江東電気軌道(KDK)

【合運始末】ATLAS製スナップポイントの検討

平成26年関東合運において、ATLAS製スナップポイントは、ストックレールとトングレールの接触点の前後(凡そ2 mm程度)において、ゲージが広くなっていることが明らかになりました。

DSCN3060
NMRAゲージで測ってみますと、写真のように落ち込みます。ノギスで計ってみますと、ゲージは17.25 mm程になっています。

トングレール先端の厚さをゼロにすることは不可能なので、その影響を回避するために、1)ストックレールを削って凹みを作る、2)トングレール先端をレール面-フランジ高より下げる、という工夫があります。2つのうち、どちらかを行っていれば充分だと思われるのですが、このポイントには両方の工夫が適用されています。これが脱線等の原因になる様でしたら、舗装する前に何らかの手当てをせねばなりませんので、その辺りを考察してみました。

先ず、この程度のゲージの違いで輪軸が落ちるかどうかを検討してみます。

クリップボード01
図で示した通り、線路に対して輪軸がぎりぎりまで偏った状態が、最も落ち込みやすい状況です。ここでゲージが、輪軸のチェックゲージ+車輪厚を超えると落ち込んでしまいます。NMRAのS-4.2によれば、チェックゲージ(K)の下限は15.14 mm、車輪厚(N)の公称値が2.79 mmですので、ゲージが17.93 mmより広くなると落ち込んで脱線する場合があることになります。そのような場合でも、車輪はレールに0.5 mm以上掛っていますから、まぁ大丈夫ではなかろうか、と考えられます。実際のところ、BowserのPCCカーに使用されている輪軸のチェックゲージは15.3 mm、車輪厚は2.8 mmなので、更に余裕があるものと考えられます。

次に、果たして長さ2 mm程度の凹みに、輪軸が嵌り込むかどうかを検討してみます。

クリップボード02
路面電車等で使用される26’φ(HOで7.6 mmφ)で、フランジ高0.71 mmの車輪を考えると、図示の通り、フランジがレール面以下になっている長さは4.86 mmです。フランジ高0.71 mmというのは最大値なので、これを0.5 mmとしてみても、約4 mmがレール面以下になります。ということは、長さ2 mm程度の凹みに嵌り込むことはなさそうです。

ということで、じゃぁどれだけの厚さの車輪ならば落ちずに済むのか、を計算してみました。

凹んでいる箇所の直前のゲージは16.8 mmです。片側はフランジが凹みの前後に引っ掛かりますから、ゲージは実質的には(16.8+17.25)÷2≒17.03です。これからチェックゲージの最小値を引くと1.89… チェックゲージが合致していれば、ここはかなり薄い車輪でも大丈夫でしょう。ちなみに、NMRA Standards Gageで、車輪チェック用スリット(入ってはいけない)の幅を計ってみると、2.7 mmでした。

最後にNMRA規格をもう一度眺めてみました。

S-3.2では、確かにゲージは16.49~16.79 mmとなっています。しかし、S-1.2をみてみると、ゲージは16.50~17.07です。おまけに、S-3.2には「Gage at Frog」での値、S-1では、ゲージは「a length of track」でのレール頭部間の距離とあります。「a length of track」がどの程度なのかが問題なのですが、2番目の検討の通り、フランジがレール面以下になる長さは意外と長いので、2 mm程度の間、少々凹んで、ゲージが拡がっていることは問題にはなりそうもありません。大体、何処でも規格通りのレール頭部間隔を維持しなければならないのであれば、直交クロスはフランジウェイを越える部分(フランジウェイの最大幅は1.27 mmです)で規格を満たしていないことになります。直交クロスだとこの位で済みますが、4番ポイントだとこの長さは5 mmm以上になります。そういった問題をクリアするためにも、規格的には「a lenth of track」になっているのでしょう。

