工作

【2015合運始末】KATO 490Rポイントの修正


運転会では仮設線路として、KATOのUNITRACKを利用していますが、そのうちの490Rポイントでは時々車輛が引っ掛かり、脱線する場合もありました。原因はガードレールの位置不良です。で、某フォーラムでは結構有名な話題だったということで、kingyoさんに解決方法をご教示頂きました。

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これがNMRAゲージで測った結果です。FLANGEWAYS部分を一杯フログ側に寄せると、フログに当たって入りません。ということは、チェックゲージが狭すぎるということですので、これを拡げる必要があります。線路側のチェックゲージは、フログ内面~ガードレール外面の距離ですので、ガードレールをストックレール側に移動してやれば宜しい訳です。

といっても、そんなことやるのは大変です(フログ周辺の構成材料は、難接着材の様ですし…)… ということで、某フォーラムで編み出された方法は、「ガードレール外側をくるむ様に帯板を巻く」という方法だそうです。前後を伸ばしてガードレールを挟み込めば、接着しなくても大丈夫、ということです。

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で、巻いた状態がこちらです。実はこの情報、一年以上前に得ていたのですが、どの位の帯板が適当か判らなくて、多忙にかまけて放置していたのです。ところが最近、見本を1つ頂けたことから適当な帯板(1.7×0.3 mm洋白)が判明したため、手をつけた次第です。感の良い方ならお気付きでしょうが、今回の記事は備忘録を兼ねています。

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帯板を巻いた後のチェック状況です。FLANGEWAYS部分を一杯フログ側に寄せてもすんなり入ります。ということは、チェックゲージとスパンの双方が規定値を満たしている、ということを意味します。

しかし実際のところは、フログとウィングレール間のフランジウェイが広過ぎます。NMRA S-3.2では1.22+0.05-0.33 mm(つまり、1.22 mmが目標値で、0.89~1.27 mmを許容)なのですが、1.6 mm近くあります。車輪が落ち込みそうですが、フログ角度が大きいため、NMRA Standard S-4.2 Wheels ならば何とか落ち込まずに通過する様ですから、お目こぼしとしました。

2015/12/20忘年工作会のご案内


グループ軌道線会員各位

★グループ軌道線忘年工作会のご案内

【日時】2015年12月20日(日) 9:00 ~ 17:00

【場所】中央区ほっとプラザはるみ(東京都中央区晴海五丁目2番3号)1号室

都営大江戸線勝どき駅下車 A3番出口 徒歩16分
都バス「ほっとプラザはるみ前」バス停下車徒歩3分
「都05 東京駅南口-有楽町駅・銀座四丁目-晴海埠頭」
「都03 四谷駅-銀座四丁目-晴海埠頭」
「錦13甲 錦糸町駅-豊洲駅-晴海埠頭」


【スケジュール】
12月20日(日)9:00 ~ 17:00
※来退場時間は自由です。ご都合に合わせてご参加ください。
17:00以降、月島に移動し、お馴染みの「もんじや近どう」で忘年会を開催する予定です。

【工作会について】
参加費:会場使用料金(午前800円・午後1,100円)の、各時間帯参加者での均等割り
・今回の工作会も、特にテーマを決めないでやりたいと思いますが、その後、忘年会を控えていることから、小規模な荷物にまとめられるものが好ましいかと思います。
・工具、材料等は各自、ご自身のプロジェクトに合わせてご持参下さい。

奮ってのご参加を、宜しくお願い申し上げます。

P.S.忘年会出席人数把握のため、参加予定者はその旨ご一報頂ければ幸いに存じます。

【2015合運始末】ホイホイの舗装


2015関東合運終了から15日余りが経過しました。今回は目立ったトラブルはなく、落ち着いた運転会でしたが、昨年からの懸案であった、車庫分岐(運転会ではドッグボーンエンドレスと通常エンドレスの接続部として使用)の舗装が間に合わなかった点が悔やまれます。「善は急げ」とも申しますので早速、次回に向けて舗装工事を施工しました。

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車庫分岐は350 mm長の分岐部と、100 mm長の直線部のふたつで構成されています。今回、100 mm長直線が舗装されていれば、ラケット型リバースループの根本に挿入して、直線を更に100 mm延長できたところなので、後悔が残るところです。ということで、これを先ず攻めることにします。

