玉電80型の動軸ギア交換(後)

玉電80型の動軸ギア交換、前半の分解に続き、後半は組立です。


ギアをよく見ますと、片方の軸孔には面取りがされており、中間連動軸アセンブリを組む際には、こちら側から軸を圧入したものと考えられます。そこで、こちら側から車軸を圧入します。先に記した通り、ポリスライダーワッシャー2種2枚を挿入した後、ギアをできる限り手で押し込みます。その後NWSL社製の8.75 mm径車輪(絶縁車輪のみ使用してしまったので、非絶車輪と車軸が余っています)を押さえ金として、マシンバイスで圧入します。バイスの口金に支障して直ぐ限界を迎えますが、ここではそこそこの精度で作られているマシンバイスで、ギアの厚み全部を段付き車軸の太い部分まで振れなく押し込むことを優先します。ギアと車軸の間に隙間の様なものが見えるのは、ギア端面の面取りが影響しています。また圧入する際には、マシンバイスの押し込みネジと車軸ができる限り一直線になる様注意します。


工具をThe Pullerに変更して更に押し込みます。押さえ金として使用している8.75 mm径車輪の軸径は3/32インチ(≒2.38 mm)ですので、軸孔2 mmのギアをうまい具合に支持してくれます。ギアはローレット加工位置まで粗く押し込んだ後、車輪裏面とギア端面間が6.4 mmになる様に管理しつつ圧入します。


ギアの位置が決まったら、更にポリスライダーワッシャー2種2枚を挿入した後に、ギア交換のため外した車輪を圧入します。その際はギアと同様に、できる限り手で押し込んでからマシンバイスで圧入します。バックゲージは14.8 mmとなる様管理します。

最後に、ギアを交換した輪軸を車輛に戻して修理完了です。分解したついでに、中間連動軸(修理用に頂いたものと同じ部品)ギア両側に、0.3 mm厚の真鍮ワッシャを挟み、ギアが偏らない様にしてみました。試運転してみますと、快調な走行を取り戻せた様です。来るイベントではこれも走行させることが出来るでしょう。むしろ、玉電64号と151号はギアがプラのままなので、何時割れて走行不能になるか判りませんので、どちらかというと、こっちが本命なのかもしれません。