江東電気軌道(KDK)

【線路工作】マーメイド「こいねず」代替品

ホイホイ併用軌道の舗装に使っていたマーメイド紙の「こいねず」が廃版になってしまったので、代替品を探して試用してみました。キャンソン・ミ・タントの345番「ダークグレー」と、マーメイドの「グレー2」です。
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左上がキャンソン・ミ・タントの「ダークグレー」、右下がマーメイドの「グレー2」です。
キャンソン・ミ・タントの「ダークグレー」はやや赤味を帯びているのに対し、マーメイドの「グレー2」は無彩色です。表面の風合いは、マーメイドの「グレー2」は同じ紙なので問題ありません。キャンソン・ミ・タントの「ダークグレー」も許容範囲だと思います。

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比較のために、中央にキャンソン・ミ・タントの「ダークグレー」、前後をマーメイドの「こいねず」にしてみました。色合いは同系統(やや赤味がかったグレー)なのですが、明度が低いという違いがあります。

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更に、中央をマーメイドの「グレー2」にしてみました。明度は似ていますが、色合いが違います。

写真写りと現物では感じも違うので、選択は中々難しいです。来週の忘年運転会でご意見を伺えればと思っています。

【線路規格】曲線半径

昔、松本謙一氏が「とれいん」に書かれた様に、鉄道模型には「小カーブ通過を何よりも優先」する考えと、「プロポーションを優先し、その限界でカーブを選ぶ」という2つの考えがあります。実際には、種々の制限から、この2つの相反する考えの中間に落ち着かざるを得ないのが現実ですが、実物が小カーブを通過している路面電車を題材にすると、この2つの相反する考えを両立させることができ、「小スペースでスケール車輌をスケール線路上で運転すること」を楽しむことができます。

今回の合運では、これまでと違い、130 mmから500 mmまで、多彩な曲線半径で運転を楽しみました。通過できる車輌、できない車輌と様々でしたが、これらの曲線がプロトタイプでどの位の曲線に相当するのか、徒然なるがままにWikipediaや蔵書で調べてみました。

プロトタイプ 曲線半径 コメント
ニューオーリンズの電車庫内 28 feet:(HOで) 98 mm ホントかな?と思えるくらいの急曲線です。
バーゼル市電 10 m:(HOで) 115 mm 昔の写真では、複々線の停留所を囲んでエンドレスがあります。実物通り、短軸距の単車なら曲りそうです。
サンフランシスコ市電 43 feet:(HOで) 150.5 mm BowserのPCCが180 mmRを通過するのは納得できます。或るサイトに、旧製品をちょっと改造して7インチ半径を通過させる、という記事がありましたので、スケール半径は無理かもしれません。
ニューオーリンズ市電 50 feet:(HOで) 175 mm Bowserの新製品は半径6インチを通過するそうです。何とかスケール半径クリア、というところでしょうか… でも、車庫内にあるという、半径98 mmはまず無理でしょうねぇ…
東京都電 18 m:(1/80で) 225 mm ムサシノの5501は通過します。6501もかなり苦しそうですが、何とか通過します。MODEMO改造の6044は楽勝、です。
玉電 18.2 m:(HOで) 209 mm、(1/80で) 227.5 mm IMON(旧乗工社)の玉電シリーズは通過するでしょう。車輪を交換(厚さを増す)すればより安心して運転できそうです。
能勢電(線形改良前) 20 m:(1/80で) 250 mm 標準曲線ホイホイで丁度スケールです。
シカゴ・L 90 feet:(HOで) 315 mm 実物では、下の江ノ電と同半径です。
江ノ電 28 m:(1/80で) 350 mm なかなかの急曲線です。

