ホイホイ・MTCC規格モジュール

函館市電の分岐を観察


線路板ホイホイ作りの参考資料として、函館市電の軌道の分岐器周りを観察。舗装された併用軌道敷の分岐・ポイントにはあまりディテールを付けずに済ませてしまうが、もうちょっと何とかしたいものだな、と・・・ (2018/12/15・函館)

函館どっく前のは終点折り返しのスプリングポイントで先端レールは片側だけしかない。併用軌道では古くからよく見られるタイプだが、模型の車輪はフランジが厚いので、このタイプはオーバースケールになってしまい、中々形良く作りにくい。

この駒場車庫前のような併用軌道分岐の先端部分は見たことがなかった。上: 渡り線のスプリング式。

下:右へ折れ反対側をクロスして車庫へ入るもので、板の下に転轍機があるのだろう。このタイプの先端レール部分のほうが模型化しやすいように思える。

十字街の左・谷地頭、直進・函館どっく前への複線分岐。転轍機は左側の歩道にあるようでロッドの上にカバーが並んでいる。先端レールは左側・曲線内側にしかない。複線反対側の合流するほうにはスプリングも入っていないようだが内側だけは先端レールがある。

ホイホイ製作方法リンク集


12/16の忘年工作会の席上、「ホイホイの製作方法が何時になって完結しない」というご指摘がありました。先ずベースボードに軌匡を敷設し、舗装する工程を連載し、暫く後にベースボードの製作法を連載したので、ベースボードの完成で中断、と思われていたことが原因でした。

ということで、ホイホイの製作方法を、リンク集という形で整理してみました。尚、ホイホイの基本寸法等はここにあります。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作①)
・罫書とべニア板の切り出しです。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作②)
・ユニジョイナーのジョイント部を収める切り欠きを作る方法です。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作③)
・下面に貼る角材の切り出しです。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作④)
・べニア板下面に角材を接着する準備です。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作⑤)
・接着工程です。圧着とずれ止めが重要です。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作⑥)
・ずれ止めに打った小釘を抜いた穴を処理する工程です。

【線路工作】ホイホイの工作(基板製作⑦完)
・油性ニスで塗装して、ベースボードが完成します。

【線路工作】ホイホイの工作①(線路敷設)
・軌匡を敷設します。レールの接続に、シノハラの#60レール用ジョイナーを使っていますが、これはMicro Engineering製#40用ジョイナーで代替可能です。

【線路工作】ホイホイの工作②(スパイク先端切除、鋪装準備)
・裏に突き出したスパイクの先端処理と、軌匡の外側を嵩上げする作業です。

【線路工作】ホイホイの工作③(鋪装)
・周辺にマーメイド紙を貼り、敷石シールを貼って完成です。廃版になってしまったマーメイド紙「こいねず」は、キャンソン・ミ・タントの345番「ダークグレー」か、マーメイドの「グレー2」で代替できます

余談ですが、異種レールの接続方法はここを、ユニトラックの道床肩部の切り落としはこちらをご参照下さい。但し、ユニジョイナーのジョイント部を切り欠きに収める際、ジョイント部をヤスるのは強度的に感心しません。ここは、ベースボードのほうをヤスるのが正解でしょう(「マイナス公差で切り込んだだけだから要微調整だと伝えたんだがなぁ…)。

【進捗状況】SEPTA Kawasaki LRVと直角クロス


左腕が不自由だったため、合運で使用した機材の殆どを預かって貰っている(≒手元にない)ため、簡単に出来るメンテナンス作業が後回しになっています。腕のほうはようやっと荷重制限が解除になり、日常生活上の支障がなくなりました。

1.SEPTA Kawasaki LRV


注文していたブレーキライト用点滅回路と、ブレーキライトを設定できるDCCデコーダ、0.5 mm厚の生PCBが届きました。この他にも配線用の極細電線(AWG36)とポリウレタン銅線(0.10 mm)も入手しました。


ダイキャスト製床板を塗装しました。簡単に、機械部品洗浄スプレーで脱脂後、黒染スプレーをかけただけです。台車サイドフレームの取り付けは、集電板に接着することでいくことにしました。現在、1 mm厚の真鍮板から、スペーサーを切り出しつつあるところです。

2.直角クロス


主本線側のレールにフランジウェイを刻みつつあります。使用する「ナット溝切りヤスリ」は、前回、幅0.036″のものを使用しましたが、やや狭かったので、今回は幅0.046″のものを新調しました。これだとほぼ、適正な幅のフランジウェイが刻める様です。

【線路工作】直角クロス進行中


連日の暑さと忙しさで中々進みません。

1.直角クロス


直角クロスです。分割して敷設する「副本線」側のレールのうち、軌道外のレールを仮り組みしました。ちょっと分り辛いですが、主本線同様、中央で継ぎ、各クロスをバラバラに出来る様にしてあります。


副本線側のレールは、主本線側のレールとうまく噛み合う様にしなければなりません。ということで、概ねこの略図の様に切削してあります。左側が今回仮り組みした外側レールのもの、右側が主本線にフランジウェイを刻んだ後に挿入する内側レールの切削方法です。規格をみると、「フランジウェイの深さは1 mmもあれば充分」ですので、下部をハンダで繋げて一体化させ、強度を稼ごうという算段です。

2.複線分岐

配線を考えました。


前に掲載した表を修正したものです。並行給電、対向給電のいずれでも、relayとMono Frog Juicer×2がフルに動作します。ここで、先に書いた通り、「直線側1-4ブロックの先を5-8ブロックとして独立させ、リバース区間としても使える様に、切り替え可能な構造にする」と、リバース区間としない場合、これらが遊ぶことになり、無駄になります。ということで、先にkingyoさんが書かれた通り、「この分岐の板にその機能まで持たせるのは線路板の配置を制限してしまうので、ホイホイの趣旨を損なう」ので、リバース区間への給電は考えないで配線することにしました。


ということで、要求される平ラグ板の極数を求めました。FJはFrog Juicerへの、PMはポイント切替用サーボモータへの配線です。8Pのものが最適なのですが、FJとPMへの接点を共用すれば6Pでも間に合いそうです。

さて、実装するとなると、Mono Frog Juicerの固定に一工夫が必要になってきます。取付孔がないのです。周辺から取付レールで押さえるか、安直に両面テープで済ませるか…

【線路工作】線路を敷きました


複線右分岐に軌框を敷きました。


帰京後に検討すると、枕木は21個あれば足りることが解りました。ということで、レールをベンダーで曲げて、曲線を敷設しているところです。


直線も敷設し、PCB枕木を1本追加して、足りなかったギャップを切った状態です。実は、250R標準ホイホイが1枚足らない状況でして、いざとなれば、分岐を固定して仮配線し、代用しようという算段です。まぁ、パーツはほぼ揃っているので、できれば正攻法で行きたいものです。


こちらは直角クロスです。敷設した後にフランジウェイを刻む、「主本線」側のレールを敷設しました。今後は副本線側のレールを、これとうまく噛み合う様に削らなければならないのですが、その数なんと16本… うーん、こつこつやっていくことにしましょう。