工作

【線路工作】進捗状況ほか


プロジェクト進捗状況です。

1.ループ線


ようやっと、線路を全部敷設しました。このプロジェクトは、クロス自作というチャレンジを実施していますので、思いがけないトラブルが発生する可能性があります。ですから、線路は全て「仮止め」状態です。今後、配線を済ませて運転会に持ち込み、色々な車輛でテストしてみてから、本格的にスパイクで固定する計画です。本格的に固定するまでは、裏面にスパイクが突出したままですので、怪我に注意する必要があります。


裏面の現状です。レールからフィーダーを引き出し、中継点となるプリント基板片にハンダ付けしました。コードはAWG 24の太さのものを使っています。現在、Kingyoさんから譲って頂いたDual Frog Juicerと、並行-対向切替用のラグ板(これもKingyoさんの「手法」です)をどこに置くかを検討中です。


並行-対向切替用のラグ板を試作してみました。ラグ板の金具にM2のタップを立て、そこにR型の裸圧着端子をネジ止めします。ラグ板はサトーパーツのL-3522-6P、圧着端子はニチフのR 0.3-2、ネジはM2×4 mmの黄銅ナベねじです。薄い端子にネジを切ることになるのですが、しっかりとしたネジを切ることができました。多回路の接続替えには、ピンヘッダとジャンパーピンを使ったこれまでの手法より向いていそうです。

2.複線右分岐の再生

進捗なしです。

【線路工作】2018進行中プロジェクト


2018年を迎え、昨年から実施しているプロジェクトを整理しておきたいと思います。

1.ループ線


一昨年からのプロジェクトです。ボードを罫書いて切り出したところで、全体をp形からq形に反転させることにしたりで、色々寄り道をしているプロジェクトですが、ここまで出来ました。あとは配線して、欠けている部分に軌框を敷設すれば運転できるでしょう。そこまで進めば運転会で使ってみて、不具合がないか、実地検証する段階になります。舗装は運転会で使ってみて、問題ないことを確認してから施工する計画です。

2.複線右分岐の再生


Kingyoさんから譲って頂いた、旧い複線右分岐の再生です。新規ボード上への移設作業を進めていましたが、ようやっと移設することが出来ました。線路の固定に使用されている多数の「ネジ」を通す孔を、どうやって新しいボードに写すか、が問題だったのですが、舗装を撤去してみると、植え込みネジではなくて皿ネジだったので、難なく解決してしまいました(表面からネジ孔にシャープペンシルを突っ込み、孔の周囲に罫書をすれば実用上OKでした)。


前報で書きました、「ポイント前端レールの約5 mm延長」も無事完了しました。考えた通り、基板から直ぐの場所で、篠原製#60レール用ジョイナーで接続、ハンダ付けしてあります。

譲って頂くときにKingyoさんとの間で話題になった件として、「片トングのポイントで、カーブ外側にトングレールが位置している」ことがありました(通常は内側)。色々悩んだのですが、「Paul & Steven Mallery(2008). Tration handbook for model railroads.」に、”The tongue tended to be placed in the inner rail of the curved route as shown on the left of Fig.13 but could also be on the outer rail as on the right. Both locations were also be on the same system, foe example, in 1974 in downtown Pittsburgh.”(要約:トングレールはカーブの内側に位置する傾向があるが、外側にあることもある。どちらの位置もまた、同一路線上に存在することもある)という記述を発見したため、「なぁんだぁ…」ということで、そのままいくことにしました。
しかしこの本、1974年にVane Jonesから、1992年に2-10-4 Publicationsから、そして2008年にCarstensから出版されたことになっています。うーん、中々のものだと思います。

今年はこれら2つのプロジェクトを、運転できるとことまでは仕上げたいと考えています。

【Tips】KATOの490Rポイント


以前書きました通り、運転会では仮設線路として、KATOのUNITRACKを利用しています。そのうちの490Rポイントのひとつで、トングレールへの給電が不良になり、車輛が通過出来なくなってしまいました。極細電線でリードレールとトングレールを結べばよいのですが、電線とレールをどうやって結ぶかが課題です。色々考えているうちに、「最近追加されたUNITRACKには、レール直下の道床との間に隙間がある」ことに気付きました。490Rポイントにも隙間がありますので、それを利用して通電を復旧させ、併せて種々の改良も施してみました。


