工作
2023年8月25日 8:14 PM | 投稿者名: treasure
所属別クラブで、第22回国際鉄道模型コンベンションに参加し、レストアした乗工社ポーターを走らせたりしていましたが、それも無事終了しましたので、こちらに戻ってきました。
やはり排障器位ないと様にならないので、簡単に作って追加することにします。取付板と脚を0.3 mm厚真鍮板から一体に切り出し、0.3 mm厚1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔で並べた横板をハンダ付けします。1.2 mm幅の帯板を0.6 mm間隔に並べるには、まず外側でスペーサーとなる同厚の0.6 mm幅帯板を挟んでハンダ付けし、横板を脚にハンダ付けした後、余分な箇所を切りとばす、という方法をとりました。上が製作途中、左下が完成形、右下がオリジナル部品です。一番上の横棒が短かったり、交点にリベットが表現されていることは、目立たない箇所であるため、無視しました。
出来上がった排障器と、コンプレッサーと抵抗器を側面に接着した床下機器取付板を塗装します。簡単に取り外せる小物ですので、テストケースとして、パーツクリーナーで脱脂後、GSIクレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックで塗ってみました。これで剥がれてきたら… ちょっと真面目に再塗装します。
台車枠も同じフィニッシングサーフェイサー1500ブラックで下塗りし、P.E.#100と同じくタミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)を塗りました。小物で凸凹もありますので、筆塗りで済ませました。グリーンは軽く表面に載せただけですが、奥まったところは黒のまま残り、いい感じに仕上がりました。
これで下回りの部品はP.E.100共々揃いましたので、ひとまず組み立ててみることにしましょう。
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2023年7月31日 6:22 AM | 投稿者名: treasure
ヘッドライトの基板を作ります。
1.6 mm厚PCBを写真の様に切り出しました。切り欠きに3020サイズの、電球色チップLEDをはめ込もうという目論見です。全体的な寸法は、組立時の便宜を図ろうと、妻板下端のラグに合わせて接着すると、チップLEDの中心がヘッドライトの中心高に合致する様にしてみました。
筋目を裏から刻んだPCBに、固定と配線を兼ねた真鍮帯板でハンダ付けしました。LEDの右側に写っている素子は、5.6 mAのチップCRDです。いずれも筋目を跨いでハンダ付けして回路を構成しています。デコーダへのリード線はまだハンダ付けしていません。
塗装に掛ります。台車はプルマングリーンとのことですので、先人の検討結果に倣い、タミヤのダークグリーン2(イギリス空軍)(XF-81)を筆塗りしました。ランナー(?)の切断面は、タミヤのフラットブラック(XF-1)でタッチアップしておきました。”Black” Natural Versatile Plasticといっても、黒いのは表面だけで、中心部は白色でした。黒色は成型後の着色、ということでしょう。
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2023年7月21日 8:12 PM | 投稿者名: treasure
上回りの塗装に移ります。
断面10×20 mmの角材に、こんな感じに仮止めして室内から塗り始めました。購入元の解説に従い、プライマーなしでアクリル塗料を筆塗りしました。解説では水性塗料が奨められていますが、今後のレタリングとオーバーコートのことも考え、油性塗料で塗装しました。
Connoisseur Models製Oゲージキットの、Etched and Cast Parts Identification Sheets中の記載によると、室内はbuff/light tanということですので、タミヤのバフ(LP-75)を塗りました。
車体です。屋根はgrey、車体はLNER coaching stock brown teak、スカート等はblack、端梁はredということですので、それぞれGMのねずみ色1号(09)、グンゼのウッドブラウン(43)、クレオスのタイヤブラック(137)、タミヤのフラットレッド(XF-7)で塗ってみました。車体色は全然見当も付かないのですが、ネット上の作例写真を眺めて、「まぁこんなとこかなぁ…」という感じで決めました。「グンゼ」とクレオスの旧名が書かれているのは、古い在庫品を使用したためです。固まる寸前でしたが、クレオスの「真溶媒液」を加えると、使用可能な状態にすることが出来ました。
室内のボイラー等はblackということですのが、影に沈むのを補償するために、やや明るいタミヤのジャーマングレイ(XF-63)を塗ってみました。