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前述の通り、ラケットリバースの根本に挿入するという配置も考えられることから、従来と仕様をできる限り揃えたいところです。幸い、延長も短いことから、従来のマーメイド紙【こいねず】と、コットンラベルの予備品で賄うことができました。

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ということで一日、ぼちぼち作業すれば完成です。次は分岐部の舗装ですが、こちらはまぁ、忘年工作会で本格的に取り掛かれれば… と考えています。

【工作会】開催しました


5月31日に、「ほっとプラザはるみ」において、工作会を開催しました。
今回は、「2015年関東合運へ向けてのホイホイ整備」という御題で実施しました。
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かねてからの懸案である、複線エンドレスと単線ラケットループの、レール間の敷石を仕上げに着手しました。
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一日を費やして、ここまで出来ました。残るは250R曲線3/4周ですから、7割強は完成しました。関東合運には完成状態で持っていけそうです。実は、肝心の敷石シールを持参し忘れ、一旦取りに戻ったので、それがなければ完成に持ち込めたであろうことが残念です。
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さて今回は珍しくも、以前に某フォーラムでご一緒していた方が、お客様として見えられました。上は持参された信号機です。歩行者用青信号が点滅してから赤になり、その後、信号が黄色を経て赤になるといいう、実物通りのシーケンスが再現されている優れものです。回路はMINTIAのパッケージに収まるまでに小型化され、そのままホイホイの基板内に収まるそうです。いいものを見せて頂き、ありがとうございました。

【運転会始末】KATOの欧州型単車の調整


2月8日の運転会で、ATLASの4番ポイントを使用した片亘り線を久しぶりに使用したところ、KATOの欧州型単車がかなり引っかかることが気になりました。輪軸のバックトゥバックが狭めなのは、既に交換時に判っていましたので、この引っかかりを解消すべく検討・修正を試みました。

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まず念のため、ATLAS4番ポイントのフログ部分におけるスパンとチェックゲージを、NMRAゲージでチェックしてみます。写真の通りゲージはすんなりと収まり、線路側には問題ないことが解ります。

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続いて、輪軸をNMRAゲージでチェックします。写真の通り、バックトゥバックが狭いことが解ります。では、どのくらい狭いのか? どのくらい拡げればいいのか? を検討してみます。

輪軸を採寸しますと、バックトゥバックが14.2 mm、フランジ厚が0.75 mmでした。バックトゥバックの許容範囲は14.37~14.6 mmで目標値が14.55 mm (NMRA S-4.2)ですので、0.13~0.40 mm拡げればいい計算です。ということは丁度、手元に在庫している厚さ0.13 mmのポリスライダワッシャを2枚、両側の車軸と車輪の間に挟んで、バックトゥバックを14.46 mmに拡げれてやればよさそうです。

ここでもうひとつ考えなければならない寸法がチェックゲージです。規格では「the primary controlling dimension」とされ、重視されている寸法です。具体的には、バックトゥバックにフランジ厚を加えた寸法で、目標値は15.32 mm、許容範囲は15.14~15.37 mmと規定されています。

当初のチェックゲージは14.95 mmですから、狭いほうに逸脱しています。ワッシャを挟んで拡げると15.21 mm、目標値に比べてやや狭いですが許容範囲内です。また、軸距離が比較的長く、かつ、小半径を通過しなければならないことも考えますと、許容範囲下限ぎりぎりを狙うのが理想ですが、まぁ、広めになるよりはまし、ということでOKとしました。

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ということで、早速ワッシャをはめて修正した輪軸が上の写真です。NMRAゲージでチェックする限り、バックトゥバックとチェックゲージはクリアします。再組み立て後の試運転でも、引っかかりがなくなったことが確認されました。

実はMOROPのNEM310をみると、チェックゲージは15.1~15.3 mm、バックトゥバックは14.4~14.6 mmと規定されています。バックトゥバックが狭いのは、欧州規格だからかと思っていたのですが、そうではありませんでした。何でこんな寸法になっているんでしょうかねぇ…

いずれにしろ、これで無事に運転できることが明らかになりましたので、近いうちに、同じ輪軸を使っている「広電238」も修正しようと思っています。