地京橋ビルの駐車場も利用できます。
・いつもの「晴海区民館」とは場所が異なりますのでご注意下さい。
地図はこちらです。

【スケジュール】
12月19日(日)9:00 ~ 17:00
※来退場時間は自由です。ご都合に合わせてご参加ください。
17:00以降、近傍の飲食店に飛び込みで、忘年会を開催する予定です。

【新型コロナウイルス感染症対策】
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、風邪症状など体調不良が見られる場合は、参加を自粛して頂きたくお願い申し上げます。また、参加時には、マスクの着用をお願いします。
新型コロナウイルス感染症の状況次第では、行事を中止することもあり得ますので、ご了解をお願いします。

【工作会について】
参加費:会場使用料金(午前1,100円・午後1,500円)の、各時間帯参加者での均等割り
今回の工作会も、特にテーマを決めないでやりたいと思いますが、その後、忘年会を控えていることから、小規模な荷物にまとめられるものが好ましいかと思います。
工具、材料等は各自、ご自身のプロジェクトに合わせてご持参下さい。

奮ってのご参加を、宜しくお願い申し上げます。

DCCポイント制御機器


以前、Kingyoさんから頂いた機材のなかに、DCC用のポイント制御機器があります。Digitrax社製のステーショナリーデコーダDS52が内蔵されている(裏側にそう書かれていますので…)とのことですが、詳細が不明です。そこで内部を確認し、構造や使用方法を明らかにしようと思います。


接続用コードが出ている側です。向かって左の孔から右の孔にかけて、赤黒コード二本、青白コードが二本、赤黒コードが一本出ています。左の孔には「31」、右の孔には「32」と番号が振られています。左と中央の孔からそれぞれ出ている二本のコードの先には、それぞれKATO接続用コードに使用されているソケットとプラグが、右の孔から出ている赤黒コードの先にはソケットが付けられています。書かれている数字は、確認は未だしていませんが、デコーダアドレスと考えられます。尚ここでは、給電側をソケット、受電側をプラグと記述しています。


内部構造です。DS52は、ジャンパーピンによってソレノイド形ポイントマシン、即ち、短時間通電して転換させるタイプに設定されています。向かって右と中央の孔を潜ったコード(計3本)は直接、DS52に接続されていますが、左の孔を潜ったコード(2本)は、ユニバーサル基板上に組まれた回路を介してDS52に結ばれています。基板上にはSDI2100(ショットキーバリア・ダイオードブリッジ)とG6J-2P-Y(シングル・ステイブル形リレー)が載っています。


分解して調べた回路図がこちらです。一番下の赤黒コードが接続されたプラグからKATOユニトラックポイント用の操作電流が入った時には、その電流がそのままソケットに出力されます。同様の操作電流がDS52から入った場合には、その電流でリレーを動作させて回路を切り換え、DS52からの電流がソケットへ出力されます。つまり、プラグにKATOのポイントスイッチからの操作電流を入れられる様にすれば、DCCによるリモート制御と、ポイントスイッチによるマニュアル制御が両立する、ということになっています。

また、青白コードの接続は、DCCバス配線への割り込み接続が出来る様に工夫されています。汎用性が高い機材ですので、今後活用していきたいと思っています。