京津600形のドア

【12mmホイホイ】カーブレール敷設方法

一例として参考までに、カーブ部分をハンドレイする方法を書いておきます。


スパイクを打つ枕木をマーキングした後、罫書線を入れた透明プラスチック板を使って、中心線から5.5 mm外側にカーブ外側レール内側のスパイクを仮り打ちします。枕木のマーキングには、細切りしたマスキングテープを使いました。


仮り打ちしたスパイクの外側に沿わせてカーブ外側のレールをスパイクします。同時に先に仮り打ちした内側のスパイクも本締めします。


カーブ内側のレールを、G=12.4 mmのトラックゲージに従ってスパイクします。

TMS990号(2024年7月号)所収の「ORION PACIFIC RAILWAY」におきましても、ほぼ同様の方法でハンドレイが行われていますので、誰が考えてもまぁこの位の手法に落ち着く、といったところでしょうか? 尚、この方法では、カーブ内側レールをずらすことでスラックを与えていますが、実物では原則、外側レールを基準として曲線内方に軌間を拡大してつける(ボリヴィア国 鉄道網整備計画調査最終報告書 付属資料 付11-80ページ)とのことですので、まぁ実物通りなので問題ないと考えます。また、接続部はTILLIGのTT用道床付き組線路に合わせてG=12.0 mmとなっていますが、ごく短い長さですので、通過に支障はない模様です。

2024/9/22総会および運転会のご案内

グループ軌道線事務局

★グループ軌道線MTCC総会および運転会のご案内
【日時】2024年9月22日(日)

【場所】中央区立晴海区民館(東京都中央区晴海一丁目8番6号 晴海トリトンスクエア内 3号室(洋室))
・都営大江戸線勝どき駅下車A2a出口 徒歩10分
・都バス「晴海トリトンスクエア」バス停下車 徒歩3分
「都05東京駅丸の内南口-晴海埠頭」
「都03四谷駅-晴海埠頭」
・都バス「晴海区民館前」バス停下車 徒歩1分
「東15甲・乙東京駅八重洲口-深川車庫」
「東12東京駅八重洲口-晴海埠頭」
「錦13甲・乙錦糸町駅-晴海埠頭」
・有料(400円/時・最大1,600円)ですが、駐車場があります。
地図はこちらです。

【スケジュール】

  • 集合時間は自由です。総会開会時間までに、ご都合に合わせておいでください。

      9月22日(日)9:00 ~ 16:00     運転会
             16:00 ~ 17:00    年次総会

【運転会について】

  • 参加費:無料(総会併催のため)
  • 今回の運転会は、10月の関東合運で使用する予定の、ホイホイの連結試験を兼ねています。
  • 参加者におかれましては、Digitrax のDCC スロットルと分岐コネクターをご持参頂けると助かります。

【総会について】

  • 総会出席予定者は「総会出席票」を、欠席予定者は「委任状」を、必要事項ご記入の上ご返送下さい。総会成立のため、ご協力をお願いします。

【総会議題】

  • 会計および活動報告
  • 今後の活動方針
  • 役員改選
  • その他

【その他】
総会成立のため、長期会費未納者・長期音信不明者については退会等の措置を講ずる場合があります。

「総会出席票」または「委任状」返送については、郵便の他、電子メールをご利用ください。
☆ 電子メールをご利用の方は、捺印を不要と致します。
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【出席の方】
総 会 出 席 票

私は、2024年9月22日に開催される「グループ軌道線総会」に出席します。
尚、本票提出後、都合により当日欠席する場合は、    氏を代理人と定め、議決権を行使することを委任いたします。
上記に代理人を定めない場合は、議長に委任いたします。

2024年  月  日

氏  名:           印
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【欠席の方】
委 任 状

私は、    氏を代理人と定め、2024年9月22日に開催される「グループ軌道線総会」において議決権を行使することを委任いたします。
上記に代理人を定めない場合は、議長に委任いたします。

2024年  月  日

氏  名:            印
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【12mmホイホイ】乗工社「名鉄モ510」塗装窓枠剥離

オークション経由で入手した乗工社の「名鉄モ510」ですが、色々弄っていくうちに問題点が明らかになってきました。


キット付属の側面図です。窓枠の上端はほぼ窓上端と一致しています。


(パンタ側を前として)右側後方の窓枠です。位置が下過ぎて、窓枠上端が窓上端より下にはみ出しています。また、この写真でははっきりしませんが、窓枠自体、ちょっと前上がり(写真右側が前)になっています。


上の反対側、左側後方の窓枠です。こちらは上過ぎて、窓枠上端が窓上端より上に喰いこみ、窓枠下端の幅が広くなり過ぎています。また、この写真でも判る位、窓枠自体が前下がり(写真左側が前)になっています。

