DCC
2016年2月22日 10:45 PM | 投稿者名: treasure
2月21日に、中央区立晴海区民館にて、運転会を開催しました。関東合運以来の運転会です。
今回の線路配置です。昨年2月同様、250R複線ホイホイのエンドレスに、ユニトラックで仮設した小ヤードという構成です。ヤードの配置を工夫して、3机でより多くの留置線を確保してみました。2013年忘年運転会類似のヤード配線です。
昨年は、ヤードのポイントが、車輛が走行している最中に転換しない、という問題が発生しました。そこで今回は、スロットルとしてしか利用していなかったD101のブースター機能を活かし、本線にDB150、ヤードにD101から給電してみました。結果として、本線運転中でもヤードのポイントは転換でき、有効でした。スロットル/コマンドステーションとしての使用だけを考えた1.2 Aのアダプタから、ブースターとしての使用も可能な3.3 Aのアダプタに代えた価値がありました。
今回は、こんな大半径のホイホイ(試作中)も持ち込まれました。走っているのは東急の7000系です。昔、東急田園都市線は二子橋が鉄道道路併用橋で、確かに路面を走行していたのですが、7000系は走っていたのでしょうか… ということで調べてみたら、走っていた様です。
また今回は、昨年5月に来場されたゲストの方がRocoのZ21 DCCシステムを持って再来場され、この線路でスマートフォンを用いたDCC運転を披露されました。多人数、或いは(公開運転会等で)不特定多数で運転する場合に、スロットルを多数準備する必要がありませんので有益な機能だと思いました。
いつもの線路にいつもの車輛を使っても、運転会をする都度、何等かの問題が発生します。今回は、本線~ヤードへの分岐が転換しなくなりました。結構使用頻度が高かったのと、調整不良で、サーボモーターが駄目になった様です。これはなるべく早く、修繕する必要がありそうです。
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2015年12月31日 5:56 PM | 投稿者名: treasure
ことの発端
ということで、色々と問題をかかえつつ2015関東合運で運転していたMarket Street Railwayの952号車でしたが、それを見ていたkingyoさんが一言…
「テールライトがないから、New Orleansでは後ろのヘッドライトも点いていたよ。San Franciscoの”F”Lineじゃぁどうか知らないけど…」
うーん、そうですか… ヘッドライトは運転時に、前後方向を明示するのに便利なのですが、ちょっと調べてみる必要がありそうです。
リサーチ!その1
実際、San Franciscoの”F”Lineではどうなっているのかを、手元のDVDで調べてみました。そのDVDでは、2箇所に952号車が出ていましたが、どちらも後方のヘッドライトが点灯していました。そうすると、何とかそれを再現したくなってきます。
リサーチ!その2
製品に積まれているサウンド・デコーダはESU製なのですが、型番等の情報は開示されていない様です。ESUのサイトを覗いても、どれが該当するのかさっぱり判りません。しょうがないので、色々とトロリーモデルクラブのサイトを覗いてみたら… 此処にありました。読んでみますと… CV31を16に、CV32を2に設定してから、CV257とCV273を共に16に設定すれば、ヘッドライトが走行方向に係わらず点灯する、更にCV481とCV497を16に設定すると、方向幕が走行方向に係わらず点灯する、と書かれています。
設定方法
さて、ここで耳慣れないCVが出てきました。赤い箱(DP1)の設定ファイルではCV128が最大です。対してDigitraxのPR3では、CV256までの設定があります。いずれにしても、CV481とかCV497とかは範囲外です。うーん、できればいつも使っている、DP1で設定できれば手間が省けるので歓迎なのですが… ということで、1)先ずDP1の定義ファイルを改造して試行してみる、3)駄目ならPR3でやってみて、3)それでも駄目なら間接的に書き換える、という方針にしました。
DP1の定義ファイル
先ず、DP1の定義ファイル、Generic.iniを別名でコピーします。私はGeneric2.iniにしました。これをメモ帳で開いて…
[CV DESCRIPTION]の後に…
CV31=Index High Byte
CV32=Index Low Byte
CV257=Index Area
CV273=Index Area
CV481=Index Area
CV497=Index Area
と書き込み、[CV ENTRY]の該当位置に…
CV31=-1
CV32=-1
CV257=-1
CV273=-1
CV481=-1
CV497=-1
と書き込んで保存したら、これをDccPgm3(DP1の制御ソフトです)に「定義ファイルインポート」します。
実際の書き換え
これはもういつも通り、CV Listの該当CVの行をダブルクリックしてCV Read/Writeを表示させ、そこで書き換えるだけで大丈夫でした。注意すべきは、CV31とCV32はインデックスとして動作していますので、先ずCV31とCV32を書き換え、その後でCV257等を書き換えなければならない、ということです。もっと端的に言えば、CV31=0、CV32=0のときのCV257と、CV31=16、CV32=0のときのCV257は別物である、ということです。ということで、DP1で無事、目的のCVを設定することに成功したので、PR3の出番はなくなりました。
結果
こんなことをする場合には、書き換える前にデフォルト値を読みだして記録しておくのがお約束です。ということで、デフォルト値はCV257=CV481=20、CV273=CV497=24でした。冒頭で述べた、運転時に前後方向を明示する役割は、方向幕にやって頂くことにしましたので、ここではCV257とCV273のみ書き換えました。
この様に、前方はヘッドライトと方向幕の両方が、後方はヘッドライトのみが点灯する様になりました。
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2015年4月5日 4:26 PM | 投稿者名: treasure
