【Tips】KATOの490Rポイント


以前書きました通り、運転会では仮設線路として、KATOのUNITRACKを利用しています。そのうちの490Rポイントのひとつで、トングレールへの給電が不良になり、車輛が通過出来なくなってしまいました。極細電線でリードレールとトングレールを結べばよいのですが、電線とレールをどうやって結ぶかが課題です。色々考えているうちに、「最近追加されたUNITRACKには、レール直下の道床との間に隙間がある」ことに気付きました。490Rポイントにも隙間がありますので、それを利用して通電を復旧させ、併せて種々の改良も施してみました。


具体的には、0.5 mm厚のステンレス板を4.6 mm幅の帯材に切り出し、適当な長さに切って下に1~2枚のメンディングテープを貼って厚さを調整し、レールと道床の隙間に押し込みました。電気抵抗が大きく、通電には不利ですが、摩擦係数が小さいことを評価してステンレス板を採用しました。表面は、#3000のエメリーペーパーで研磨し、更なる摩擦低減を図っています。実物のポイントも、トングレールは枕木ではなく、タイプレート上を滑っていますので、位置は違いますが、機能的にはそれを模したものになりました。これで無事、トングレールへの給電は復旧しました。


これは以前書いた、ガードレールの位置不良を修正するための加工です。ガードレール外側をくるむ様に1.7×0.3 mmの洋白帯板を巻き、チェックゲージを拡げました。実はガードレール2本とクロッシング、枕木3本は別成型のプラスチック部品のはめ込みですので、広すぎるクロッシングのフランジウェイを含めて交換できれば幸いなのですが…


更に実物に倣って、トングレール先端の高さを下げ、フランジ角との三次元関係で、車輪がトングレールにスムーズに乗り移れる様に加工しました(この辺の必要性は、Kiyo Inaba氏が詳述されています)。どの位下げればいいかが問題ですが、フランジ高さ(0.71 mm)以上下げても無効なのは自明ですので、KATOレールのヘッド高(0.7 mm)迄、目分量で削ってみました。形状は、ATLAS製ポイントに倣いました。

さて、お気付きかもしれませんが、このポイントではトングレールとの接触部分で、ストックレール底部が削り込まれていません。実物にはストックレール底部の削り込みはなく、ストックレール底部上にトングレールが乗る構造になっていますが、それと同じです。意外と手が込んだ構造になっていて驚いています。

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