宇都宮ライトレール


先月19日に、昨年8月26日に開業した宇都宮ライトレールを訪ねてきました。


宇都宮駅東口に停車するHU305編成です。雑誌掲載写真等での印象と違わず、細身な印象です。

初訪問なので、とりあえず終点の芳賀・高根沢工業団地まで全線を乗り潰しました。終点のひとつ手前(かしの森公園前)で、「終点の芳賀・高根沢工業団地まで乗られる方は、周辺に何もないことをご承知下さい」というアナウンスが流れ、思わず笑ってしまいました。


終点から車庫のある平石に戻ってきますと、車庫出口にトップナンバー(HU301)編成が待機していました。こうやって正面からみますと意外に太身で、富山地鉄のポートラムと同じ血筋が感じられます。


平石は、双方向に追い抜きのための待避線と入出庫線が併設された大規模な駅です。2面4線の駅というのは、日本の路面電車では極めて珍しい規模ではないかと思います。そもそも、路面電車で先行電車を追い抜ける駅、というのは現状、なかった様に記憶しているのですが…

停留所内のレールには、専用軌道にもかかわらず溝付レールが用いられていました。継目板を観察しますと、内外で高さが違い、「工事等での員数管理の手間は増えてるんだろうなぁ…」と感じました。


こちらは平岩から宇都宮大学陽東キャンパスの間で、高架専用軌道から路面併用軌道に出る直前の線路です。継目板のボルト数から推察するに、50kgレールの様です。


宇都宮駅東口直前の分岐器での、リードレールとトングレールの関節です。以前みた富山地鉄のそれとは異り、境目が直線状になっています。模型化にはこれが一番簡単でしょう。また、近傍の敷板には、「VCKIHN」という陽刻が確認されます。


トングレールの転換装置の様子は、富山地鉄のものと同じで、「HANNING & KAHL」との陰刻があります。

ETTG (European Transportation Technology Grou)にある資料によると、「VCKIHN」は「Vossloh Cogifer Kihn」の略称でレールメーカー、「HANNING & KAHL」は転轍機のメーカー、である様です。ついでに書いておくと、線路の写真でみられる、見慣れないレール締結装置は、edilon)(sedraグループの製品、である様です。

実見してみますと、宇都宮ライトレールは大河川を専用橋で越えたり、併用/専用軌道の境目が立体交差になっていたり、幹線道路を立体交差で右左折していたりと、非常に立体的な路線でした。これを模型的に再現するとなりますと、HO/16番サイズではちょっと大きくなり過ぎ、Nゲージサイズが適当ではないかという印象です。

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