2018 年 12 月
2018年12月31日 5:39 PM | 投稿者名: kingyo
線路板ホイホイ作りの参考資料として、函館市電の軌道の分岐器周りを観察。舗装された併用軌道敷の分岐・ポイントにはあまりディテールを付けずに済ませてしまうが、もうちょっと何とかしたいものだな、と・・・ (2018/12/15・函館)

函館どっく前のは終点折り返しのスプリングポイントで先端レールは片側だけしかない。併用軌道では古くからよく見られるタイプだが、模型の車輪はフランジが厚いので、このタイプはオーバースケールになってしまい、中々形良く作りにくい。

この駒場車庫前のような併用軌道分岐の先端部分は見たことがなかった。上: 渡り線のスプリング式。

下:右へ折れ反対側をクロスして車庫へ入るもので、板の下に転轍機があるのだろう。このタイプの先端レール部分のほうが模型化しやすいように思える。

十字街の左・谷地頭、直進・函館どっく前への複線分岐。転轍機は左側の歩道にあるようでロッドの上にカバーが並んでいる。先端レールは左側・曲線内側にしかない。複線反対側の合流するほうにはスプリングも入っていないようだが内側だけは先端レールがある。
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2018年12月31日 11:12 AM | 投稿者名: kingyo
10x10mm快削真鍮角棒の使い残しを切って、車輪圧入用のジグを新調しました。10.5mm径あるいはそれ以下の車輪用で、それ以上の蒸機用クランク付車輪などには適しません。
ジグはタイヤの間のバックゲージを合わせるU字溝ブロックと、軸端用ブロックの2種類です。
U字溝ブロックは、NMRA Wheel規格S4.2のバックゲージ 14.55mmのものと、急カーブを通過しやすくするために狭めにした14.3mmの2種類のものを作りました。
軸端用ブロックは、10x10x10mmのサイコロ状で、4面には3種類の穴が開けてあります。
1)φ2.2ドリル穴を両面貫通 軸を押さずにタイヤが押せます
2)φ1.6ドリルの深さ2.0mm穴のプレーン軸端用
3)テーパー穴の底にφ1.2ドリル穴を貫通させたピボット軸端用
バイスで保持しやすくするための支え板はM1.4ネジで留めてあり、穴の向きが変えられます。
U字の溝は、車軸にギアや集電用銅パイプなどが付いたままでも入れられるサイズになっています。
車軸の片方を1)のブロックに挿し、反対側には2)または3)のブロックを挿して、バイスにセットします。U字ブロックを挟んで圧入して、バックゲージを合わせます。
両側に出た軸端の長さが揃わないときは、U字ブロックを挟んだままで、左右のブロックを取り替えて、再度長さが合う位置まで押し直します。
車輪の圧入にはプレスが良いという話もあります。サイズの問題や好み?もあるのかも知れませんが、昔からいつもバイスで締め付けてきました。軸を垂直方向にセットするよりも、水平にセットするほうが楽だと思います。このサイズのジグの場合、顎が45〜50mm開く大きめのバイスが必要です。
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2018年12月25日 10:20 PM | 投稿者名: treasure
SEPTA Kawasaki LRVの動力化進捗具合です。

1 mm厚真鍮版から台車サイドフレーム取付用スペーサを切り出し、集電板にハンダ付けし、納まり具合を確認したところ。どうも集電板が上開きになります。調べてみますと、集電板を下部左右から挟んでる輪軸押えが狭い様です。そこで、当たる部分を斜めにヤスって対処することにしました。付随台車に関しては、台枠側面の陽刻が集電板の上開きを助長している様子でしたので、こちらもヤスってみました。写っているハンドバイスの開口部には、工作物が傷付くのを防ぐため、木の薄板を貼ってあります。

