【12mmホイホイ】バラスト考


12mmホイホイに使用するバラストの大きさ、色調について検討してみました。


何はともあれ実物例です。1067 mm軌間のトロリーラインの実例として、江ノ電は由比ヶ浜駅、和田塚駅寄りの踏切近傍の状況です。コンクリート枕木ですが、これは仕方ありません。


ということで、散布するバラストを買ってきました。KATOで輸入しているWoodland Scenics社製のバラスト〈ナノ〉、ライトグレー、ハニー、ブラウンの三色です。製品スペックによりますと、NanoバラストのHO換算の大きさは40~70 mm、某クラブで話題になった時、実物のバラストは2~6 cmということでしたので、「まぁこれで良かろう」ということで、この大きさにしました。

翻ってみますと、これまで拝見してきたレイアウトやモジュールでは、バラストの粒度はもっと粗かった様な印象があります。TMS229号の記事(レイアウトモデリング所収)によりますと、1.0 mmの網目を通らず1.5 mmの網目を通過する大きさが適当、との記述があります。これを1.0~1.5 mmの粒径、と解釈しますと、1/80では8~12 cmとなり、ちょっと大き過ぎる様に感じます。まぁこの辺は、一見した印象と、実際のスケールの印象の差という、悩ましい問題があるので一概に結論付けることができないのが悩ましいところです。


とりあえず試しに、植生を再現した12mmホイホイに、これら三色のバラストを撒布してみました。色調的には、一番右側の「ブラウン」が最も、上に掲げた実例に似合っている様な印象です。これに対してライトグレーは撒布直後、または補修で追加されたバラスト、ハニーは少々使われた、レジン系ブレーキシュー採用の私鉄路線のバラスト、といった印象です。まぁ色々と枕木の色調とバラストの色調に着目して実例を観察してみた結果、実際は状況に応じて様々なパターンの存在が確認されましたので、それらを参考にバラスト撒布を進めていこうと思います。