具体的には、0.5 mm厚のステンレス板を4.6 mm幅の帯材に切り出し、適当な長さに切って下に1~2枚のメンディングテープを貼って厚さを調整し、レールと道床の隙間に押し込みました。電気抵抗が大きく、通電には不利ですが、摩擦係数が小さいことを評価してステンレス板を採用しました。表面は、#3000のエメリーペーパーで研磨し、更なる摩擦低減を図っています。実物のポイントも、トングレールは枕木ではなく、タイプレート上を滑っていますので、位置は違いますが、機能的にはそれを模したものになりました。これで無事、トングレールへの給電は復旧しました。


これは以前書いた、ガードレールの位置不良を修正するための加工です。ガードレール外側をくるむ様に1.7×0.3 mmの洋白帯板を巻き、チェックゲージを拡げました。実はガードレール2本とクロッシング、枕木3本は別成型のプラスチック部品のはめ込みですので、広すぎるクロッシングのフランジウェイを含めて交換できれば幸いなのですが…


更に実物に倣って、トングレール先端の高さを下げ、フランジ角との三次元関係で、車輪がトングレールにスムーズに乗り移れる様に加工しました(この辺の必要性は、Kiyo Inaba氏が詳述されています)。どの位下げればいいかが問題ですが、フランジ高さ(0.71 mm)以上下げても無効なのは自明ですので、KATOレールのヘッド高(0.7 mm)迄、目分量で削ってみました。形状は、ATLAS製ポイントに倣いました。

さて、お気付きかもしれませんが、このポイントではトングレールとの接触部分で、ストックレール底部が削り込まれていません。実物にはストックレール底部の削り込みはなく、ストックレール底部上にトングレールが乗る構造になっていますが、それと同じです。意外と手が込んだ構造になっていて驚いています。

【線路工作】進捗状況


プロジェクト進捗状況です。

1.複線右分岐の再生


先に報告した通り、舗装を撤去しました。曲線部分は篠原の#83フレキで敷設されていました。弊社では、「接続部はKATOレール」ということにしていますので、曲線部は枕木を含め交換することにします。直線側はユニトラックですが、ギャップが切られていたり、レールが抜けるのを防止するためエポキシ系接着剤が流されていたりと、そのまま使うのは中々辛そうです。直線側は更新して、この辺は解体のうえ、資材として曲線側へ移設することになりそうです。


クロッシング部のフランジウェイを縮小しました。元々は、カーブ内側に相当する部分のみにウィングレールが設置されていましたが、これをK字クロッシングを含む全クロッシングに設置しました。その際、ウィングレールの端をフランジウェイに喰いこませる様にして、フランジウェイを縮小しました。未だ規格より広い部分がありますが、これを狭めるとSPANが広くなり過ぎますので、NMRAゲージのSPAN測定部が引っ掛かりなく通過する、という処で妥協しました。で、この写真でお分かりの通り、曲線部は罫書かれた線路中心線とずれています。何処が原因でずれているのかは不明ですが、ポイント-フログ-ユニット内での曲線半径修正は現実的には不可能なので、ユニット後ろで分岐線路と中心を合わせようとすると… 同ユニットを約5 mm、後退させる必要があります。


ポイント-フログ-ユニットを約5 mm、後退させるには、ポイント前端のレールを約5 mm延長する必要があります。ここはジョイント部にかかる所処ですので、レールを継ぎ足すことは極めて困難です。そこで、基板から2.5 mmの位置でレールを切断し、長さ5 mmに縮小した篠原製#60レール用ジョイナーを介して接続することにしました。計算では、何とかジョイナー部にかからないで延長できそうです。

2.ループ線

目立った進捗はありません。ギャップ位置を含めて全体的な給電様式を検討し、配線材料を調達した位です。並行-対向の切替には、東日本電軌さんと同じ、ラグ板による切替を試してみることにしまして、材料を調達しています。

【線路工作】進捗状況


プロジェクト進捗状況です。3月の報告以来、なかなか模型工作が出来ない状況が続いてきましたが、ようやっと復活です。

1.ループ線


クロス部です。工作会で仮止めした曲線部のユニトラ枕木を、PCB枕木に置換しました。あちこちに仮止めの孔を開けて、#100レール用スパイクで仮止め&位置決めをしてあります。試行してみた結果、一旦外しても、完全に元の位置に戻せそうです。

2.複線右分岐の再生


旧い複線右分岐の再生計画です。先に述べた通り、ボードを作り換えることにしたので、450×450 mm の4 mm t シナべニアから、ボードを切り出しました。


ユニトラジョイナーを収める欠取りを作り、10×20 mm 角材を所定寸法に切り出し、キット状態にしました。

あとは早いとこ組み立てて、具体的な移設方法を考えることにしましょう。