対処後の納まり具合です。丁度良い具合に収まりました。

集電板をスペーサもろとも、「めっき工房」で黒ニッケルめっきしました。以前のBowser製動力では、集電板はプレス抜き黒メッキ済みだったのですが、今回購入した動力キットのものは、エッチング抜き生地仕上げでした。ハンダ付けには生地のほうが楽なのでエッチング抜きのものを使いましたが、完成後に集電板が目立つのも嫌だったので、黒ニッケルめっき処理をした次第です。で、この「めっき工房」、発売開始直後に購入したと記憶していますが、未だ現役商品の様です。めっき液もかなり古いものですが、冷蔵庫での保管が功を奏したのか、異常なく使用することが出来ました。
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2018年12月20日 9:46 PM | 投稿者名: treasure
12/16の忘年工作会の席上、「ホイホイの製作方法が何時になって完結しない」というご指摘がありました。先ずベースボードに軌匡を敷設し、舗装する工程を連載し、暫く後にベースボードの製作法を連載したので、ベースボードの完成で中断、と思われていたことが原因でした。
ということで、ホイホイの製作方法を、リンク集という形で整理してみました。尚、ホイホイの基本寸法等はここにあります。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作①)
・罫書とべニア板の切り出しです。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作②)
・ユニジョイナーのジョイント部を収める切り欠きを作る方法です。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作③)
・下面に貼る角材の切り出しです。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作④)
・べニア板下面に角材を接着する準備です。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作⑤)
・接着工程です。圧着とずれ止めが重要です。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作⑥)
・ずれ止めに打った小釘を抜いた穴を処理する工程です。
【線路工作】ホイホイの工作(基板製作⑦完)
・油性ニスで塗装して、ベースボードが完成します。
【線路工作】ホイホイの工作①(線路敷設)
・軌匡を敷設します。レールの接続に、シノハラの#60レール用ジョイナーを使っていますが、これはMicro Engineering製#40用ジョイナーで代替可能です。
【線路工作】ホイホイの工作②(スパイク先端切除、鋪装準備)
・裏に突き出したスパイクの先端処理と、軌匡の外側を嵩上げする作業です。
【線路工作】ホイホイの工作③(鋪装)
・周辺にマーメイド紙を貼り、敷石シールを貼って完成です。廃版になってしまったマーメイド紙「こいねず」は、キャンソン・ミ・タントの345番「ダークグレー」か、マーメイドの「グレー2」で代替できます。
余談ですが、異種レールの接続方法はここを、ユニトラックの道床肩部の切り落としはこちらをご参照下さい。但し、ユニジョイナーのジョイント部を切り欠きに収める際、ジョイント部をヤスるのは強度的に感心しません。ここは、ベースボードのほうをヤスるのが正解でしょう(「マイナス公差で切り込んだだけだから要微調整だと伝えたんだがなぁ…)。
カテゴリー:ホイホイ・MTCC規格モジュール, 江東電気軌道(KDK) |
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2018年12月17日 8:24 PM | 投稿者名: treasure
12月16日に「ほっとプラザはるみ」において、忘年工作会を開催しました。今回は遠く、大阪からの参加者もおられ、盛会でした。

今回の最優先事項は、合運で輪軸のクラックが発覚し、休車になってしまったMarket Street Railwayの952号車を復活させることです(12/2に、預け先から引き取ってきました)。幸い、ここのクラックは昔、PCCカーで発生したこともあって、部品を備蓄しておりましたので、交換することで簡単に復旧させることが出来ました。この(実車で)軸距4′-10″の台車は、かねてから発売されている軸距6′-6″のPCCカー用台車の部品を最大限流用した製品、との触れ込み通り、輪軸中央の絶縁パイプは共通でした。只、NMRAのStandard Gageとかノギスとかいう測定機器を持っていかなかったので、組み立てた後のCheck Gageが心配でしたが、帰宅後チェックしてみたら大丈夫でした。押し込んだだけで精度が出るとは、流石は量産製品です。
写っているクレードルは、Bowserの純正品です。良く見掛ける、木材にフェルト貼りのものより柔らかく、スポンジなのに経年変化が認められません。お薦めです。

残りの時間は、リバースループのスパイクに費やしました。10月の関東合運で運転してみた結果、問題なく車輌が通過することが確認されていますので、気楽にスパイクを進めることが出来ました。未だ手持ちで残っている、篠原製HO N3用スパイクを使用していますが、いささか頭部が大きいので、ひとつひとつ約半分にカットしつつのスパイクです。ですから、進捗は芳しくありません。

今回は、ホイホイ製作の下準備をされる方が多い工作会でした。これは、ユニトラックの端部をホイホイ接続部用に切り出しているところです。この切り出し方法も、各人各様で参考になりました。
工作会終了後は、有楽町の高架下の居酒屋で忘年会を開催しました。「電気ブラン」のロック、美味しゅう御座いました。
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