江東電気軌道(KDK)

【関東合運】参加してきました


今年も、関東合運に参加してきました。


線路配置は予行の通りですので省略します。今回はホイホイとユニトラックを事前整理して必要最小限とし、余ったスペースに車輛を入れて持っていきました。レールをOSARUさんにお願いした昨年よりも少なくなりましたが、それ以前の「二輌」と比較すると、「四輌+α」となり、弊社比では2倍以上となりました。

写真はいつも持参しているMSR952号と昨年以来のSEPTAの9111号を背景にしたSEPTA2185号です。9111の塗装(入線時の塗装です)と同時期の塗装ということで持っていきました。ところが、長年運転していないことが祟って、デコーダが設定を完全に忘れていて往生しました(CVのプログラミングも不安定でした)。「赤い箱」で色々弄り回した結果、CV29に一般的なデフォルト値(38)を書き込んだら復活してくれました。その後アドレスを4桁(2185)に設定して問題なく走行してくれました。本車のデコーダは基板に作りつけられていますので、故障すると厄介ですが、何とか復活してくれたようでほっとしています。


こちらはKATO 490Rポイントのフランジウェイ縮小加工の展示です。Micro-Mark製のTrack Inspection Carの前後台車にそれぞれ#110車輪(車輪幅約2.8 mm)と#88車輪(幅約2.2 mm)を履かせ、加工したフログと未加工のフログの上を通過させて、手触りを体感して頂きました。これについては、説明ペーパーを準備していかなかったのは失敗でした。反省点ですね。


さて本年は、「31準備室」という小部屋を独占して使用させて頂きました。偶然にも応接セットがあり、他の方々との歓談に有効利用させて頂きました。また昨年同様、kingyoさんの遺された材料と、今年から追加された塗料を、多数の方々にお引き継ぎ頂くことが出来ました。厚く御礼申し上げます。

【運転会】開催しました


9月24日に「中央区立晴海区民館」において、運転会を開催しました。いつも通り、10月に開催されます関東合運への予行を兼ねての運転会です。


未だヤードが未設営ですが、今回の線路配置です。今年は複線エンドレス+リバースということで、できるだけコンパクトに纏めてみました。亘線の位置がずれていますが、故・二井林一晟氏の「瑞穂電気軌道(第一次)」の最終プラン(レイアウト全書p109の第21図A)に類似した線路配置となりました。


「瑞穂電気軌道(第一次)」では計画されていないヤードは例の如く、KATOユニトラックでの仮設となりました。今回はヤード内のポイント全てを、フランジウェイ縮小加工を済ませたもので賄うことができました。実際に走行させてみますと、車輪の落ち込みもなく、スムーズな運転が出来る様になりました。


トラブルがあり、急遽デコーダ周辺のハンダ付けを補修しているところです。今回もそうですが、弊社ではホイホイを公共交通機関によって運搬しておりまして、応急工具類まで手が回りかねているのが現状です。勿論、事前にチェック等は済ませていくのですが、今回も対向から並行への配線切替にミスがありました。それを洗い出すための予行なので問題はないのですが、関東合運では持参品の分担を話し合っておかないといけませんねぇ…

同時に開催しました2023年度総会も無事に終了致しました。

英国型路面蒸機 (5)


最小クラスなるも、曲がりなりにも入換専業ではない本線用機関車ですので、それなりにに貨車等を牽引できる様に補重します。

動力装置の組立説明書に、「モーターのトルクが小さい為、ウェイトは積み過ぎないで下さい。」とありますので、補重をする前に、どの位まで積むのか、予め検討してみます。組み上げた下回りの上にウェイトを仮積みし、電流を常時モニターできるNCEのPower Cabを使用して、前後進を阻んだ状態で試運転してみます。やってみますと、車重概ね80 gまでは動輪は空転し、その時0.01 A程消費しますが、それを超えると電流が増加し、車重90 gを超えると空転しなくなります。電流も0.1~0.3 Aへと跳ね上がります。

これらの結果から、概ね車重80 g位が限界だろうと判断し、それを目標に補重することにします。ちなみに仮積みウェイトには直方体状の鉛塊と硬貨を用いました。一円玉が1 gというのはよく知られていると思うのですが、十円玉2枚で9 gというのを覚えておくと、何か役に立つかもしれません。


