都電ホイホイの改修(4補遺)
2025年3月13日 7:20 AM | 投稿者名: treasure
舗装まで済ませた都電ホイホイに給電フィーダーを追設してみました。
KATOから発売されているターミナルユニジョイナーを使用すれば、接続部どこへでもフィーダーを設置することが出来るのですが、分解した場合には2つの線路をコードで結ぶ格好になって、甚だ不便です。ターミナルユニジョイナーに付いている2芯コードの単線部を長くして(要するに裂いて)線路両端に接続してやれば、分解しても1つの線路にフィーダーが残り、取り扱いが楽になります。このことから、12mmホイホイではこの方法でフィーダーを設置すべく準備をしてあります(写真3枚目参照)が、それを複線ホイホイに応用しようという考えです。
先の構想では直線300 mmホイホイに給電フィーダーを設ける目論見でしたが、ちょっと考えを改め、長さ332 mmの片亘ホイホイと必ず行動を共にする直線332 mmホイホイにフィーダーを設けることにしました。片亘ホイホイの長さが332 mmとなったのは、ATLASの#83スナップ・スイッチを、Walthersから出ているStreet Track Inserts共々利用して複線間隔40 mmの片亘を作ると、この長さにしか収まらなかった為です。この長さは、ユニジョイナーを付けたまま収納トランク長辺に丁度収まる寸法でしたので、例外的長さですが、対辺の直線を同じ長さで作ればエンドレスを組めますので妥協しました。四半世紀近く経過した今ならば、片亘を自作するかもしれません。
先ず先の12mmホイホイと同様に、フレームの角材にコードを通す溝を掘ります。ここでは、幅4 mm深さ4 mmの溝を各辺中央に掘りました。弊社ではこういった溝は、両側に先ず鋸で切れ目を入れた後、中央部を彫刻刀で削り取ることで作成しています。溝の内側は木の生地となりますので、防湿のため薄く溶いだ油性ニスを染み込ませておきます。右側が加工を済ませた直線332 mmホイホイ、左側が加工していない直線300 mmホイホイです。両者中央にあるサーフェイサーのタッチアップは、軌框を固定したスパイクの処理痕です。
ターミナルユニジョイナーにはこの様に、ユニジョイナーを各極1つづつ増設します。増設に使用したコードの導体断面積は元々のものに揃え、AWG24相当の製品としました。元々の規格はコードに書かれていましたので知ることができました。増設コードの長さは、複線間隔+15 mmとしたところ、丁度良かった様です。
これら2つを組み合わせてこの様に組み立てますと、複線ホイホイへのフィーダー追設が完了します。
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