2015 年 12 月

【2015合運始末】MSR952の前照灯設定


ことの発端

ということで、色々と問題をかかえつつ2015関東合運で運転していたMarket Street Railwayの952号車でしたが、それを見ていたkingyoさんが一言…
「テールライトがないから、New Orleansでは後ろのヘッドライトも点いていたよ。San Franciscoの”F”Lineじゃぁどうか知らないけど…」
うーん、そうですか… ヘッドライトは運転時に、前後方向を明示するのに便利なのですが、ちょっと調べてみる必要がありそうです。

リサーチ!その1

実際、San Franciscoの”F”Lineではどうなっているのかを、手元のDVDで調べてみました。そのDVDでは、2箇所に952号車が出ていましたが、どちらも後方のヘッドライトが点灯していました。そうすると、何とかそれを再現したくなってきます。

リサーチ!その2

製品に積まれているサウンド・デコーダはESU製なのですが、型番等の情報は開示されていない様です。ESUのサイトを覗いても、どれが該当するのかさっぱり判りません。しょうがないので、色々とトロリーモデルクラブのサイトを覗いてみたら… 此処にありました。読んでみますと… CV31を16に、CV32を2に設定してから、CV257とCV273を共に16に設定すれば、ヘッドライトが走行方向に係わらず点灯する、更にCV481とCV497を16に設定すると、方向幕が走行方向に係わらず点灯する、と書かれています。

設定方法

さて、ここで耳慣れないCVが出てきました。赤い箱(DP1)の設定ファイルではCV128が最大です。対してDigitraxのPR3では、CV256までの設定があります。いずれにしても、CV481とかCV497とかは範囲外です。うーん、できればいつも使っている、DP1で設定できれば手間が省けるので歓迎なのですが… ということで、1)先ずDP1の定義ファイルを改造して試行してみる、3)駄目ならPR3でやってみて、3)それでも駄目なら間接的に書き換える、という方針にしました。

DP1の定義ファイル

先ず、DP1の定義ファイル、Generic.iniを別名でコピーします。私はGeneric2.iniにしました。これをメモ帳で開いて…
[CV DESCRIPTION]の後に…
CV31=Index High Byte
CV32=Index Low Byte
CV257=Index Area
CV273=Index Area
CV481=Index Area
CV497=Index Area
と書き込み、[CV ENTRY]の該当位置に…
CV31=-1
CV32=-1
CV257=-1
CV273=-1
CV481=-1
CV497=-1
と書き込んで保存したら、これをDccPgm3(DP1の制御ソフトです)に「定義ファイルインポート」します。

実際の書き換え

これはもういつも通り、CV Listの該当CVの行をダブルクリックしてCV Read/Writeを表示させ、そこで書き換えるだけで大丈夫でした。注意すべきは、CV31とCV32はインデックスとして動作していますので、先ずCV31とCV32を書き換え、その後でCV257等を書き換えなければならない、ということです。もっと端的に言えば、CV31=0、CV32=0のときのCV257と、CV31=16、CV32=0のときのCV257は別物である、ということです。ということで、DP1で無事、目的のCVを設定することに成功したので、PR3の出番はなくなりました。

結果

こんなことをする場合には、書き換える前にデフォルト値を読みだして記録しておくのがお約束です。ということで、デフォルト値はCV257=CV481=20、CV273=CV497=24でした。冒頭で述べた、運転時に前後方向を明示する役割は、方向幕にやって頂くことにしましたので、ここではCV257とCV273のみ書き換えました。

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この様に、前方はヘッドライトと方向幕の両方が、後方はヘッドライトのみが点灯する様になりました。

【工作会】晴海2015年忘年工作会


12月20日に、ほっとプラザはるみにおいて、工作会を開催しました。

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今回は、シノハラ製フレキで敷設してしまった250R標準ホイホイのレールを、シノハラ製#70からKATO製#83に交換しようという計画でしたが… 肝心のボードが行方不明になっていて、工作会当日まで発見されませんでした。レール等の下準備はここまで完了したのですが、このNo return pointを過ぎると持って帰るのが面倒になりますので、ここで中断です。

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残る時間は、今後の新規プロジェクトに使用する材料の仕込みをしました。ユニトラックの枕木を2つ単位に分割して、曲線にする算段です。

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工作会終了後は月島へ移動し、恒例通り、もんじゃ焼きで忘年会を開催しました。

【2015合運始末】KATO 490Rポイントの修正


運転会では仮設線路として、KATOのUNITRACKを利用していますが、そのうちの490Rポイントでは時々車輛が引っ掛かり、脱線する場合もありました。原因はガードレールの位置不良です。で、某フォーラムでは結構有名な話題だったということで、kingyoさんに解決方法をご教示頂きました。

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これがNMRAゲージで測った結果です。FLANGEWAYS部分を一杯フログ側に寄せると、フログに当たって入りません。ということは、チェックゲージが狭すぎるということですので、これを拡げる必要があります。線路側のチェックゲージは、フログ内面~ガードレール外面の距離ですので、ガードレールをストックレール側に移動してやれば宜しい訳です。

といっても、そんなことやるのは大変です(フログ周辺の構成材料は、難接着材の様ですし…)… ということで、某フォーラムで編み出された方法は、「ガードレール外側をくるむ様に帯板を巻く」という方法だそうです。前後を伸ばしてガードレールを挟み込めば、接着しなくても大丈夫、ということです。

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で、巻いた状態がこちらです。実はこの情報、一年以上前に得ていたのですが、どの位の帯板が適当か判らなくて、多忙にかまけて放置していたのです。ところが最近、見本を1つ頂けたことから適当な帯板(1.7×0.3 mm洋白)が判明したため、手をつけた次第です。感の良い方ならお気付きでしょうが、今回の記事は備忘録を兼ねています。

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帯板を巻いた後のチェック状況です。FLANGEWAYS部分を一杯フログ側に寄せてもすんなり入ります。ということは、チェックゲージとスパンの双方が規定値を満たしている、ということを意味します。

しかし実際のところは、フログとウィングレール間のフランジウェイが広過ぎます。NMRA S-3.2では1.22+0.05-0.33 mm(つまり、1.22 mmが目標値で、0.89~1.27 mmを許容)なのですが、1.6 mm近くあります。車輪が落ち込みそうですが、フログ角度が大きいため、NMRA Standard S-4.2 Wheels ならば何とか落ち込まずに通過する様ですから、お目こぼしとしました。