2019年6月23日 6:50 PM | 投稿者名: treasure
ちょっと暇が作れたので、梅雨になる前の6月上旬に、伊香保温泉まで保存車の見学にいってきました。

伊香保の「峠の公園」に展示されている、東武鉄道伊香保軌道線の27号電車です。12年程前、渋川市石原の平形医院眼科に保存されている時に、友人と訪問したことがありますが、その後、名古屋市電の旧台車と組み合わされて復元されたので、改めて見学することにしました。

前回見学時にはなかった台車です。柵もなく、自由に見学できるブリル21E単台車として貴重な展示です。現役時代は平坦地を走っていた台車ですから、急勾配の伊香保電車で装備されていたレールブレーキは装備されていません。尤も、伊香保27号車の現役時代の記録には、台車は「独乙シーメンス、シエッケル会社製」*1とあるそうですので、その辺の違いがあるのかもしれません。

貴重な機会ですので、台車内部を覗いてみました。モーターは失われていますが、モーター釣り掛け用の横梁や、ブリル21E単台車の特徴といわれているX型の「ダイヤゴナルステー」*2が残されています。
*1 花上嘉成(2014), 蘇った東武鉄道 伊香保軌道線 27号電車, レイル(91).
*2 吉雄永春(1989), 台車のはなしⅥ, レイル(24).
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2019年6月9日 10:23 PM | 投稿者名: treasure
5月19日の工作会で、Pacific Electricの“BLIMP”のDCC化にむけ、内部を探ってみました。

床板を外してみると、側板は一枚板で、補強のアングルはありません。それは製造者の好みの問題とか、塗装済完成品である故の部品点数、工数削減の影響があるでしょうから、特に問題ではないと考えます。問題は、床下固定の2.0 mmφネジを緩める際、回転に対して周期的なトルク変動を感じた点です。これは、雄ネジ、雌ネジの精度が出ていないことを意味します。そこで、ネジは国産品と交換することにしました。交換した結果は良好でしたので、雌ネジは問題なかった様です。

モーターと伝動軸ですが、アライメントが出ていません。写真では判りませんが、配線ハンダ付時けに飛散したフラックスを処理していなかったのか、モーター端子周辺が粉を吹いていました。この辺は、CRC 2-26を綿棒に染ませて清掃しました。配線を固定しているセロテープも経年劣化が著しく、アセテートテープに替える必要があります。デジタル化するのであれば、配線はもう少し細くてもいいと思います。
モーターは一見、どこにでもある様なオープンフレームモーターで、長軸フライホイール付でしたので、伝動シャフト長の関係から、これは交換しないでそのまま使うことになると考えていました。

これが、問題のあった部品一覧です。先ず伝動シャフト。シャフトとジョイントの固定が緩く、クルクル回ってしまいます(写真は緩いことを示すべく、ずらしています)。これはジョイントの位相云々以前の問題ですので、適当なエンドウ製Uジョイントと交換することにしました。そうするとモーターも交換することが可能になるため、悩みが増えました。
次は以前修理したポールです、絶縁ブッシュを挟んで、屋根に開けられた孔に1.4 mmビスを通し、下からネジ止めして固定する構造なのですが… 絶縁ブッシュの嵌る部分の直径が2.6 mm、屋根の孔の直径は2.4 mmと、入りません。おまけに、このポールの太さでは、ポールフック先端と屋根の間をくぐらせることが出来ません。つまり、ポールを下げた状態で固定できないということです。ということで、屋根の孔には1.5- 2.4 mmのモーターシャフトブッシュを挿入し、Custom Traxxから発売されているポールを使用することにしました。
最後は左端の赤いパーツです。実車写真を色々見てみますと、妻窓室内側に掲出された運行番号表示器(?)のようです。実車では、番号の背景は黒色なのですが、ここでは赤一色です。TAMIYAのエナメル塗料で色差しをする必要がありそうです。
当初は、単純にデコーダを載せて配線すれば、お邪魔カーになると目論んでいましたが、そうは問屋が卸してくれない様です。
あと、一応、NMRAゲージで輪軸を検査してみますと、S-4.2はクリアしていました。手を入れればちゃんと走る希望がみえてきました。
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2019年5月23日 10:40 PM | 投稿者名: treasure
5月19日に、「中央区ほっとプラザはるみ」において、工作会を開催しました。

