工作

【12mmホイホイ】曲線部の枕木配置


前回書き込みが2022年11月20日ですから、1年近く放置してしまったことになりますが… 12mmホイホイの製作を再開します。まぁここまでにも、ジョイント部を増やしたり、レールのディテール工作をしたりという少々の進捗はありましたが、目立った進捗はありませんでしたので、再始動といったところです。


ということで、曲線部のベースボードにも、直線部と同様の方法で枕木位置をマーキングしました。


直線部と同様に、水で薄めたTitebondで枕木を貼りました。残余の直線部にも同様に枕木を貼付しました。これで最低限のエンドレスを敷設する準備が出来ました。


さて、本12mmホイホイでは、枕木端より2 mm外側まで、バラストを撒くことにしています。その目安として2×2 mm角材を枕木端に沿わせて、その外側に地面を軽量紙粘土で造形するのですが、真っ直ぐな角材では半径180 mmの曲線に沿わすには無理があります。木材は100℃程度まで温めると曲げることができますので(木造ボートの船首材等は、水蒸気で蒸すことで曲げ加工をしていますので…)、凧糸で2×2 mm檜角材を適当に曲げ、鍋で煮た後電子レンジ600Wで60秒で加熱してみた結果、見事に曲げることに成功しました。まぁ、1)鍋で煮る際、蓋で少々傷付けてしまったことと、2)そもそも煮る必要はあったのか? 水を染ませて電子レンジでも充分温度は上昇したのでは? という反省はあありますが、1)については、「まぁ目安の治具だから問題なし!」、2)については、「次回実施時に検証しよう。」ということにしてあります。

まぁともあれ、12mmホイホイの製作、再開であります。丁度8月のJAM2023で、「田舎電車+貨車」のキットが発売されましたので、これを組んで配置してやろうかと夢想している次第です。

英国型路面蒸機 (5)


最小クラスなるも、曲がりなりにも入換専業ではない本線用機関車ですので、それなりにに貨車等を牽引できる様に補重します。

動力装置の組立説明書に、「モーターのトルクが小さい為、ウェイトは積み過ぎないで下さい。」とありますので、補重をする前に、どの位まで積むのか、予め検討してみます。組み上げた下回りの上にウェイトを仮積みし、電流を常時モニターできるNCEのPower Cabを使用して、前後進を阻んだ状態で試運転してみます。やってみますと、車重概ね80 gまでは動輪は空転し、その時0.01 A程消費しますが、それを超えると電流が増加し、車重90 gを超えると空転しなくなります。電流も0.1~0.3 Aへと跳ね上がります。

これらの結果から、概ね車重80 g位が限界だろうと判断し、それを目標に補重することにします。ちなみに仮積みウェイトには直方体状の鉛塊と硬貨を用いました。一円玉が1 gというのはよく知られていると思うのですが、十円玉2枚で9 gというのを覚えておくと、何か役に立つかもしれません。


でもって、補重前の車重がこれです。これでも、フレーム内側のモーター下部に3.7 gの補重をしていますが、47.8 gと全然足りません。弊社の経験則では、充分な集電を行うには、一軸25 g程の軸重が必要な様ですから、もっと積む必要があります。ちなみに車体重量は、塗装前と比較して0.6 g増えていました。乾燥後でこれですから、如何に大量の塗料を吸ったか、ということです。


万が一見積りが外れてモーターが焼ける等の事故が発生した場合、ウェイトを取り外して減量する必要が生じます。そこで、A-Line Products製のMoldable Leadの粘着力を頼りに鉛板を固定してみることにします。煙室、ボイラー、火室に1 mm厚鉛板を切って入れた結果、ちょっと後ろが重そうになったので、前の懸架金具内部にも鉛板を積んでバランスをとりました。


その結果78.3 gと、ほぼ目標値を達成することが出来ました。あとは車体下側からボイラーを嵌め、それを動力装置の上に載せれば完成です。

と言っても、これでは単行で走行できるだけで、他車を牽引するにはカプラーをどうにかする必要があります。次回、その辺を何とかして完成です。

英国型路面蒸機 (4)


