2022 年 02 月

【運転会】開催しました


2月27日に「中央区立晴海区民館」において、運転会を開催しました。


今回は、いつも使用している弊社の250R複線エンドレスに加え、上の写真にある東江戸川電軌さんの500R複線エンドレスも併用しての運転会となりました。で、小さな会場でしたので机が足りず、250R複線エンドレスのヤードは未設置のまま運転しました。しかし、全線併用軌道だと車輌を載せにくいこと載せにくいこと…… 次にこういうヤードなしの配置で運転するのならば、短い枝線だけでも出しておいて、そこでリレーラーを用いて車輌を線路に載せる様にした方が良さそうです。

500Rエンドレスは、車輌の関係でDCアナログでの運転を試みましたが、うまく動作した様です。ポイントの遠隔操作は出来なくなりますが、これで来る関東合運で、参加者各位の車輌も走行可能なことが判りました。


NGDCCの「赤い箱」を持っていったので、運転する前にSEPTA Kawasaki LRVのデコーダを再設定しました。テールライトのブレーキ連動点灯が機能しなくなっているので、先ずデコーダをリセット(CV8に2を書き込み)し、次いでトロリー用に設定(CV8に11を書き込み)しました。これでテールライトのブレーキ連動点灯が復活したことが確認されましたので、あとはアドレスを9111に設定したり、紫色のコードの割り当てをF2からF4に設定したりと、細々とした調整を済ませました。ことの発端となった加減速設定も、CV3(加速率)とCV4(減速率)を5から3に調整してみました。


で、250Rエンドレスを目いっぱい使って試運転しました。加減速その他の設定も良好でしたが、テールライトの交互点滅が乱れます。きちんと掃除したテスト線路上では良好に動作しますので、集電不良が原因の様です。いずれテールライト点滅回路の入力側にキャパシタを入れ、改善されるか試してみようと考えています。

枕木考(1)


ハンドレイでホイホイを作るとなると、これまでは考えなくて済んでいた枕木の大きさや、配置も考える必要があります。そこで、実例を探ってみました。

1.枕木単体


何はともあれ、枕木の大きさが判らないと何ともなりません。そこで、万葉線の車庫で撮った写真から長さを割り出しました。最奥の枕木ではレールは犬釘で直接、その手前3本ではF形タイプレート(?)を介して締結されています。実は最奥の枕木とその手前の間で、異なる太さのレール(奥側が細い)が溶接で接続されています。ということで、奥が30 kgレール、手前が37 kgレールと考え、レール底面の間隔から枕木の長さを比例配分で計算してみますと、約2.1 mとなりました。

木まくらぎの規格を調べてみますと、分岐器や鉄橋上以外で使われている枕木は長さ2100 mm、幅200 mm、厚さ140 mmとのことです。また、以前入手した1435 mm軌間の路面電車の工事図面でも、同寸の枕木が指定されていました。軌間は違いますが、上を走る電車の重量はほぼ同じでしょうから、1067 mm軌間の路面電車でも同寸法なのでしょう。広く使われているので廉価、ということもあるかもしれません。

2.直線での枕木配置


これは先程述べた工事図面に配置が載っていました。上図のように、長さ12 mのレールに対して18本の枕木が敷かれ、両端以外の16本は700 mm間隔、両端の2本は380 mm間隔となっています。レールの継ぎ目は、直下に枕木がない「かけ継目」です。

3.曲線での枕木配置


これについては敷設工事図面が探し出せなかったので、半径35 m曲線の撤去工事図面にあった枕木配置から推定しました。原図面はPDFでしたが、ベクトルデータでしたので、Inkscapeでスナップを利かせ乍らトレースし、それをJw-cadに読み込ませ、枕木の長さ(2100 mm)から縮尺を合わせてレールの位置と接続箇所を描きました。測ってみますと、外側レールの長さは12 mと推定され、そこでの枕木間隔は概ね直線のそれと同じでした。

先に書いた様に上を走る電車の重量はほぼ同じでしょうから、1435 mm軌間でも1067 mm軌間の路面電車でも、枕木配置は同一で問題ない筈です。また今回計画している180R曲線は、実物換算で約15.6 m半径ですので、実例の35 m半径とは大差がありますが、同じ考え方で枕木を配置すれば模型としては充分でしょう。

ということで、何とか実物の寸法と配置は推定できましたので、次はこれをどのようにして模型寸法に落とし込むかを考えねばなりません。