ということで、実用上問題ない範囲と判断しましたので、先の工作会のレポートにありました通り、特に修正はせず、舗装工事に入っております。

本稿を記すにあたり、ddx40氏Kiyo Inaba氏ワークスK氏のblogやwebページを参考にさせて頂くと同時に、多大な知見を頂きました。厚く御礼申し上げます。

【工作会】築地2014年忘年工作会

12月20日に、中央区立築地社会教育会館において、工作会を開催しました。
昨年は運転会を開催したのですが、その後の忘年会の際、余りの荷物の多さに難儀しましたので、今回は工作会ということにしました。

DSCN3260
私のプロジェクトです。「合同始末」にも書きました、標準ホイホイからの車庫分岐の舗装です。標準ホイホイで線路を構成する場合、使用頻度が高そうですので、優先して舗装することにしました。

DSCN3262
Sさんのプロジェクトです。16番のペーパー車体の製作中です。これだけでは何を製作中なのか皆目不明ですので、「乞うご期待」というところです。

DSCN3265
途中で中座したり、材料の買い出しに行ったりで捗りませんでしたが、とりあえず下層の2 mmスチレンボードは貼り終えることができました。現物合わせで切り出すしかない、ポイント分岐側外側の部分を完了できたので、あとは家でぼちぼちやっていこうと思います。

工作会終了後は月島へ移動し、恒例通り、もんじゃ焼きで忘年会を開催しました。

2014/12/20忘年工作会のご案内

グループ軌道線会員各位

★グループ軌道線忘年工作会のご案内

【日時】2014年12月20日(土) 9:00 ~ 17:00

【場所】中央区築地社会教育会館(東京都中央区築地4丁目15番1号)5号洋室

東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線 東銀座駅下車6番出口・徒歩5分
都営大江戸線築地市場駅下車 A3番出口 徒歩5分
都バス「築地」「築地三丁目」バス停下車徒歩3分
「都03 四谷駅-銀座四丁目-晴海埠頭」
「都04 東京駅南口‐銀座四丁目-豊海水産埠頭」
「都05 東京駅南口-有楽町駅・銀座四丁目-晴海埠頭」
「業10 新橋駅-銀座四丁目・勝どき駅前-とうきょうスカイツリー駅前」

【スケジュール】12月20日(土)9:00 ~ 17:00

※来退場時間は自由です。ご都合に合わせてご参加ください。
17:00以降、都営大江戸線で月島に移動し、恒例の「近どう」で18:00から忘年会を開催する予定です。

【工作会について】

参加費:会場使用料金(午前1,800円・午後2,400円)の、各時間帯参加者での均等割り
・今回の工作会は、特にテーマを決めないでやりたいと思いますが、その後、忘年会を控えていることから、小規模な荷物にまとめられるものが好ましいかと思います。
・工具、材料等は各自、ご自身のプロジェクトに合わせてご持参下さい。

奮ってのご参加を、宜しくお願い申し上げます。

P.S.忘年会出席人数把握のため、参加予定者はその旨ご一報頂ければ幸いに存じます。

【新車購入】MSR952

Bowserから発売された、Market Street Railwayの952号車を購入しました。
Market Street Railwayでは「?」という方もおられるかと思いますが、PCCカーをSan Francisco MUNIのF Lineで運用しているNPOです。

