玉電203号の走行性能改善(2)
2026年6月28日 11:30 AM | 投稿者名: treasure
走行性能を改善するため、コアレスモーターへの換装を試みます。

3年程前に発掘された「むさしや」製M-002コアレスモーター交換キットを使用します。当初は京王2917号のリパワリングに使用するつもりでしたが、こちらのキャブ内にIMONミニモ-ターが収まりましたので、走行音が小さくなることを期待して玉電時代唯一のカルダン駆動車だった本形式に奢ることにしました。コアレスコーターに関しては、所属別クラブの情報では、「ネオジム磁石採用のもののうち、初期のものは駄目になっている可能性が高い」とのことでしたので、戦々恐々のうちに通電試験したところ、音も振動もありません。「うーんこれは駄目になっているのかぁ…」と一瞬思いましたが何のことはない、精度が高いので無音無振動で回転していただけでした。流石swiss made…

モーターに異常がないことが確認されたので、説明書通りに組み立てて換装しました。ギアは付いていたものが無事でしたので再用しました。こちらのキットは対象に「玉電シリーズ」が謳われています通り、取付金具が輪軸と干渉することもなく、無事に交換することが出来ました。取付金具は0.8 mm厚の真鍮プレス製のベースにモーターをネジ込み固定する挽物をハンダ付けする構造で、現行の純正対策部品がエッチング抜きであるのに対し、時代の差が感じられます。組み終わって試運転してみますと、期待通り小さな駆動音でした。

さてここまで、集中的に乗工社玉電シリーズを弄ってきましたが、動力6つのうち3つで動軸ギアが破損しており、玉電200形キット付属の動軸ギアも割れていました。振り返ってみますと、付随台車のプラフレームに明らかな違いがあることに気付きました。写真上側のフレームは土佐電600型用パワーユニット付属のもの、下側は玉電200形キット付属のものです。このうち、上側が付いていたものはギアが破損しておらず、下側が付いていたものではギアが破損しておりました。PU101用プラフレームとしては上側は現行版で、下側は初期版(恐らくキャラメルモーター用)に近いものですので、途中でギアが改良されたことが伺えます(ギア幅にも僅かに相違がありました)。Web上の情報を総合しますと、PU101自体、長年に亘って種々の改良がされている様でして、玉電シリーズはそれに影響されていることが判りました。また、玉電80形や200形、京王2917号では前後台車のプラフレームが異なっておりますので、動力装置としては使用できないプラフレームを有効利用していたのでしょう。色々と考えられていたことが知れて面白く感じた次第です。
カテゴリー:工作, 江東電気軌道(KDK), 車両 | コメント(0)
