ホイホイ・MTCC規格モジュール
2018年6月27日 8:55 PM | 投稿者名: treasure
工作がちょっと停滞しています。

6月下旬から7月上旬迄の3週間、出張続きになっています。日帰り出張だと、帰宅後に工作する元気は残っていませんが、幸い、6月最終週は泊り込みの出張ですので、宿に工具と材料を持ち込んで、下拵えを進めることにしました。ということで、出先からの書き込みです。

今回持ち込んだ工具です。ピラニア鋸、プラスチック用ヤスリ、ピンバイスと1.8φ錐、位置決め用治具、です。これで、複線右分岐を再生する際、カーブ敷設に使うユニトラック枕木の切り出しと孔開けをやろうという算段です。いつも、在庫が心細くなってきたら、平日夜とかの中途半端な時間を利用してやっている作業なのですが、今回は出先での時間を活用することにします。

昨日迄で、これだけ(31個)切り出しました。この後、周辺の「かえり」や、下面の不要物をヤスリ取り、治具を使用して中心に1.8 mmφの孔を開ければ終了です。31個で足りるかどうかは、7/1の一時帰京の際、確認してみましょう。
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2018年6月18日 9:42 PM | 投稿者名: treasure
90°クロスが少しづつ、形になってきています。

クロッシング部のベースとなる30×30 mmの1.6 tプリント基板に、絶縁用の溝を彫るため、こんな治具を作ってみました。単にプリント基板を上から押さえただけでは、溝を彫る力で滑って動き、残念な結果になるのが目にみえていましたので、4 mm tのシナべニアの一端に1×4 mmの角材を貼り、これに引っ掛けて、滑らない様にしようという考えです。下側には、万力に銜えられる様に10×10 mmの角材を貼り、固定の便を図りました。使用してみたところ、そこそこの効果はあった様です。

肩を落としたユニトラック道床とプリント基板の中心に孔を開けて、定位置に仮止めしてみました。プリント基板は、下に30×30 mmに切った、情報カードを挟んで、高さをユニトラック道床と揃えてあります。

使用するレールのうち、通しで敷設した後にフランジウェイを刻む、「主本線」側に使用するレールを準備しました。後々、直角クロス部分をバラバラに出来たほうが何かと便利そうなので、一本のレールで通すのではなく、80 mm長のレール2本に分割することにしました。ボード長が縦横150 mmですので、75 mmあれば大丈夫なのですが、誤差吸収のために、各々5 mmの余裕をみました。
さて、2本のレールを繋ぐのに、従来からシノハラ製#60レール用ジョイナーを使用してきましたが、今後の入手が困難になりましたので、代替品を探しました。その結果、Micro Engineering製#40用ジョイナーが使用できることが判りましたので、それを使ってみました。両者を比較しますと、Micro Engineering製#40用ジョイナーは、シノハラ製#60レール用ジョイナーより長いので、直線を保持しながらの接続には、より適している印象です。ということは、「レールを繋いで曲線に曲げる」場合には不適かもしれない、ということです。弊社には未だ、シノハラ製#60レール用ジョイナーは在庫していますので、今後は使い分けていくことになるでしょう。
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2018年6月10日 6:44 PM | 投稿者名: treasure
工作会から2週間が経過しました。早速、工作会で製作した「ホイホイ基板キット」のうち、90°クロス用を組み立てました。

このキットは、ユニトラック接続部収容用の切り欠きと、その下面の補強材との関係を、内部スペース確保のため、他のものと違えています。通常、端面から8 mm入ったところに位置している補強材が、端面から5 mmにところに入っていて、ユニトラ接続部を収める切り欠きが、上下スルーになっていません。ということで、組み立て後に切り欠きを仕上げることが困難なので、先ず、べニア板の段階で、きちんとした寸法に仕上げました。

その後は、何時ものように、ベニヤ板下面に補強材、上面に周辺保護角材を接着し、油性ニスを染み込ませました。たったこれだけのために刷毛を持ち出すと、その後の洗浄等で使用する溶剤の量が相対的にバカにならないので、少量のキムワイプを丸めたものをピンセットで摘んで、刷毛替わりにして塗ってみました。シャブシャブにしたものを染み込ませる様に塗りますので、問題はないだろうと予測した通り、同等の仕上がりとなりました。それどころか、木口から染み込ませる場合には、その上でキムワイプを絞ることで、刷毛より多量のニスを一度に供給することができて、効率的でした。

周辺保護角材の寸法を微調整して、ユニトラック接続部を収め、クロッシング部のベースとなる30×30 mmの1.6 tプリント基板を並べて様子をみているところです。プリント基板には未だ、絶縁用の溝が彫られていません。
まぁ、複線分岐の更新もあるのですが、できるだけ早く進めたいと思っています。
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2018年5月28日 8:50 PM | 投稿者名: treasure
5月27日に、「中央区ほっとプラザはるみ」において、工作会を開催しました。
今回は基本に戻って、「ホイホイのボードを作ろう」という御題で実施しました。