総体的にみると、模型とはいっても、かなり厳しいものがある場合があることが判りました。

では模型の規格ではどうなっているのか… は、また別の機会に書きたいと思います。

【事例紹介】KATOの欧州型単車

デコーダ搭載

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合運で、広電ハノーバーに何というデコーダを、何処に積んだのか質問されたのですが、積んだ場所をすっかり忘れていました。窓から中を覗いても見当たりません。本グループでは、ダイキャスト台枠をフライス加工して凹みを作り、その中に小型デコーダを収容した方もおりますが、そこまで手を掛けた記憶はありません。で、ボディを外してみたら、こんなところにLENZのLE077が積まれていました。記憶を辿ってみると、LE077に適当なDCCコネクタを付けたことを思い出しました。うまくバルクヘッドの陰になって、ちょっと見では判り難い場所です。

車輪交換

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NWSLに注文していた車輪が届きました。
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「KATO交換用」と銘打った製品に期待したのですが、軸端径が違っていて、そのままでは交換できません。車軸を嵌め換える必要がありますが、そのまま嵌め換えるとバックゲージがちょっと狭くなりますので、ワッシャを挟む等する必要があります。

2013/12/15忘年運転会のご案内

グループ軌道線会員各位

グループ軌道線事務局

★グループ軌道線忘年運転会のご案内
【日時】2013年12月15日(日) 13:00 ~ 21:00頃

【場所】中央区ほっとプラザはるみ(東京都中央区晴海五丁目2番3号)1号室

都営大江戸線勝どき駅下車 A3番出口 徒歩16分
都バス「ほっとプラザはるみ前」バス停下車徒歩3分
「都05 東京駅南口-有楽町駅・銀座四丁目-晴海埠頭」
「都03 四谷駅-銀座四丁目-晴海埠頭」
「錦13甲 錦糸町駅-豊洲駅-晴海埠頭」

【スケジュール】12月15日(日)13:00 ~ 17:00

※来退場時間は自由です。ご都合に合わせてご参加ください。
17:00以降、月島の「もんじや近どう」に移動して忘年会を開催します。

【運転会について】参加費:会場使用料金(2,800円)の均等割り。

今回は運転会後に忘年会を控えていることから、準備する線路は、曲線半径180 mmとなります。持参車輌はこれを考慮してご選択頂きたく思います。
奮ってのご参加を、宜しくお願い申し上げます。

P.S. 忘年会出席人数把握のため、参加希望者は事務局までご一報頂ければ幸いです。

【合運始末】トラブルシュート

合運終了から約1週間が経過しましたが、会場で発生したトラブルの修復を実施中です。

①都電6044の不調

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帰宅後、「赤い箱」で再度テストしてみたら、異常なく動いてしまいました。で、28スピードステップで動かすという悪戯をしたらまた、デコーダを認識しない状態になってしまいました。ふと思うところがあって、供給されている電圧を測定すると、10.6 Vしかありません。ACアダプタを繋いだところ、14.3Vまで上昇し、この状態でアドレス読み出しを試行したら異常なく読み出せ、回復してしまいました。コマンドステーションとして使用する際は、ACアダプタを接続すべきなのは知っていましたが、プログラミングの際にも繋いだほうが良さそうです。

②都電ホイホイポイントの接続不良

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2つのうちの1つが不安定だった(その割には本番ではそこそこ動いてましたが…)ので気がかりでした。帰宅後、仕上げのため、レールの塗装をしようと動作確認すると、また動きません。調べてみると、ストックレールとリード/トングレール間の接続が不良でした。分岐直線側のみからパワーを取っていたため、ポイント前端からパワーを供給すると、動作したりしなかったりするのでした。にもかかわらず本番で動いていたのは、エンドレス中に組み込まれていたためと考えられます。対策として、分岐側のレールを並行に結線し、ポイント内部での電気的接続に頼らない様に改修しました。準備工作をしてあったので助かりました。

③Arbeitswagen(K30905-1)の車輪交換

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某所から、KATO広電の壊れた下回りASSYパーツが出てきました。そこで、忘れないうちにと、輪軸を丸ごと置換してしまいました。でも、件のトラムは未だ一編成在籍していますので、いずれにせよ車輪交換は検討する必要があります。