元々は、Louisiana州のNew Orleans市を走っていた電車ですが、紆余曲折の末、現在は、Market Street RailwayのHistoric Streetcarsの一員となっています。
DSCN3210
DSCN3198
実はこの製品、一昨年に予告されていまして、その時点でウィスコンシン州のお店に予約を入れてありました。それから二年が経過し、どうも発売された様子なのですが、物が来ません。挙句の果てには、それ以後に発表されて予約したPCCカーが来る始末です。「これはおかしい…」ということで、改めてメリーランド州のお店に「残1輌」で在庫していたものを注文し、入手したものです。
DSCN3205
未だ、色々と弄ってはいませんが、サウンドデコーダがSoundtraxxのTsunamiから、ESUのLoksoundになっています(この直後に発売されたPCCカーも同様です)。また、架線集電/レール集電の切替スイッチが床下に移動したり(以前は車内のプリント基板上にスイッチがあり、分解しなければ切替られませんでした)、給油済みになっていたりと、また一世代進化したなぁ… という印象です。この辺は、この後発売された、Loksound搭載のPCCカーも同様です。
あと、気付いた点としては、ポールの上昇バネが弱くなっています。従来は架線集電を考えたのか、かなり強い上昇力で、下げてポールフックに掛けておくと、竿が曲がりかねない、フックが飛びかねない、といった不安がありましたが、これで解消されました。でも、架線集電で運転する事例が多い本国のファンにはどの様に受け止められているのでしょうか…

【合運始末】トラブルシュート2014

合運終了から10日余りが経過しました。今回の片付けは次回の準備… ということで、反省を含めてトラブルシュートをやっています。

① 分岐コネクター(24-827)

DSCN3047
合運直前にコードを一回り太いものに交換した分岐コネクターですが… 使ってみると微妙にショートします。まぁ、こんなこともあろうかと、新品をひとつ持っていっておりましたので大したトラブルには発展しませんでしたが…
帰宅後、ケースを開けてみたら、中途半端な分解で作業したため、復元時に手探りで押し込んだ内部結線の銅線が歪み、接触しておりました。今回、完全にケースを分解し、歪みのない状態で収めました。その代償として、上下固定のピンが折れ、両端の接着が外れてしまいましたので、不細工にもアセテートテープで巻くことになってしまいました。

② UT-1

DSCN3050+52A
以前から不調だったUT-1ですが、今回使用してみたら列車を選択して走行させ始めた直後に選択が解除され、「unable control」となってしまいました。修理に出そうと思ったのですが、「もうUT-1はないからUT-4に交換ではないか? ポイント制御が出来なくなるので、それ用に維持しておいたら」という意見を受け、その方針でいこうと決断しました(UT-4はもうあるのです)。
で、帰宅後、ポイント制御が出来ることを確認する最中、動力車の制御状況もテストしてみると、側面に増設した3.5 mm ミニジャックに指が触れると、選択が解除されることが突き止められました。

実は、弊社のUT-1は、逆行スイッチのON/OFFを外部で制御すべく、3.5 mm ミニジャックで外部に引き出しています。検出装置でこれををON/OFFすることで、電車1輌を自動で往復運転させることを目指していたのですが、磁石とリードリレーを使ったシステムでは誤動作が頻発して使いものになりませんでした。そこで、赤外線での検出を考えて部品等を集めたのですが、LENZの「Asymmetrical DCC」が発表されるに至り、「これ使えばいいんじゃない?」ということで、すっかり意欲を失ってしまいました。

つらつら考えるに、既にこれ用の検出装置を設置するために制作した150 mm複線標準ホイホイは給電用に転用され、磁石とリードリレーを使ったシステムの実験回路も、DS51K1によるリレー駆動実験に転用されてしまっています。ということで、最早このミニジャックを維持する必要もないと判断し、撤去しました。

これで列車選択解除がどうなるか、暫く様子をみようと考えています。

③ ホイホイの仕上げ

DSCN3061
昨年も反省点として挙げたのですが… 今年も新作部分の仕上げが間に合いませんでした。勤め人なので、もっと早くから手をつけなければいけないことを痛感しました。来年までには舗装を済ませる所存です。で、この分岐は、鹿児島市電の武之橋車庫に倣い、複線併用軌道から単線専用軌道が分岐する形に仕上げる予定です。
DSCN3054
また、昔作った部分の敷石が剥がれてきていました。写真は、剥がれた部分が車輛に引っ掛かるので急遽撤去した部分です。昔作った部分は、全面的に更新する必要を感じています。