車両
2020年2月16日 8:29 AM | 投稿者名: treasure
そろそろ標準仕様ホイホイの整備も先が見えてきました。ということで、今後は、「お手付き」状態の車輌を竣工させることにも注力したいと思っています。ここでは、2014年3月から「SEPTAのSingle-End LRV」を、2019年6月からPacific Electricの「BLIMP」を弄っていますが、実はそれよりも前から、「更新作業中」で止まっている車輌があります。
これがその車輌です。鉄道模型社の車体エッチング板と、だるまやのブリル21E台車を組み合わせています。一旦はビューゲル装備、パワトラ仕様で完成したのですが、デッキ周辺の組み替え(角材を入れてデッキ床板を1mm下げました)や下回りの三点支持化(パワトラを廃しました)を経て、ポール仕様にして架線集電のテストカーを勤めているうちに、いつしか忘れ去られた存在になってしまいました。これを現役復帰させようという計画です。ホイホイ上を運転することが目標ですから、架線集電配線は撤去してDCC化します。あと写真でお判りの通り、前後屋根上上の「簀子」も一部欠けていますので、それの復元もしなくてはなりません。
内部を覗いてみました。モーター上のスライドスイッチは、二線式集電と架線集電の切替スイッチです。屋根裏中央に、孔を塞いだ跡がありますが、これがビューゲル装備の名残りです。ビューゲル装備ということは、都電400形ではなく、鹿児島市電101形を模していたのだと思います。
下回りです。モーターは当時最小だったキドマイティIIIで、フクシマのギアボックスを使って簡易三点支持になっています。モーター下面にはコーヒー缶から切り出した鉄板を吸着させ、電動子を保護しようとしています。集電ブラシは非常に単純化した造りですが、これは、「どこまで簡素化できるか?」の試行として製作したためです。
ちょっと車輪が薄いのが難点なのですが、現役復帰に向けて手を付けたいと思います。
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2019年12月25日 9:14 PM | 投稿者名: treasure
去る12/21、22に大宮ソニックシティで開催された、「さいたま鉄道模型フェスタ2019WINTER」を覗いてきました。某店で、ROUNDHOUSEの中古品が山積みになっていましたので、26′ Ore Carがないか探していると、こんなものが目に付きました。
Pacific Electricの、36′ Box Carと銘打たれています。Pacific Electricに類型車が実在したかどうかは不明ですが、塗装して組み立て、編成中に紛れ込ませてしまえば大丈夫でしょう。床板はダイカスト、台車はアーチバーでした。類型の36′ reeferの組立記事の通り、床板のバリ取りには苦労しそうです。
こちらは34′ Passenger Car。仰々しく名乗っていますが、要は様々なロードネームで売られていた”Overton”客車の一党です。こちらは先ず、Pacific Electricに類型車はいないでしょう…
34′ Baggage Carも見付けてしまいました。これら客車2輌、Docksideに牽かせる、って手もありますが、運転するなら何か適当な牽引機を見繕ったほうが良さそうです。
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2019年12月5日 8:55 PM | 投稿者名: treasure
運転会等でトレーラーとして使用するため、カブースとオアカーを作ってみました。
以前、B&O鉄道のC-16に、Gorre and Daphetid Railroadのコスプレをさせましたが、それに牽かせる目的で、同じロードネームにしてあります。
カブースは、バックマンの二軸カブースを、ケーディのHGC製カブース用アーチバー台車(#583)でボギー化したものです。台車の位置は、単コロホイホイの130 mmRを通過できるような、ぎりぎりの位置に収めてあります。機関車とカブースを同一ロードネームにしておけば、間に挟む貨車のロードネームは何でもいいので、これも機関車と同じく、Gorre and Daphetid Railroadのコスプレをさせました。
オアカーは、偶然入手した旧ラウンドハウスのレタリング済み製品を組み立てました。但し台車は、ケーディの金属製ベッテンドルフ台車(#500)に交換しました。こちらは残念乍ら130 mmRは通過できません。
さて、いくら何でもオアカーが一輌では様になりません。オークションか何かで中古品を入手して塗り替えようかと思っていたところ、またまた幸いなことに、同一製品のアンデコキットが、新品で入手できました。ここに掲載した製品を参考にレタリングを起こして、もう一輌増備することを考えている最中です。
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2019年11月12日 9:44 PM | 投稿者名: treasure
The Car Works製のPacific Electric “BLIMP” の動力装置を更新し、DCCデコーダを搭載しました。
モーターをIMONのミニモーターD2に、ジョイントをエンドウのユニバーサルジョイントに変更しました。モーターホルダーは取付孔とベアリング嵌合孔をちょっと拡げて再用しました。長細くて、余り利きそうにないフライホィールも、引っ張ったら簡単に外れましたので、「枯葉も山の賑わい(つまらないものでも,ないよりはまし)」ということで移植してみました。台車とギアボックスは再用しました。
(裏返っていて型番がみえませんが…)DCCデコーダは、在庫品から掘り出してきたDigitraxのDH121です。或る特定のCV値の、或る特定のビットを触ると動作しなくなる(回復不能)という問題を抱えたデコーダですが、ここでは単純にモーターだけの制御(本製品のライトは全てダミーです)ですので、役立って頂くことにしました。何かあってもソケット付ですから、簡単に交換できます。
その他にも、台車の追従性向上のため、動力台車のセンターピンスプリングは撤去し、付随台車のセンターピンネジを緩めました。緩めただけでは抜けてきますので、下側からロックナットを噛ませました。非絶縁側車輪からの集電は、オリジナルではセンターピン経由で導通していましたが、センターピンスプリングを撤去したり、センターピンネジを緩めたりしましたので、その辺の導通は最早期待できません。そこで、台車に直接コードを接続して、良好な導通を目指すことにしました。コードは、分解時を考え、IMONの穴径φ1.4 mmのラグ板を介し、台車組立ネジに共締めしました。当然のことですが、接触部の塗膜は剥がしておかないと、導通に支障がでます。弊社では、デザインナイフの刃先で塗膜を剥がしてみました。台車枕梁のボルスターとの摺動面には、10B鉛筆で、潤滑用の黒鉛を刷り込んであります。
とりあえず、ここまで弄ってみましたが、滑らかに走行させるには、もうちょっとチューニングが必要な様です。
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2019年6月23日 6:50 PM | 投稿者名: treasure
ちょっと暇が作れたので、梅雨になる前の6月上旬に、伊香保温泉まで保存車の見学にいってきました。
伊香保の「峠の公園」に展示されている、東武鉄道伊香保軌道線の27号電車です。12年程前、渋川市石原の平形医院眼科に保存されている時に、友人と訪問したことがありますが、その後、名古屋市電の旧台車と組み合わされて復元されたので、改めて見学することにしました。
前回見学時にはなかった台車です。柵もなく、自由に見学できるブリル21E単台車として貴重な展示です。現役時代は平坦地を走っていた台車ですから、急勾配の伊香保電車で装備されていたレールブレーキは装備されていません。尤も、伊香保27号車の現役時代の記録には、台車は「独乙シーメンス、シエッケル会社製」*1とあるそうですので、その辺の違いがあるのかもしれません。
貴重な機会ですので、台車内部を覗いてみました。モーターは失われていますが、モーター釣り掛け用の横梁や、ブリル21E単台車の特徴といわれているX型の「ダイヤゴナルステー」*2が残されています。
*1 花上嘉成(2014), 蘇った東武鉄道 伊香保軌道線 27号電車, レイル(91).
*2 吉雄永春(1989), 台車のはなしⅥ, レイル(24).
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