こんな窓枠ではちょっと我慢できませんし、塗装の傷み具合もかなりのものです。ということで、「再塗装」を決断しました。前提として、窓枠の入手はほぼ不可能(エッチング板の原図を描いて外注、という手段はありますが…)と判断されますので、それを傷めないように外すためには、固定している接着剤をうまく溶解させて除去しなくてはいけません。周辺の様子から、側窓枠はボンド G17様のクロロプレンゴム系接着剤で貼られているようなので、とりあえずラッカーシンナーに漬けてみました。シンナーの量を節約して、片面のみが浸かる状況にしましたのでちょっと時間がかかりましたが、無事に側窓枠を外すことができました。また、ラッカーシンナーで塗料が簡単に溶解したことから、どうもプラホビー用のアクリルラッカー系塗料で塗装されていた様です。

側窓枠は外れましたが、妻窓枠は外れる気配がありません。「これはゴム系ではないな… エポキシ系かな…」ということで、蕗狩軽便図画模型工作部日記さんのBlogを参考に、カンペハピオの水性タイプ塗料はがし剤を塗り込んで1日放置した結果、接着剤が軟化して、無事剥がすことが出来ました。まぁ実際には片側づつ作業したので2日かかりましたが… いずれにせよ、こういった接着剤剥離は焦ることなく、時間をとってゆっくり進めることが肝要の様です。


で、塗装と窓枠を完全に剥がした結果がこちらです。弄ってみての感想ですが、ボンド G17様のクロロプレンゴム系接着剤の経年劣化(弾性と接着力の喪失)は顕著という感じでした。ゴムの特性を調べてみると、クロロプレンゴムは「全体的にバランスの取れたゴムですが、飛び抜けた長所はありません。」とある一方、スチレンブタジエンゴムは「耐摩耗性、耐老化性に優れています。」とあります。同じコニシボンド社のボンドGクリヤーはスチレンブタジエンゴム系ですので、窓ガラスの接着にはこの方がいいのかなぁ… と思っている最中です。

「DSairLite」の組立

Desktop Stationさんが製造・販売している「DSairLite」というDCCコマンドステーションキットを組み立ててみました。


組立前の基板です。上がメインボード、下がメインボード裏に固定するRaspberry Pi Pico Wです。で、左が組立状態での表側、右が裏側です。キットと言いつつ、メインボードに組み付ける部品はラズパイを含めて6個、そのうち取付方向に注意する必要があるものは47uFの電解キャパシタのみですから、先に組み立てた「スマイルライター コンボ-P」よりも気楽に組むことが出来ました。

入手したのは量産品第1ロットで、Raspberry Pi Pico Wにプログラムが書き込まれていません。そこで組み立てる前にラズパイにプログラムを書き込み、正常に書き込めることを確認した後、組付けました。書き込みは、Webページで公開されているDSupdateというソフトウェアで簡単に済ますことが出来ました。

ラズパイのハンダ付けに際し、双方の全パッドに予備ハンダを施したのですが、その厚みが邪魔になってハンダ付けがやりにくくなってしまいました。予備ハンダは四隅のパッドのみにするか、それともなしでパッドの隅からハンダを流したほうが宜しい様に感じました。


全部品を組み付けた後、ハンダ付け箇所を点検・補修して(ハンダ付けするところは57箇所で、中々の数です)通電してみたところです。ACアダプタには製造・販売元から推奨されているLTE10UW-S3-BS01という、15V 0.8Aのものを使用することにしました。もっと高電圧大電流のACアダプタも使用できるのですが、弊社所属の小型車輛ならばこの程度で充分、という判断です。


フィーダ線はコネクタに、KATOの給電側プラグのコネクターピンに0.8 mmφの燐青銅線をハンダ付けしてネジ止めして一体化させ、KATOのフィーダーを直接接続できる様にしてみました。左側に写っているのは、給電側プラグのコネクターピンを抜くための工具(エンジニア製SS-31)です。


全てを組み上げて試運転です。15個あるボタンは、非常停止にも使うPWRボタンを赤、走行前に使うMODEボタンとENTERボタンを黄、走行中に使うFNCボタンと<>ボタンを灰とし、残るテンキーを白に色分けしてみました。使ってみますと、非常にコンパクトでありかつ、アナログ車輛用のPWMアナログパワーパックとしても機能しますので、「これさえ持っていけば何でも運転できる」という、非常に使い勝手の良い制御機器になりました。欲を言うならば、ピュアアナログアダプタを作っておいて、完全DCでも運転できる様にしておきたいものです。回路としては、ゆうえんさんの記事が参考になると考えています。

ところで、安価で供給されるキットは需要が少なく、今夏で販売終了とのことで、これに伴い、色付きボタンの別売もなくなってしまった様です。残念ですが、タイパ重視の昨今では仕方ないのでしょう。まぁそれに伴い、製品コンセプトが「エントリー・廉価機」から「スタンダード機」に変更される(それに伴い価格も上昇、との告知があります)とのことですので、期待しています。