2022 年 12 月

【忘年工作会】開催しました


12月18日に「中央区立晴海区民館」において、忘年工作会を開催しました。


私のプロジェクトは、先に書いた「ユニトラック車止めの修理」の続きです。切り出した材料をエコーモデルのSTカラーで染めたものを、水で薄めたTitebondを使って接着しています。直角を出すために、原寸図を入れたクリアファイル上で作業をしています。


Yさんのプロジェクトは、「在線検知」装置の作成です。部品を流用する百均製品から基板を取り出し、回路をあたっているところです。


Sさんのプロジェクトです。今年の「日本鉄道模型ショー」で販売されていた名古屋鉄道 モ600形のペーパーキットの窓抜きです。「とれいん」誌に掲載された記事を基に、型紙の別刷と記事のコピーで構成されたキットです。この車輛、前後の絞り部が難しい様に感じられますので、その辺がどう処理されるのか、楽しみです。

工作会終了後、晴海トリトンスクエア内の居酒屋で忘年会を開催し、お開きとなりました。

ユニトラック車止めの修理(1)


12mmホイホイと並行しての小工作として、ユニトラックの車止めを修理しています。

弊会では運転会時の仮設ヤード等にユニトラックを使用していますが、車止め線路(S109B)の「やぐら」の一部に肉が薄い部分があり、破損品が複数出ましたので、これらを修理したいと考えました。この車止め線路はKATOのwebサイトにある通り、「第2種車止め」を模したものですが、そのまま復旧しても壊れ易いままなですので、土を盛った、「第1種車止め」にしてみることにします。

折角ですので、真面目にスケールで作るとどんなものになるだろうかと、実物図面を探してみました。すると、国立国会図書館のデジタルコレクションで、「線路従事員必携附属図」というのが公開されており、その12コマ目に車止めが5種描かれています。このうち、「第1種乙」というのがユニトラックの道床上にうまく載りそうなので、これを基に模型化することにしました。


左が製品のままの車止め線路で、中央が破損した「やぐら」です。この「やぐら」から、枕木部分を切り出して道床に嵌めたものが右です。


ホイホイを作った時大量に出た4 mm厚シナベニアの廃材を切り出し、3枚重ねとして心材を作りました。2層目下側にはM2真鍮ナットを埋め込み、道床下からネジで固定できるようにしました。尚、真鍮ナットはニッケルメッキされたものが、「電気なべビス」との名称でホームセンター等に流通している様です。


周りの板や角材は、輸入品のHOスケール木材を使用します。元々の図面が大正2年の出版ですので、材料の指示や寸法はフィートとインチです。ですから、米国製のHOスケール木材を使えば余り苦労しないで角材を選ぶことが出来ます(ただし、6×9インチというのはなく、6×10インチで代用です)。ここに写っている他には、10インチ角材として、3 mm角材を使用します。