Birney Safety Carは好みの車輛でして、弊社にもFomras製のブラス製品(未塗装)と、Bachmann製のプラ完成品が在籍しています。当然、これらを運転会で走らせたいのですが、当グループで運転するにはDCC化する必要があります。しかし、最初に入手したFomras製品は、モーターのアースが、モーターハウジングから床板・台車経由で結線されていて、DCC化が中々難しい構造になっているため、未だにDCC化されていません。Bachmann製品はデコーダ搭載済みで販売されていますが、四輪固定のために集電性能が劣悪で、ぎくしゃくとした走りで気に入りません。
スムーズな運転には、集電不良による瞬断の影響を回避しなければなりません。それを実現してくれるのが、Docksideに搭載したLenzのPower-1ですが、同等の機能を組み込んだデコーダがTrain Control Systemsから発売されていますので、デコーダの交換を試みてみました。
Bachmann製のBirney Safety Carは、マニュアルにある通り、屋根を外すことによって、ボディを外すことなく簡単にデコーダにアクセスできます。写真で写っているのは製品のままのデコーダで、NMRA規格の8ピンプラグを介して接続されています。PCBボードの開口部は、このデコーダを出し入れするには充分な大きさですが、交換するデコーダにはやや小さかったので、PCBボードを一旦外して交換することにしました。また、このデコーダは、直下にある梁(マニュアルの00F03)で中空に支持されているのですが、デコーダが大きくなりますので、これも外すことになります。
これが交換したTCS製KAT22デコーダです。後ろに写っているマニュアルにある通り、電源が失われても3-15秒の走行が可能と謳われています。Lenzでは最大設定でも4秒ですから(あくまでも設定上のお話で、消費電流0.25 Aだと1秒しか保ないとか、心細いことも書かれています)、かなりの効果が期待されます。写真は、Docksideに載っけたLenz製Gold+MPデコーダから外したプラグを半田付けしたハーネスを取り付けた状態です。
実は、同じシリーズの製品に、KAT12というのもありまして、こちらは電源が失われても2-5秒走行可能と謳われていますが、価格、公称寸法いずれも同じでしたので、両者購入して比較してみました。すると、写真にある通り、KAT22では、文字の下側が膨れていますが、KAT12ではその膨らみがなく、やや薄い様です。価格は変わりませんから(MSRPも同じです)、スペースが許すのであれば、KAT22を使うのが宜しい様に思えます。
デコーダ交換後、横から透かした写真です。オリジナルでは向こうが透けていたのですが、デコーダが存在を主張する様になりました。
で、肝心の無電区間での挙動ですが、KATOの246 mm長フィーダー付直線と369 mm長直線を絶縁ジョイナーで結んで、充分充電した後にスピードステップ12/127(全速127ステップの設定で12、という意味です)で、369 mm長直線をスピードを落とさず走り切って向こう側へ飛び出しました。スローも物凄く安定する様になり、お気に入りの一台になりそうです。
そういえば、某所で投げ売り(KAT22デコーダを足しても定価より廉い…)されていますので、もう何輌か入手して加工するのも面白そうです。
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2015年3月19日 8:53 PM | 投稿者名: treasure
以前、D101の電源アダプタが新型になって軽くなっている件をお伝えしましたが、ようやっと適当なアダプタをみつけましたので、代替を試みました。
これが旧来のアダプタです。AC-ACで、出力は15 V 50 VAです。重さはご覧の通り、872 gもあります。
で、こちらが新調したアダプタです。AC-DCで、出力は15 V 3.34 Aと同等です。秋月電子通商で購入したLi Tone Electronics Co., Ltd. (L.T.E)製スイッチングACアダプター15V3.34A(TE50ES-S3-3150A)で、重さは僅か262 gです。これで600 gの軽量化、率でいくと約3割になりました。これならば持ち運ぶのに苦にならない範囲です。
幸いなことに、コネクタもそのまま使えました。これで、運転会でのD101の用途が拡がります。
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2014年7月8日 10:08 PM | 投稿者名: treasure
グループ軌道線では、DigitraxのDCCシステムを標準としていますが、弊社では試運転等のローカル運用には、NCEのPower Cabを使用しています。
このシステムを導入したきっかけは、28ファンクションをコントロールできるシステムが欲しくなったことでした。当然、DigitraxのDT400シリーズを導入するのが筋なのですが、量販店ではそれと殆ど変らない価格で販売されていたため、ちょっと毛色の違うシステムを弄ってみるのもいいかな… ということで購入しました。
Power Cabの特徴のひとつに、消費電流を常に表示できることがあります。今ディスプレイには、.06ampと表示されています。で、.06ampっていうのは、以前ご紹介した、Docksideの停止時消費電流ですが、デフォルトではここに、Fast Clockが表示されます。しかし、Cabの設定を変更することにより、これを変更することができます。具体的には、PROG/ESCを押して、PROGRAMING ON THE MAINモードに入り、6を押すとSET UP THE CAB PARAMETERSモードになるので、更にそこで一回、ENTERを押すとSHOW TRK CURRENT? 1=Yと尋ねられます。そこでキーボードの1を押し、その後は元に戻るまで、というか、変化しなくなるまで複数回、ENTERを押せば設定完了です。
あと、NCEの操作思想として、「列車運転が第一」というのがあります。例えば、ポイント転換のため、別のモードに移行したら、その操作が終了したら自動的に列車運転のモードに復帰します。Digitraxの、モード切替はオペレーターによる切替のみで自動復帰なし、という思想とは大分違う様で、興味あるところです。
実はこのシステム、結構前に導入していたのですが、何故今更紹介する気になったのかというと、アップグレード用のROMが送られてきたからなのでした。マニュアルの一部を切り取ってユーザ登録することを、”strongly suggest”(強く推奨する)していましたので、返送しておいたのですが、その甲斐があった、ということであります。
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