今回は、個人的事情で中座しなければならなくなったため、簡単な工作として、線路のスパイクをすることにしました。とりあえず、q型ループの交差部以外のスパイクは完了しました。

こちらは屋上機器の設計です。同系車のプラキットを参考にしています。

こちらはペーパーキットの組立です。
突然、エディタの仕様が変更され、思う様に書けなくなってしまいました。困ったものです。
6/7追記:エディタを元に戻して頂き、旧来のスタイルに戻せました。どうもありがとうございました。
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2019年4月28日 10:17 PM | 投稿者名: treasure
動作チェックも終わり、仕上げにかかったq型ループ線ですが、改良工事を施すことになりました。

原設計では、最小限の面積に収めるべく、250 mmRの反向曲線間に、50 mmの直線を挟んだだけでした。曲線を単一半径とした場合、ここに複線間隔分の直線を挟む必要があることは、作図して頂ければ明らかかと思いますが、編成ものを通過させるには、これではちょっと苦しい、最低でも100 mmの間隔が欲しい、という意見が寄せられました。

現在入っている50 mm直線を、ループ線の反対側に移し、現在50 mm直線が入っている場所に100 mm直線を挟むようにすれば、問題は解決しそうです。新たに100 mm長の単線ホイホイを作るだけで、無駄になるものは全くありません。組み合わせを自由に替えられる、ホイホイならではの恩恵でしょう。

ということで、廃材を工面してベースボードを作りました。べニア板の角が少々削れていましたが、お陰様で縁の3 mm角棒に隠れる程度でしたので、「コクソ」を盛って誤魔化しました。実際、見える部分ではないので、これで宜しいでしょう。軌框は、加工済みのストックが切れたため、新たに在庫品を加工しました。
追記:100 mm長の単線ホイホイの写真を取り損ねましたので、同時に製作した複線ホイホイの写真を掲載しています。
追記2:軌匡をずらした場所に仮置きして撮影してあるので勘違いしていましたが、これは100 mm長の単線ホイホイでした。
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2019年4月20日 9:39 PM | 投稿者名: treasure
毎度乍ら仕事の関係で、1~4月の工作進捗は緩慢というか、殆ど休止状態になります。4月も中旬を過ぎ、何とか仕事の山も越えたので、工作の再開に向け、仕掛品を点検してみました。
1.複線分岐

再生中の複線分岐は、使用パーツが揃っていることが確認できました。あとはこれらを組み上げて実装すれば、使用できる様になるでしょう。次回工作会のテーマでしょうか…
2.SEPTA Kawasaki LRV

こちらも、細々と作り溜めたパーツを確認しました。ポールのベース部品や灯火類の基板が未だ出来ていません。DCCデコーダ等の電子回路は入手済みですので、今年中には何とか纏め上げたいものです。
3.Pacific Electric “BLIMP”

こちらも、(写してはいませんが…)セコハンのDCCデコーダ(DH121)とハーネスを発掘して、就役整備進行中です。ということで先ず、ポールを修復しました。じっくり触ってみると、ハンダ付け後の洗浄不足で、かなり動きが渋くなっていまして、これも、ポールが曲がってしまった要因かと感じています。この辺は錆び落とし後、潤滑剤としてNeolubeを塗りました。写真は修復作業で力を掛けた際に外れてしまったハンダ付けを修復している状況です。「Super Strong Soft Solder!」と銘打たれている、P.B.L.社の「TRICK-10k」を使ってみました。無鉛ハンダ、らしいです。
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