Versatile Plasticを塗装してみての感想ですが、多孔質で塗料を吸うこと夥しいものがありました。これをスプレーでやるとなると、手間は相当かかるでしょう。表面も粗面ですので、筆塗りで充分かと思いました。
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2023年7月5日 3:02 PM | 投稿者名: treasure
塗色を検討します。基準は(どこまで信頼できるかちょっと不安ですが(理由は後述))、The Car Works製のPacific Electric “BLIMP”、#308です。
紙の小片に塗料を塗布してカラーチップを作り、それを見本車体に当てて適否を判断しました。前提として、1)絶対的基準が入手できないので、類似色で我慢すること、2)自家調色は再現性という観点から問題があるので、出来れば既存調色から選定すること、の2点を基本方針としました。
屋根上に載せた色見本は、左から「クレオスc45 セールカラー」、「クレオスc44 タン(ライトブラウン)」です。「クレオスc45 セールカラー」がまぁまぁ合致している様子ですので、これでいこうかと思います。
実車は、大東亜戦争(太平洋戦争は2つあるので…)以前はシルバー、開戦後慌てて軍艦色(USNからの支給、とのことです)で塗装、その後紆余曲折あって最終的に、ここで選んだ「タン」になったらしいです。
車体色です。左から「クレオスc81 あずき色(赤2号)」、「GM29 バーミリオンA」(要するに京急色)、「クレオスc68 モンザレッド」です。モンザレッドは明る過ぎますが、「あずき色」と「バーミリオンA」はいい線いっています。ここは、「京急はPEをモデルにした」という伝説を信じて、「バーミリオンA」とすることにしましょう。
ドアと幕板、ストライプに使用されているオレンジです。The Car Works製の“BLIMP”基準では、上側の「クレオスc59 オレンジ(燈)」と、下側の「GM17 オレンジA」(要するに近鉄特急のオレンジ)の中間辺りの印象でしたが、実際のところこの色は、ストライプの色と同じ筈ですので、使用するデカールと揃えるのが合理的です。ということで、Microscale Industries社の#87-564
と比較してみました。結論として、「クレオスc59 オレンジ(燈)」が、ちょっと華やか過ぎる印象もありますが、そこそこ合致する様です。
最後は室内色です。まぁ常識的に、天井は「白」でしょう。室内壁面は当時の動画を参照しますと(Pacific Electric-Los Angeles Streetcars Combo DVD)、薄緑色の様ですので、「GM41 ブルーC」で塗装することにします。見本とした「The Car Works製“BLIMP”」では、室内全て屋根色で塗りつぶしされていますが、「流石にこれはないかな…」という判断です(だから基準としてはどうかねぇ… ということです)。
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2023年6月29日 10:21 PM | 投稿者名: treasure
床下機器を検討します。
購入したBowser社製3Dプリント床板には、床下機器の表現が全くされていません。Ken kidder製オリジナル床板には、写真の様な床下機器の表現がされていますが、正直に言って、感心し難い表現で、これまでに見たことのある、P.E.のDouble Truck Birneyの写真と見比べてみても、再現性がいいとはとても言えない造形です(そもそも、市街電車クラスでエアタンク2つというのはあるのでしょうか…)。そこで手持ち資料を探してみますと、Carstens Publications, INC.刊「Traction Planbook, New second edition」の31ページに、Pacific Gas & Electric Co.の類型車の図面が、床下機器側面を含めて掲載されています。見た感じ、P.E.のDouble Truck Birneyの床下とも矛盾しませんので、それを基に床下機器を作ってみることにします。
ということで、その図面から取付板の寸法を割り出し、0.3 mm厚真鍮板に罫書いてポンチを打ち、折り曲げ線内側に「カキ(OLFAのプラスチックカッター)」で筋を掘った状況です。手前二辺は糸鋸細工の前に、罫書き線までヤスリで削り込んであります。
固定用の孔を開けて周辺を糸鋸(スーパーパイクの#6/0を使いました)で切り出し、折り曲げ線で曲げた後、ボックスの外板とエアータンクを付けた状況です。この後、コンプレッサー(エコーモデル#1642)と抵抗器(同#633)を床下機器取付板側面に接着して、床下機器の再現としたいと考えています。
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