工作会に持って行った「ミニカッティングソウ(電動)」の活躍です。騒音もさほど大きくありませんし、工作時間の節約、という面では有用な機材ではないかと思います。

周囲の保護部材を切り出すべく45°カットを実施中です。手前に転がっているのは、許される精度で45°カットを実施すべく、「試し切り」をした平角材の残骸です。どこかに書いた通り、正確に45°角に切断するには、「引っ繰り返して合わせて90°」にするべく、「試し切り」をしつつ調整する必要があります。では直角に切るには… 「引っ繰り返して合わせて180°」にすれば宜しい訳です。

さてこちらは、レール方向を糸鋸で切り込み、枕木方向をNTパネルカッターで切り落として、「ユニトラック接続部」を収める切り欠きを作っている状況です。粗々ですが、原則的にはニスを塗って固めた後に、「ユニトラック接続部」は幅28.4 mm、複線間隔50 mmにヤスって仕上げます。例外は90°クロスで、切り欠きと下の補強角材が重なった設計にしてますので、ニスを塗る前(=補強角材接着前)に、「ユニトラック接続部」の寸法を仕上げる必要があります。

最終的に完成した、「ホイホイ基板キット」です。90°クロス×1、350L、100L複線ホイホイ×各2、というのが今回の成果でした。。90°クロスはまぁ、それ以外に成り様もありませんが… 350L、100L複線ホイホイは、「亘り線」、「リレーを利用したリバース区間」等々、色々と応用が利くので、まぁぼちぼち考えながら仕立てていこうと思っています。
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2018年5月25日 12:45 AM | 投稿者名: treasure
1.各給電区画への給電区分(2)
前の書き込みに対し、kingyoさんからコメントがありました。
「「並行給電では、5と6、7と8はリバース区間に」する必要がありますか? この分岐の板にその機能まで持たせるのは線路板の配置を制限してしまうので、ホイホイの趣旨を損なうかと思います。」
うーん。確かに、ループ配置を重点的に考えて、単なる分岐としての使用時の検討が甘かった点は否めません。単純な複線分岐とした場合、車輛が通過するごとに、5-6と7-8がパタパタ切り替わりそうなのは承知していました。トラブルの原因になりそう、という判断はありかと考えましたが、15 msの周期でショートを監視し、300 ms以内に切替を完了するFrog Juicerを使用すれば、そう大きな問題は発生しないだろうと思っていました。
「ウチの複線分岐は5〜8以外同じようなギャップの切り方・合計10ブロックで…」
ということで、10ブロックでの給電区分を考えてみました。


整理結果をみると… 並行給電では3箇所、対行給電では2箇所を切り替えれば宜しいことが判りました。kingyoさんの、
「Dual Frog Juicer×1+Mono Frog Juicer×2で並行/対行給電両方に対応しています。」
というのが裏付けられました。
2.リレー接点の利用
さて、よくよく眺めてみると… Aブロックは並行、対行給電に関わらず、同じパターンであることが判ります。ポイント切替用回路に組み込まれているリレー(G6KU-2P-Y)は、2回路のうち1回路が遊んでいます。データシートによると、「接点電流の最大値」は1 Aである由。0.3 Aの消費でアワアワ言ってるMTCCならば、0.5 Aも流れることもないのは必定、おまけにポイント切替中に車輛が当該フログ上を走行している(=活電流を切り替える)ことはほぼ皆無、ということで、Aブロックをリレーによって切り替えれば、並行給電ではMono Frog Juicer×2、対行給電でもMono Frog Juicer×2で間に合いそうです。
3.Frog Juicerの制限
さてここで、Frog Juicerの接続制限を考えることにします。
Frog Juicerの製造元であるTam Valley Depotでは、「1ブースターに接続できる給電点数は、Mono Frog JuicerとHex Frog Juicerは24点迄、Dual Frog Juicerは概ね4点」と述べています。これは、リンク先にある通り、Mono/Hex Frog JuicerとDual Frog Juicerでは、製品の性格が異なる所為かと思われます(用途がMono/HexがZ-HO/On30であるのに対し、DualはO-F、換言すれば、Dualは「大電流スペシャル」)。
複線分岐ホイホイからリバース区間切替機能を排した場合、リバース区間切替用にDual Frog Juicer×2かHex Frog Juicer×1が必要となります。Dual Frog Juicer×2では1ブースターあたりの制限をオーバーします(リバース区間だけで一杯一杯の上に、複線分岐内のMono Frog Juicer×2の分が加算されます。ブースターを幾つも使えるのであれば別ですが…)。Hex Frog Juicer×1では、2給電点が使用されずに遊ぶことになります。
ということで、直線側1-4ブロックの先を5-8ブロックとして独立させ(図省略)、リバース区間としても使える様に、切り替え可能な構造にしておくのが現状での最適解ではないかと愚考するのですが、如何なものでしょうか?
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