でもって、補重前の車重がこれです。これでも、フレーム内側のモーター下部に3.7 gの補重をしていますが、47.8 gと全然足りません。弊社の経験則では、充分な集電を行うには、一軸25 g程の軸重が必要な様ですから、もっと積む必要があります。ちなみに車体重量は、塗装前と比較して0.6 g増えていました。乾燥後でこれですから、如何に大量の塗料を吸ったか、ということです。


万が一見積りが外れてモーターが焼ける等の事故が発生した場合、ウェイトを取り外して減量する必要が生じます。そこで、A-Line Products製のMoldable Leadの粘着力を頼りに鉛板を固定してみることにします。煙室、ボイラー、火室に1 mm厚鉛板を切って入れた結果、ちょっと後ろが重そうになったので、前の懸架金具内部にも鉛板を積んでバランスをとりました。


その結果78.3 gと、ほぼ目標値を達成することが出来ました。あとは車体下側からボイラーを嵌め、それを動力装置の上に載せれば完成です。

と言っても、これでは単行で走行できるだけで、他車を牽引するにはカプラーをどうにかする必要があります。次回、その辺を何とかして完成です。

英国型路面蒸機 (4)


仕上げにかかります。


ROUNDHOUSE 26′ Ore Carと同じ手法でデカールを作り、貼付しました。ここでは未だ、デカールは軽く載っているだけです。


デカール軟化剤を使ってデカール膜を溶かし、目立たなくするのと同時に定着させます。デカール軟化剤としては、MICROSCALE社のMICRO SETとMICRO SOL、タミヤ社のマークフィット(スーパーハード)を併用しました。色々使ってみた結果、タミヤ社のマークフィット(スーパーハード)が一番強力な様で、これだけあればほぼ何とかなりそうな印象でした。これで手で触れても大丈夫になりましたので、煙突内にタミヤ製エナメル塗料 ジャーマングレイ(XF-63)、屋根上のベルに同ゴールドリーフ(X-12)、バッファー表面にGSIクレオス製 スーパーアイアン2(SM203)を色差ししました。


TESTORS社のPOLLY Scale SATIN FINISHで軽くオーバーコートした後、窓ガラスを外側から嵌め込みました。元々、内側から窓ガラスを貼る設計ですが、本車の窓枠は外嵌めなので、それでは特徴が再現できません。そこで、嵌め込みにチャレンジしてみました。ガラスはIMONから発売されている0.3 mm厚透明ポリカードネート板から作り、KATOが輸入しているGlue ‘n’ Glazeで固定しました。この接着剤、乾燥後でもタミヤのエナメル塗料用溶剤で拭き取れますので、使いやすい接着剤かと感じました。窓ガラスの断面が白く目立つのが拙いですが、ここは水で薄めたGlue ‘n’ Glazeを丹念に染み込ませれば多少は改善するのでは… と思っています。

Double Truck Birney (4)


所属別クラブで、第22回国際鉄道模型コンベンションに参加し、レストアした乗工社ポーター走らせたりしていましたが、それも無事終了しましたので、こちらに戻ってきました。


やはり排障器位ないと様にならないので、簡単に作って追加することにします。取付板と脚を0.3 mm厚真鍮板から一体に切り出し、0.3 mm厚1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔で並べた横板をハンダ付けします。1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔に並べるには、まず外側でスペーサーとなる同厚の0.6 mm幅帯板を挟んでハンダ付けし、横板を脚にハンダ付けした後、余分な箇所を切りとばす、という方法をとりました。上が製作途中、左下が完成形、右下がオリジナル部品です。一番上の横棒が短かったり、交点にリベットが表現されていることは、目立たない箇所であるため、無視しました。


出来上がった排障器と、コンプレッサーと抵抗器を側面に接着した床下機器取付板を塗装します。簡単に取り外せる小物ですので、テストケースとして、パーツクリーナーで脱脂後、GSIクレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックで塗ってみました。これで剥がれてきたら… ちょっと真面目に再塗装します。


台車枠も同じフィニッシングサーフェイサー1500ブラックで下塗りし、P.E.#100と同じくタミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)を塗りました。小物で凸凹もありますので、筆塗りで済ませました。グリーンは軽く表面に載せただけですが、奥まったところは黒のまま残り、いい感じに仕上がりました。

これで下回りの部品はP.E.100共々揃いましたので、ひとまず組み立ててみることにしましょう。