仕上げにかかります。


ROUNDHOUSE 26′ Ore Carと同じ手法でデカールを作り、貼付しました。ここでは未だ、デカールは軽く載っているだけです。


デカール軟化剤を使ってデカール膜を溶かし、目立たなくするのと同時に定着させます。デカール軟化剤としては、MICROSCALE社のMICRO SETとMICRO SOL、タミヤ社のマークフィット(スーパーハード)を併用しました。色々使ってみた結果、タミヤ社のマークフィット(スーパーハード)が一番強力な様で、これだけあればほぼ何とかなりそうな印象でした。これで手で触れても大丈夫になりましたので、煙突内にタミヤ製エナメル塗料 ジャーマングレイ(XF-63)、屋根上のベルに同ゴールドリーフ(X-12)、バッファー表面にGSIクレオス製 スーパーアイアン2(SM203)を色差ししました。


TESTORS社のPOLLY Scale SATIN FINISHで軽くオーバーコートした後、窓ガラスを外側から嵌め込みました。元々、内側から窓ガラスを貼る設計ですが、本車の窓枠は外嵌めなので、それでは特徴が再現できません。そこで、嵌め込みにチャレンジしてみました。ガラスはIMONから発売されている0.3 mm厚透明ポリカードネート板から作り、KATOが輸入しているGlue ‘n’ Glazeで固定しました。この接着剤、乾燥後でもタミヤのエナメル塗料用溶剤で拭き取れますので、使いやすい接着剤かと感じました。窓ガラスの断面が白く目立つのが拙いですが、ここは水で薄めたGlue ‘n’ Glazeを丹念に染み込ませれば多少は改善するのでは… と思っています。

Double Truck Birney (4)


所属別クラブで、第22回国際鉄道模型コンベンションに参加し、レストアした乗工社ポーター走らせたりしていましたが、それも無事終了しましたので、こちらに戻ってきました。


やはり排障器位ないと様にならないので、簡単に作って追加することにします。取付板と脚を0.3 mm厚真鍮板から一体に切り出し、0.3 mm厚1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔で並べた横板をハンダ付けします。1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔に並べるには、まず外側でスペーサーとなる同厚の0.6 mm幅帯板を挟んでハンダ付けし、横板を脚にハンダ付けした後、余分な箇所を切りとばす、という方法をとりました。上が製作途中、左下が完成形、右下がオリジナル部品です。一番上の横棒が短かったり、交点にリベットが表現されていることは、目立たない箇所であるため、無視しました。


出来上がった排障器と、コンプレッサーと抵抗器を側面に接着した床下機器取付板を塗装します。簡単に取り外せる小物ですので、テストケースとして、パーツクリーナーで脱脂後、GSIクレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックで塗ってみました。これで剥がれてきたら… ちょっと真面目に再塗装します。


台車枠も同じフィニッシングサーフェイサー1500ブラックで下塗りし、P.E.#100と同じくタミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)を塗りました。小物で凸凹もありますので、筆塗りで済ませました。グリーンは軽く表面に載せただけですが、奥まったところは黒のまま残り、いい感じに仕上がりました。

これで下回りの部品はP.E.100共々揃いましたので、ひとまず組み立ててみることにしましょう。

Pacific Electric 100 Series Local Car (4)


ヘッドライトの基板を作ります。


1.6 mm厚PCBを写真の様に切り出しました。切り欠きに3020サイズの、電球色チップLEDをはめ込もうという目論見です。全体的な寸法は、組立時の便宜を図ろうと、妻板下端のラグに合わせて接着すると、チップLEDの中心がヘッドライトの中心高に合致する様にしてみました。


筋目を裏から刻んだPCBに、固定と配線を兼ねた真鍮帯板でハンダ付けしました。LEDの右側に写っている素子は、5.6 mAのチップCRDです。いずれも筋目を跨いでハンダ付けして回路を構成しています。デコーダへのリード線はまだハンダ付けしていません。


塗装に掛ります。台車はプルマングリーンとのことですので、先人の検討結果に倣い、タミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)(XF-81)を筆塗りしました。ランナー(?)の切断面は、タミヤのフラットブラック(XF-1)でタッチアップしておきました。”Black” Natural Versatile Plasticといっても、黒いのは表面だけで、中心部は白色でした。黒色は成型後の着色、ということでしょう。