工作

車輪圧入用のジグ


10x10mm快削真鍮角棒の使い残しを切って、車輪圧入用のジグを新調しました。10.5mm径あるいはそれ以下の車輪用で、それ以上の蒸機用クランク付車輪などには適しません。
ジグはタイヤの間のバックゲージを合わせるU字溝ブロックと、軸端用ブロックの2種類です。
U字溝ブロックは、NMRA Wheel規格S4.2のバックゲージ 14.55mmのものと、急カーブを通過しやすくするために狭めにした14.3mmの2種類のものを作りました。
軸端用ブロックは、10x10x10mmのサイコロ状で、4面には3種類の穴が開けてあります。
1)φ2.2ドリル穴を両面貫通 軸を押さずにタイヤが押せます
2)φ1.6ドリルの深さ2.0mm穴のプレーン軸端用
3)テーパー穴の底にφ1.2ドリル穴を貫通させたピボット軸端用
バイスで保持しやすくするための支え板はM1.4ネジで留めてあり、穴の向きが変えられます。
U字の溝は、車軸にギアや集電用銅パイプなどが付いたままでも入れられるサイズになっています。
車軸の片方を1)のブロックに挿し、反対側には2)または3)のブロックを挿して、バイスにセットします。U字ブロックを挟んで圧入して、バックゲージを合わせます。
両側に出た軸端の長さが揃わないときは、U字ブロックを挟んだままで、左右のブロックを取り替えて、再度長さが合う位置まで押し直します。
車輪の圧入にはプレスが良いという話もあります。サイズの問題や好み?もあるのかも知れませんが、昔からいつもバイスで締め付けてきました。軸を垂直方向にセットするよりも、水平にセットするほうが楽だと思います。このサイズのジグの場合、顎が45〜50mm開く大きめのバイスが必要です。

【進捗状況】SEPTA Kawasaki LRV


SEPTA Kawasaki LRVの動力化進捗具合です。


1 mm厚真鍮版から台車サイドフレーム取付用スペーサを切り出し、集電板にハンダ付けし、納まり具合を確認したところ。どうも集電板が上開きになります。調べてみますと、集電板を下部左右から挟んでる輪軸押えが狭い様です。そこで、当たる部分を斜めにヤスって対処することにしました。付随台車に関しては、台枠側面の陽刻が集電板の上開きを助長している様子でしたので、こちらもヤスってみました。写っているハンドバイスの開口部には、工作物が傷付くのを防ぐため、木の薄板を貼ってあります。


対処後の納まり具合です。丁度良い具合に収まりました。


集電板をスペーサもろとも、「めっき工房」で黒ニッケルめっきしました。以前のBowser製動力では、集電板はプレス抜き黒メッキ済みだったのですが、今回購入した動力キットのものは、エッチング抜き生地仕上げでした。ハンダ付けには生地のほうが楽なのでエッチング抜きのものを使いましたが、完成後に集電板が目立つのも嫌だったので、黒ニッケルめっき処理をした次第です。で、この「めっき工房」、発売開始直後に購入したと記憶していますが、未だ現役商品の様です。めっき液もかなり古いものですが、冷蔵庫での保管が功を奏したのか、異常なく使用することが出来ました。

【進捗状況】SEPTA Kawasaki LRVと直角クロス


左腕が不自由だったため、合運で使用した機材の殆どを預かって貰っている(≒手元にない)ため、簡単に出来るメンテナンス作業が後回しになっています。腕のほうはようやっと荷重制限が解除になり、日常生活上の支障がなくなりました。

1.SEPTA Kawasaki LRV


注文していたブレーキライト用点滅回路と、ブレーキライトを設定できるDCCデコーダ、0.5 mm厚の生PCBが届きました。この他にも配線用の極細電線(AWG36)とポリウレタン銅線(0.10 mm)も入手しました。


ダイキャスト製床板を塗装しました。簡単に、機械部品洗浄スプレーで脱脂後、黒染スプレーをかけただけです。台車サイドフレームの取り付けは、集電板に接着することでいくことにしました。現在、1 mm厚の真鍮板から、スペーサーを切り出しつつあるところです。

2.直角クロス


主本線側のレールにフランジウェイを刻みつつあります。使用する「ナット溝切りヤスリ」は、前回、幅0.036″のものを使用しましたが、やや狭かったので、今回は幅0.046″のものを新調しました。これだとほぼ、適正な幅のフランジウェイが刻める様です。

【線路工作】直角クロス進行中


連日の暑さと忙しさで中々進みません。

1.直角クロス


直角クロスです。分割して敷設する「副本線」側のレールのうち、軌道外のレールを仮り組みしました。ちょっと分り辛いですが、主本線同様、中央で継ぎ、各クロスをバラバラに出来る様にしてあります。


副本線側のレールは、主本線側のレールとうまく噛み合う様にしなければなりません。ということで、概ねこの略図の様に切削してあります。左側が今回仮り組みした外側レールのもの、右側が主本線にフランジウェイを刻んだ後に挿入する内側レールの切削方法です。規格をみると、「フランジウェイの深さは1 mmもあれば充分」ですので、下部をハンダで繋げて一体化させ、強度を稼ごうという算段です。

2.複線分岐

配線を考えました。


前に掲載した表を修正したものです。並行給電、対向給電のいずれでも、relayとMono Frog Juicer×2がフルに動作します。ここで、先に書いた通り、「直線側1-4ブロックの先を5-8ブロックとして独立させ、リバース区間としても使える様に、切り替え可能な構造にする」と、リバース区間としない場合、これらが遊ぶことになり、無駄になります。ということで、先にkingyoさんが書かれた通り、「この分岐の板にその機能まで持たせるのは線路板の配置を制限してしまうので、ホイホイの趣旨を損なう」ので、リバース区間への給電は考えないで配線することにしました。


ということで、要求される平ラグ板の極数を求めました。FJはFrog Juicerへの、PMはポイント切替用サーボモータへの配線です。8Pのものが最適なのですが、FJとPMへの接点を共用すれば6Pでも間に合いそうです。

さて、実装するとなると、Mono Frog Juicerの固定に一工夫が必要になってきます。取付孔がないのです。周辺から取付レールで押さえるか、安直に両面テープで済ませるか…

【線路工作】線路を敷きました


複線右分岐に軌框を敷きました。


帰京後に検討すると、枕木は21個あれば足りることが解りました。ということで、レールをベンダーで曲げて、曲線を敷設しているところです。


直線も敷設し、PCB枕木を1本追加して、足りなかったギャップを切った状態です。実は、250R標準ホイホイが1枚足らない状況でして、いざとなれば、分岐を固定して仮配線し、代用しようという算段です。まぁ、パーツはほぼ揃っているので、できれば正攻法で行きたいものです。


こちらは直角クロスです。敷設した後にフランジウェイを刻む、「主本線」側のレールを敷設しました。今後は副本線側のレールを、これとうまく噛み合う様に削らなければならないのですが、その数なんと16本… うーん、こつこつやっていくことにしましょう。