京王2917号の修理と改良(前)
2026年6月18日 10:26 AM | 投稿者名: treasure
在籍している乗工社製京王2917号もギアが割れていて走行不能ですので修理します。弄るついでにリパワリングと全輪集電化を実施します。PU101の純正(?)対策部品を使用してリパワリングしますとウォームが洋白製となり、真鍮製のヘリカルギアとの間に良好な噛み合わせが期待できます。
この模型はダミーの連環連結器を装備していますので、運転時にはどうしても「独り歩き(単行運転)」となります。従って安心して運転するには全輪集電化が欠かせませんが、この上回りはほぼ一体に組み上がっています。ということは全輪集電化に際し、動力台車と付随台車を結ぶリード線をどう通すか?が問題となります。そこで長年折に触れて考えてきた結果、ついに天啓を得ましたので、それを実装してみようと思います。

修理改良に先立ち、床板取付ネジの補強を実施します。車体側の床板は目測0.5 mm厚、そこにM1.4のネジが切られているのですが、ピッチが0.3 mmですので力のかかる部位としてはちょっと感心できませんし、既に4ヶ所中1ヶ所で抜けそうな気配がしています。全輪集電化加工でかなりの回数脱着することになりそうですので、この際、ネジ孔を補強することにします。
先ず中央にM1.4ネジを切った0.8 mm厚、直径4.5 mm程の円盤を作ります。それを写真のように、車体下側からネジ込んだ長ビスに上からネジ込みます。その後ピンセットで反時計方向に回転させ、円盤下面と床板上面を軽く接触させた後、横から接着剤を毛細管現象を利用して流し込んで固定します(円盤を床板の縁からちょっとはみ出させていることがミソです)。接着剤は円盤が外れたり、回転しなければ充分ですので、ここでは黒色ラッカーを使用しました。

動軸ギアを玉電80型と同じ方法で交換した後、モーターをキドマイティからIMONミニモ-ターへ、webページの説明通りに交換しました。交換してみますと、モーターホルダーの横幅が輪軸のバックゲージと略同一で、走らせているとちょっとしたことでショートします。そこで、この写真にある通り、片側0.5 mm程ヤスって接触を防止しました。気付いたのは試運転時で、モーターホルダーをフレームに接着してしまった後でしたので、集電ブラシをマスキングテープで養生しつつ作業しました。きちんと固定しないでヤスリ作業をしましたので、向かって右側は直線がきちんと出ていません。見た目は余り宜しくないのですが、「とりあえず実用に問題なし」ということでOKとしました。

モーター交換後の動力台車です。元々の集電ブラシにあるモーターへの通電用腕は根本で切断し、リード線を直接ハンダ付けしてあります。集電ブラシは既にプラフレームに接着されていますので、ハンダ付けに際しては周辺を水で濡らしたティッシュペーパーで囲み、断熱に万全を期して臨みました。
キャブはそれなりに大きいので、フライホイールを付けることができます。直径10 mmと12 mmのものを仮り組みして検討した結果、ここに写っている直径10 mmのものを使用することにしました(直径12 mmのものを付けると、動力台車のピッチングを制限します)。モーターのラグには更に、付随台車からのリード線を結びますので、フライホイールの固定はその配線後となります。またモーターがキドマイティのままですと、付随台車からのリード線を結線できません(集電ブラシにハンダ付けすれば可能ですが、台車やブラシの追随性が悪化しそうです)ので、このことからも全輪集電化にはリパワリングが必須といえそうです。
カテゴリー:工作, 江東電気軌道(KDK), 車両 | コメント(0)

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